原盤、再発、拡張版
過去の曲が届く形
2026年9月25日、ファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)ことノーマン・クック(Norman Cook)の1996年のデビュー・アルバム『Better Living Through Chemistry』の30周年盤が、配信で出た。1 CDとレコードは10月2日の予定である。Resident Advisor(RA)の告知によれば、中身は半速カッティング(後述)によるリマスター、B面曲やレア曲、それにオランダのプロデューサー、セム・ヤコブス(Sem Jacobs)の新しいリミックスである。2 再発盤の情報を扱うサイトSuperDeluxeEditionのジョン・アールズ(John Earls)は、この盤が2016年の20周年盤の2枚組CDと「ほぼ同じ」だと書き、記事に「Slim pickings for minimally upgraded anniversary edition(最小限の手直しに終わった周年盤の、乏しい収穫)」という見出しを付けた。3 このアルバムの周年盤は、十年ごとに同じ曲を載せ直し、少しずつ何かを足してきた。古い曲が今の版で届くとき、何が加わり、何が元のまま残るのか。再発、リマスター、拡張版、再プレス、配信での再登場を、ライブラリの曲で順に見ていく。
一枚の周年盤に入った、三つの来歴
ライブラリには、20周年盤『Better Living Through Chemistry (20th Anniversary Edition)』の名で入っている曲が三つある。「Santa Cruz - Extended」「Neal Cassady Starts Here」「Sunset 303」だ。同じ盤の名を持つが、来歴は三つとも違う。
2016年8月、SuperDeluxeEditionのポール・シンクレア(Paul Sinclair)は、2枚組CDの20周年盤を発売前に紹介した。一枚目は元のアルバムの10曲で、2曲目が「Santa Cruz (Extended)」と表示されている。二枚目には、米国盤に入った追加曲2曲、日本盤の追加曲1曲、それに、告知の言葉を借りれば「これまで出たことのない保管庫の録音」が集められた。スリーヴノートはスキント(Skint)の創設者ダミアン・ハリス(Damian Harris)が書くと予告された。4 十年後、アールズは二枚目の中身を仕分けている。「Neal Cassady Starts Here」は「Weekend Bonus Beats」とともに「Santa Cruz」のシングルのB面曲、「Sunset 303」は「It's A Dream」「First Down The Disco」とともに、2016年まで出ていなかった曲だ。3 最初の12インチに刻まれた曲が「Neal Cassady Starts Here」までたどり着いた経緯はエッセイに、「Santa Cruz」がロンドンのクラブでかけられた話は別のエッセイにある。
同じ20周年でも、盤の形によって入る曲が違った。黄色いレコードの2枚組は4面で11曲、その中に「Santa Cruz (Extended)」はあるが、「Neal Cassady Starts Here」と「Sunset 303」は無い。4 B面曲と未発表曲は、盤としてはCDの二枚目にだけ入った。
周年盤は、元のアルバムが出た当時の数字も呼び戻す。アールズとRAによれば、1996年のアルバムは英国のアルバム・チャートで69位止まりだった。23 翌1997年、2枚目のシングル「Everybody Needs A 303」が再発され、34位で、ファットボーイ・スリムの名での初めてのトップ40になった。3 アールズは、「Everybody Needs A 303」のB面曲のうち3曲が、このアルバムのどの再発にもまだ入っていないことも書き添えた。3
30周年で新しく加わった工程が、半速カッティングだ。マスタリングは、録音を盤や配信に載せる直前に音量や音の釣り合いを整える最後の工程で、リマスターはそれをやり直すことを言う。レコードの場合はその先に、原盤に溝を刻むカッティングがある。アビー・ロード・スタジオのマスタリング技師マイルズ・ショウェル(Miles Showell)は2017年7月、スタジオでの催しで半速カッティングの仕組みを次のように説明し、SuperDeluxeEditionが伝えた。タンバリンに含まれる1万2000ヘルツの成分を刻むには、針も毎秒1万2000回振動しなければならず、熱を持って負担がかかる。音源と旋盤の両方を半分の速さで回せば、刻みにくい高い音が中音域になり、溝を刻む時間が倍になる。5 30周年盤で新しく加わる曲はリミックス一曲(配信では二曲)にとどまり、レコードでは溝の刻み方が変わる。3
別の国へ向けて組み直す — 「Funky Kingston」
