踊る若者の名と、働けという説明
2017年9月、PopMattersのエイドリアン・ポンテコルヴォ(Adriane Pontecorvo)は、マリの二人組アマドゥ&マリアム(Amadou & Mariam)の『La Confusion』を評し、盤を開くシングル「Bofou Safou」の題を説明した。働く代わりに昼も夜も踊っていたい若い男たちを指す、バンバラ語の言い回しから取った題だという。そして、その気持ちも分かると書き、こう続けた。
"sitting still in the midst of so much brass feels like a crime."(これほどの管に囲まれてじっと座っているのは、罪に思える)1
単曲、7曲入り、アルバム
Appleでは、「Bofou Safou」の曲の日付欄は2017年4月14日。6月9日の日付で、同じ名の7曲入りが出た。原曲と「Filaou Bessame」に、ヘンリク・シュヴァルツ(Henrik Schwarz)の8分12秒の版をはじめ、アフリケーヌ808(Africaine 808)、ルリー(Lully)、ファティマ・ヤマハ(Fatima Yamaha)、ヴァスコ(Vasco)の五つのリミックスが並ぶ。2 The Wee Reviewのルーク・フーマン(Luke Hooman)は、6月のこの盤のディスコのミラーボールのようなグルーヴが、アルバムへの期待を世界中で高めたと書いた。3 アルバムは9月22日にBecause Musicから出て、「Bofou Safou」は12曲の1曲目、3分10秒だった。4
2008年の盤で1曲目に置かれた曲は「Sabali」のエッセイに、シュヴァルツの別の仕事は「ハウスを修飾する言葉」にある。
三つの聴き方
The Skinnyのピーター・シンプソン(Peter Simpson)は9月18日、2017年にこれ以上のアルバムの幕開けはそうないだろうと書き、弾むメロディと大量の打楽器、推進するリズムを持つ本格的なディスコの曲と呼んだ。盤の聴きどころは、この先何か月もダンスフロアを埋めるだろう、とも予想している。5 ポンテコルヴォは同じ曲に、何度も再生されて少し伸びた、愛用のカセットから流れるような古いシンセの曲がり方を聴いた。1 9月23日、The Line of Best Fitのリアンダー・ホッブズ(Leander Hobbs)は、盤の際立つ曲の一つとしてこの曲を挙げながら、暗く、哀しげな曲と書いている。6
本人の説明
2018年5月、米国の番組Democracy Now!に出演した際、司会者エイミー・グッドマン(Amy Goodman)は、二人が1975年にバマコの盲学校で出会い、2004年にマヌ・チャオ(Manu Chao)の制作で『Dimanche à Bamako』を出したと紹介し、『La Confusion』を9枚目の盤と呼んだ。7 同じ番組で、アマドゥ・バガヨコ(Amadou Bagayoko)は通訳を介して、この題は、何のためでもなく生まれ、何のためでもなく死ぬことを意味すると説明し、だからいつも働き、社会の役に立とうとしなければならない、腕を組んで何もしない人は好まない、と話した。7
評者は、働かずに踊っていたい若者の呼び名として題を説明した。作った本人は同じ題を、働かずに生きることへの戒めとして説明している。
出典・注
[1] Adriane Pontecorvo, Amadou & Mariam: La Confusion, PopMatters、2017年9月20日。盤の評(評者の記述)。題の由来の説明は評者による。直接引用はここから(文の終わりまで)。
[2] iTunes Search: Amadou Mariam Bofou Safou, Apple。「Bofou Safou」の曲の日付欄2017-04-14、190秒。同名の盤(7曲)2017-06-09:Filaou Bessame、Henrik Schwarz Remix(492秒)、Africaine 808 Remix、Lully Remix、Fatima Yamaha Remix、Vasco Remix。単曲が4月に出たことを示す別の資料は読んでいない。リミックスについての評や本人談は見つかっていない。
[3] Luke Hooman, Amadou & Mariam – La Confusion, The Wee Review、2017年9月15日。盤の評。6月のEPについての一文(評者の記述)。
[4] La Confusion, Amadou & Mariam公式Bandcamp。released September 22, 2017、「2017, Because Music」、曲目と長さ(1. Bofou Safou 03:10)。
[5] Peter Simpson, Amadou & Mariam – La Confusion, The Skinny、2017年9月18日。盤の評(評者の記述)。
[6] Leander Hobbs, Amadou & Mariam have lost no faith in the communal power of music, The Line of Best Fit、2017年9月23日。盤の評(評者の記述。曲名は評では「Bafou Safou」と綴られる)。評者が歌の内容に触れた部分は使っていない。『Dimanche à Bamako』を2005年とする。
[7] Remembering Amadou Bagayoko of Renowned Blind Malian Duo Amadou & Mariam; Watch 2018 Interview & Performance, Democracy Now!、2025年4月7日(2018年5月31日の出演の書き起こしを含む)。司会者グッドマンの紹介(L176–186。出会い、『Dimanche à Bamako』を2004年とする記