周年盤の二枚目が「集め直し」なら、トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ(Toots & The Maytals)の「Funky Kingston」は「組み直し」の例だ。Pitchforkのウェイン・マーシャル(Wayne Marshall)は2020年の回顧評で、アイランド・レコードのクリス・ブラックウェル(Chris Blackwell)が、まずドラゴン(Dragon)という傘下のレーベルから英国市場に二枚のアルバムを出したと書く。1973年の『Funky Kingston』と1974年の『In the Dark』である。ブラックウェルは米国に好機を見て、これらの録音に1969年の「Pressure Drop」を加え、1975年にMango/Islandから同じ『Funky Kingston』の名で出し直した。67 同名の二枚の関係はエッセイで扱った。
組み直しで加わったものもある。マーシャルによれば、ブラックウェルが手を入れたのは、せいぜいロンドンに住むガーナの演奏家たちのバンド、サンズ・オブ・ジャングル(Sons of Jungle)による、ソウル風のホーンの重ね録りくらいだったらしい。1973年のボブ・マーリー(Bob Marley)の『Catch a Fire』がロンドンで録り直され、ギター・ソロのために歌の一節が削られたのとは対照的だという。7 uDiscover Musicのジェフ・チェアマン・マオ(Jeff Chairman Mao)は、1975年盤の元のLPのライナーノーツが前もって「No restrictive music sheets on this(ここに窮屈な譜面はない)」と宣言していたと引く。マオは、ホーンのほかに福音調を強める合唱の付け足しも挙げている。6
組み直された一枚は、米国の評者に迎えられた。マーシャルによれば、レスター・バングス(Lester Bangs)はStereo Review誌でこの盤を「完璧」と呼び、Village Voiceの1975年の批評家投票では、ザ・フー(The Who)に1点差でトップ10を逃した。ブラックウェルは宣伝のために、一行をザ・フーやイーグルス(Eagles)、リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)らのツアーに同行させた。7 マーシャルは、この盤の録音技術は目立たないように作られていると書く。7 ライブラリの「Funky Kingston」がどちらの盤の流れの版かは、確かめていない。
祝われる盤の外にある曲 — 「Le Sud」
周年企画が、元の盤に入っていない曲を中心に据えることもある。ニノ・フェレール(Nino Ferrer)の公式サイトによれば、1974年にCBSから出た『Nino & Radiah』のA面1曲目は英語の「South」で、1973年11月にロンドンのトライデント・スタジオで録音された。ほかの曲は1974年1月にパリで、米国人のバンド、アイス(ICE)と録られた。フランス語の「Le Sud」は1975年に45回転盤で出る。ニノはロンドンの版にもアイスの版にも満足せず、ベルナール・エスタルディ(Bernard Estardy)に頼み込んで録り直し、ゴールド・ディスクを得たが、それでも満足しなかったという。8
のちの再発は、この曲をアルバムの後ろに付け足した。Qobuzに載る2013年のBarclay盤は『Nino And Radiah Et Le Sud』という題で、元の8曲のあとに「Le sud (Album Version)」を置いている。9 題名にも「Et Le Sud(と、ル・シュド)」と足されている。
2023年2月、ニノの子どもたちは、ビートメイカーのガッツ(Guts)に、アルバム50周年を祝うため「Le Sud」を作り直すよう持ちかけた。2024年5月のFIPの記事で、ガッツは作り直しの理由の一つとして、元の版がアイスの演奏ではなかったことを挙げている。記事は、この曲に続いて英語とイタリア語で歌われる五つの版が、アルバムの再発に添えるレコードに入ると伝えた。10 公式サイトによれば、ヒットした1975年の「Le Sud」は、ロンドンの版もアイスの版も退けたあとの録り直しだった。8 ガッツの言う、アイスが演奏しなかった「元の版」は、この録り直しと読める。この企画から生まれた版の一つ、ガッツとフロリアン・ペリシエ(Florian Pellissier)によるアコースティック版のクレジットはエッセイにある。
1975年の地下室と、2001年のリマスター — 「Once I Had A Love」
再発の追加曲は、元のアルバムよりずっと古い録音を連れてくることもある。Qobuzのブロンディ(Blondie)『Plastic Letters』は、1978年2月1日発売と表示される。17曲のうち14曲目が「Once I Had A Love (AKA The Disco Song) (1975 Version / Remastered 2001)」だ。曲別の欄には、プロデューサーとしてアラン・ベトロック(Alan Betrock)、マスタリング技師としてケヴィン・バートリー(Kevin Bartley)の名があり、権利表示は全曲「℗ 2001」である。11
Numero Groupの記事によれば、この版は1975年6月、音楽誌New York Rockerの編集者だったベトロックが、ロングアイランドにある母親の家の地下室で作った5曲入りデモの一曲だ。当時は題も無く「The Disco Song」と呼ばれ、1977年までに「Once I Had A Love」と改題され、ライブの曲目から外れた。1978年、プロデューサーのマイク・チャップマン(Mike Chapman)が題を「Heart of Glass」に変えた。この曲は1978年9月発売予定とされたアルバム『Parallel Lines』に入り、各国で1位になった。12 『Plastic Letters』の2001年の再発は、同じ1978年の秋に別のアルバムで完成する曲の、三年前の下書きを収めていることになる。改題までの経緯はエッセイで扱った。
ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays)の「Step On - 2007 Remaster」では、表記の年と録音の年の間がもっと短い。公式Bandcampの『Pills 'N' Thrills And Bellyaches (Collector Edition)』は、発売日を1990年9月7日とし、クレジット欄に「2007, London Music Stream Ltd」と記す。元の10曲の後ろに、「Step On」の「Twisting My Melon Mix」や「Loose Fit」「Bob's Yer Uncle」の12インチ版など5曲が続く。180グラムの再発レコードには、マンチェスターで元のジャケットを作ったデザイン集団セントラル・ステーション・デザイン(Central Station Design)が図柄を再現したとある。13 ただしBandcampの表示だけでは、2007年がリマスターの年なのかは確かめられない。曲の録音は1990年2月、西ロンドンのイーデン・スタジオで行われた。14 その現場の話はエッセイにある。
出なかったステレオ — 「The Star-Crossed Lovers」
デューク・エリントン(Duke Ellington)の「The Star-Crossed Lovers (aka Pretty Girl)」は、ライブラリに『Such Sweet Thunder (Expanded Edition)』の曲として入っている。ジャズ史の書き手トーマス・カニフ(Thomas Cunniffe)がJazz History Onlineで書いたところでは、1957年のこのシェイクスピア組曲は三週間足らずで書かれ、ジョニー・ホッジス(Johnny Hodges)のためのバラード「Pretty Girl」が改題されて、ロミオとジュリエットの場面「The Star-Crossed Lovers」になった。15
録音はモノラルとステレオの両方で行われたが、1999年まで世に出たのはモノラルだけだった。ステレオのLPはカタログに載り、広告も出たが、1957年11月に理由の分からないまま取りやめになった。1999年のCD再発で、プロデューサーのフィル・シャープ(Phil Schaap)が、ほぼ全曲をステレオで復元した。カニフは、その音を豊かで広がりがあると評価した。追加曲には「The Star-Crossed Lovers」のステレオの別テイクと、まだ「Pretty Girl」と呼ばれていた頃の9分に及ぶテイクの連なりが入った。15
一方でカニフは、この再発で失われたものも挙げる。組曲の「Up and Down」は、モノラルが第12テイク、ステレオが第1テイクで、ステレオではクラーク・テリー(Clark Terry)が最後の和音の上で、パックの台詞をトランペットで「言う」くだりを吹いていない。正しいテイクを聴きたい人は古いモノラルLPを手放せない、とカニフは書く。シャープがライナーで述べたステレオLP中止の理由も、彼は退けている。15 ライブラリの4分15秒がどのテイクに当たるかも、ライブラリの『Expanded Edition』が1999年のCDと同じ内容かも、確かめていない。
探し求められた盤 — 「MKWAJU」
再発が、盤の読まれ方ごと作り直すこともある。レーベルWRWTFWWは2018年11月9日、ムクワジュ・アンサンブル(MKWAJU Ensemble)の『MKWAJU』を、元のマスターから出し直した。レコードはドイツ・グラモフォンの録音部門だったエミール・ベルリナー・スタジオでカッティングされた。レーベルの紹介によれば、1981年2月と3月に録音され、日本のBetter Daysから出た盤で、打楽器奏者の高田みどりの最初のアルバムであり、のちにスタジオジブリの音楽で知られる久石譲が初めてプロデュースしたアルバムでもある。紹介文は、この盤の幅を、プロト・テクノと実験的なシンセ・ポップの間に立つフロア向けの打楽器曲から、映画のようなアンビエントまで、と形容する。このページで売られているのはレコードとCDだけで、配信の商品は無い。16 ライブラリの配信の「MKWAJU」がどの盤から来たものかは、確かめていない。
この再発には前段がある。The Vinyl Factoryの2017年12月の記事は、WRWTFWWをスイスのMental Grooveの傘下レーベルと紹介する。記事によれば、高田の1980年代初めのアルバム『Through The Looking Glass』の場合、YouTubeに上がった全曲の音源は200万回ほど再生されたのち削除され、話題が広がって、2017年にニューヨークのPalto FlatsとWRWTFWWが共同で再発した。WRWTFWWのオリヴィエ・デュクレ(Olivier Ducret)は1990年代初めにロンドンのレコード探しの旅でこの盤を聴いていたが、あらためてつながったのはネットで再会してからだったという。記事は、高田がロンドンのバービカンやパリのパレ・ド・トーキョーで公演を重ねたことも伝える。17 同じ誌が2017年5月に載せたポール・ボウラー(Paul Bowler)の取材は、ムクワジュ・アンサンブルの1981年の二枚を、収集家の間で珍重される盤と紹介した。そこで、テクノに似た手触りがあると水を向けられた高田は、「There were no techno influences.(テクノの影響はなかった)」と答えている。人々がそう取り違えるのは、松武秀樹が参加していたからで(記事の注記では、YMOなどとの仕事で知られるプログラマー)、すべてはアフリカの反復かミニマリズムから来ていた、と。18
再発の紹介文が「プロト・テクノ」と書き、作り手本人がテクノの影響を否定する。録音は1981年のままでも、それを包む言葉は、盤を探し求めた2010年代の聴き手の側から加わっている。この盤の楽器と役割の読み方はエッセイにある。
再プレスと、選び直されるカタログ — 「Can't You See」
流通元Word and Soundは、パリのレーベルRobsoulの12インチ『Players Theme』(ROBSOUL119)の再プレスを、2024年9月20日発売として案内する。19 Robsoulの公式ページでは、この盤の発売日は2013年3月8日で、2曲目がリック・ウェイド(Rick Wade)の「Can't You See」(5分5秒)だ。20 流通元の紹介文によれば、2013年の盤自体が再発だった。レーベルを主宰するフィル・ウィークス(Phil Weeks)が、デトロイトの作り手ウェイドの作品から3曲を出し直したもので、表題曲は2002年にフランスのFunky Chocolateから、「Can't You See」は2003年に、B面の「I Feel Good」は1998年にウェイド自身のHarmonie Parkから出ていた。19 2003年の曲が2013年に出し直され、2024年にもう一度プレスされた。
その間の空気を、ウェイド本人が語っている。2012年6月、Miami New Timesのショーン・レヴィスマン(Sean Levisman)の取材で、彼は1999年から2000年ごろ、当時の大きなアンダーグラウンド・レーベルにアルバムを頼まれて曲を送ったところ「90年代っぽくて古い」と断られたこと、2012年には逆に「もっと90年代らしい音」を求められることを話した。21 Robsoulの出し直しは、その翌年だった。この逆転はエッセイの中心にある。
レーベルが自分のカタログから選び直す例もある。レーベルMoon Harbourは2020年6月、20周年を前にカタログの見どころを出し直すとして、サブ(Sabb)の「One of Us」のデニス・フェラー(Dennis Ferrer)によるリミックスを再発した。22 二つの時点の紹介文の違いはエッセイで比べている。
デジタルだけの曲、配信で延びる盤 — 「Calindia」と「Catch 23」
周年盤の中で、曲の届く経路が分かれることもある。ブルックリンのレーベルWonderwheelによれば、2008年、ニコデマス(Nickodemus)とクアンティック(Quantic)は、ニューヨークやコロンビア、プエルトリコなどを移動しながら曲を作っていた。その『Sun People』のセッションの中に「Calinda」という曲があり、限定の7インチでは出たがデジタルでは出ていなかった。これが、『Sun People』15周年のデジタルのボーナス曲になった。23 公式Bandcampの表示では、15周年盤は2024年6月21日発売、黄色い半透明のレコードは2009年の元のアルバムの初めてのアナログ化で、「Calindia」ともう1曲のデジタル限定曲は含まない。24 ファットボーイ・スリムの20周年盤と同じく、追加の曲はレコードの外に置かれた。この曲の二つの経路はエッセイにもある。
周年を待たずに延びる盤もある。ダフニ(Daphni)ことダン・スナイス(Dan Snaith)の『Butterfly』は、2026年2月6日に16曲で出た。25 7か月後の9月4日に出た『Butterfly (Expanded Edition)』は29曲になった。元の16曲に7曲の新しい題が続き、その最後の23曲目が2分55秒の「Catch 23」だ。その後ろに4つのリミックスと、「Sad Piano House」の長い版とビートの無い版が並ぶ。26 この拡張版で加わったのは、新しい題の曲と、アルバムの曲の別の版の両方である。この曲を短い時間の中でどう使うかはエッセイが考えている。
十年で付いた「Original」
冒頭の30周年盤に戻ると、RAが載せた曲目で、2016年に初めて出た「Sunset 303」には「(Original Version)」という括弧書きが付いている。同じ曲目で「Santa Cruz」は、20周年盤の「(Extended)」を付けずに表示される。24 Apple Musicの配信盤の曲目データも同じ名前で、長さは約7分30秒と約10分5秒、ライブラリの二曲の表示時間とほぼ同じである。1 どちらの表示も、録音の違いを説明してはいない。確かなのは、十年前に保管庫から出てきた未発表曲が、次の周年盤では「元の版」の名で載ったことだ。そして30周年で予告されたレコードも、半速カッティングで刻み直した元のアルバムだけの2枚組で、この曲はCDと配信の側に置かれる。3
次に聴くなら「Sunset 303」がよい。1996年のアルバムには入らず、2016年にCDの二枚目で初めて出て、二度の周年盤のどちらでもレコードの曲目に入っていない曲である。この曲は、半速カッティングで溝の時間を倍にかけてもらえる側ではなく、配信で届く側にいる。
この特集の曲
- Santa Cruz - Extendedファットボーイ・スリム2016年10月9日 追加
- Neal Cassady Starts Hereファットボーイ・スリム2017年1月2日 追加
- Sunset 303ファットボーイ・スリム2019年8月2日 追加
- Funky KingstonToots & The Maytals2024年8月11日 追加
- Le Sud - Acoustic Version by Guts & Florian Pellissier feat. Caetano MaltaNino Ferrer、Guts、Florian Pellissier、Caetano Malta2024年7月1日 追加
- Once I Had A Love (AKA The Disco Song) - 1975 Version / Remastered 2001Blondie2023年7月10日 追加
- Step On - 2007 Remasterハッピー・マンデーズ2024年8月1日 追加
- The Star-Crossed Lovers (aka Pretty Girl)デューク・エリントン2026年8月17日 追加
- MKWAJUムクワジュ・アンサンブル2025年8月13日 追加
- Can’t You SeeRick Wade2016年11月12日 追加
- One of Us - Dennis Ferrer RemixSabb、Forrest、Dennis Ferrer2017年1月3日 追加
- CalindiaNickodemus、Quantic、George Cruz2024年6月24日 追加
- Catch 23Daphni9月23日〜27日のあいだに追加
出典・注
[1] Better Living Through Chemistry (30th Anniversary / Deluxe), Apple Music(米国)。発売日表示(2026年9月25日)、25曲、「℗ 2026 Skint Records Limited, a BMG Company」。曲目と長さはページ本文に出ないため、同じ盤のiTunes Search APIの検索結果で確認(「Santa Cruz」449,813ミリ秒、「Sunset 303 (Original Version)」604,507ミリ秒)。ライブラリの録音と同じかは確かめていない。
[2] Benny Sun, Fatboy Slim reveals Better Living Through Chemistry 30-year anniversary reissue, Resident Advisor, 2026年8月18日。配信(9月25日)とCD・レコード(10月2日)の発売日、半速リマスター、B面曲、Sem Jacobsのリミックス、1996年の英国アルバム・チャート69位、24曲の曲目(「Santa Cruz」「Sunset 303 (Original Version)」の表示)。表示名の違いが録音の違いを示すかは書かれていない。
[3] John Earls, Fatboy Slim / Better Living Through Chemistry, SuperDeluxeEdition, 2026年8月19日。見出し(直接引用)、20周年盤との比較、二枚目の曲の出どころ(B面曲と2016年まで未発表だった曲)、1997年の「Everybody Needs A 303」再発と34位(ファットボーイ・スリムとして初のトップ40)、2CDで加わる新しいリミックス一曲と配信の二曲目、まだ再発に入っていないB面曲3曲、新しいスリーヴノートの筆者。
[4] Paul Sinclair, Fatboy Slim / Better Living Through Chemistry / 20th anniversary deluxe, SuperDeluxeEdition, 2016年8月31日。発売前の告知。2枚組CDと黄色い2枚組レコードの曲目、米国盤・日本盤の追加曲、保管庫の未発表録音、スリーヴノートの筆者(予告)。スリーヴノートの本文は読んでいない。
[5] Paul Sinclair, Abbey Road engineer explains why half speed mastering produces great vinyl, SuperDeluxeEdition, 2017年8月16日。マイルズ・ショウェルの説明(高い周波数の刻み方、半分の速さにする理由)。一般的な仕組みの説明で、ファットボーイ・スリムの30周年盤を誰がどこでカッティングしたかは書かれていない。
[6] Jeff Chairman Mao, 'Funky Kingston': Toots And The Maytals' Classic Collection, uDiscover Music, 2025年3月1日。1975年米盤の編集(1973年盤・1974年盤・1969年のシングル)、元のLPのライナーノーツからの引用(直接引用はここからの孫引き)。ライナーノーツの原本は読んでいない。
[7] Wayne Marshall, Toots and the Maytals: Funky Kingston, Pitchfork, 2020年3月22日。Dragonからの英国盤二枚、1975年のMango/Island盤への組み直し、ホーンの重ね録り、『Catch a Fire』との比較、レスター・バングスの評、Pazz & Jopの順位、ツアー。
[8] Albums, Nino Ferrer公式サイト(掲載年の記載なし)。『Nino & Radiah』(1974年、CBS)の曲目、「South」のロンドン録音(1973年11月、Trident)、他の曲のパリ録音とICEの編成、1975年の45回転盤「Le Sud」の録り直しとゴールド・ディスク。
[9] Nino And Radiah Et Le Sud, Qobuz。「© 2013 Barclay」の表示、9曲目「Le sud (Album Version)」。この版が1975年の45回転盤と同じ録音かは書かれていない。
[10] Ghislain Chantepie, Guts et Florian Pellissier réveillent "Le Sud" de Nino Ferrer, FIP(Radio France), 2024年5月27日。2023年2月の依頼、ガッツの談話(元の版がアイスの演奏ではなかったこと)、再発に添えるレコードの予告。記事の音の描写はSoul Jazz版についてで、本文では使っていない。
[11] Plastic Letters, Qobuz。発売日表示(1978年2月1日)、17曲の曲目、14曲目の曲別クレジット(Alan Betrock、Kevin Bartley)、「℗ 2001 Capitol Records」の表示。
[12] Amy Rose Spiegel & Ken Shipley, Blondie: Once I Had A Love, Numero Group。冒頭に「Date Published: 01.31.15」、末尾に「July 2018」の表示。1975年6月のデモ、ベトロックの肩書と録音場所、改題とセットからの除外、チャップマンによる「Heart of Glass」への改題と『Parallel Lines』。2001年の再発については書かれていない。
[13] Pills 'N' Thrills And Bellyaches (Collector Edition), Happy Mondays公式Bandcamp。発売日表示(1990年9月7日)、15曲の曲目(Step On 05:17)、クレジット欄の「2007, London Music Stream Ltd」、180グラムの再発レコードとジャケットの再現。「2007 Remaster」という語はこのページには無い。
[14] Tom Doyle, Classic Tracks: Happy Mondays 'Step On', Sound On Sound, 2020年4月。1990年2月のイーデン・スタジオでの録音。2007年の工程については書かれていない。
[15] Thomas Cunniffe, Duke Ellington and Billy Strayhorn's "Such Sweet Thunder", Jazz History Online(掲載年の記載なし)。組曲の成立と「Pretty Girl」の改題、モノラルとステレオの録音、ステレオLPの取りやめ、1999年のCD再発と追加曲、「Up and Down」のテイクをめぐる批判。シャープのライナーノーツは読んでおらず、カニフの要約による。
[16] MKWAJU, WRWTFWW Records公式Bandcamp。2018年11月9日の再発、元のマスター、エミール・ベルリナー・スタジオでのカッティング、1981年の録音とBetter Days、高田と久石の紹介、盤の幅の形容(レーベルの紹介文)、商品はレコードとCDのみ(「VINYL AND CD ONLY - NO DIGITAL」の表示)。1981年の原盤のライナーは読んでいない。
[17] Oli Warwick, Algorithm is a dancer: Is YouTube starting to determine vinyl reissues?, The Vinyl Factory, 2017年12月14日(署名欄にはKelly Dohertyの名も並ぶ)。『Through The Looking Glass』の再生回数と削除、Palto FlatsとWRWTFWWによる再発、デュクレの回想、高田の公演。『MKWAJU』については書かれていない。
[18] Paul Bowler, Through the looking glass with ambient pioneer Midori Takada, The Vinyl Factory, 2017年5月初出・2018年8月30日再掲(署名欄にはKelly Dohertyの名も並ぶ)。松武秀樹についての括弧書きは記事の注記。ムクワジュ・アンサンブルの1981年の二枚の紹介(記者の地の文)と、テクノの影響についての高田の答え(直接引用はここから)。
[19] Players Theme - Rick Wade, Word and Sound。流通元。2024年9月20日の発売日表示と「Repress!」の表示、紹介文(3曲の元の発売年とレーベル)。紹介文は2013年の発売時のものと見られるが、掲載日は書かれていない。「Can't You See」の2003年の発売元は書かれていない。
[20] Rick Wade - Players Theme, Robsoul Recordings公式Bandcamp。発売日表示(2013年3月8日)と曲目。
[21] Sean Levisman, Rick Wade on EDM: "People are tired of trendy disposable tracks, and they're starved for substance", Miami New Times, 2012年6月28日。本人談(1999〜2000年ごろと2012年のレーベルの反応)。「Can't You See」についての発言ではない。
[22] Sabb – One of Us feat. Forrest (Dennis Ferrer Remix), Moon Harbour Recordings公式、2020年6月5日の投稿表示。20周年を前にした出し直しの説明。元のリミックスの発売年はこのページに無い。
[23] Calindia (ft. Quantic & Georgie Cruz), Wonderwheel Recordings公式。2008年の制作の旅、「Calinda」の限定7インチ、15周年のデジタル・ボーナス曲としての紹介。7インチの「Calinda」と配信の「Calindia」が同じ録音かは書かれていない。
[24] Calindia (feat. Quantic & Georgie Cruz) [DIGITAL ONLY], Nickodemus公式Bandcamp。『Sun People 15th Anniversary』の発売日表示(2024年6月21日)と、レコードの商品説明(2009年の元のアルバムの初めてのアナログ化、デジタル限定の2曲を含まない)。
[25] Butterfly, Daphni(Caribou公式Bandcamp)。発売日表示(2026年2月6日)と16曲の曲目。
[26] Butterfly (Expanded Edition), Daphni(Caribou公式Bandcamp)。発売日表示(2026年9月4日)、29曲の曲目と表示時間(Catch 23 02:55)。17〜23曲目がそれ以前に別の形で出ていたかは書かれていない。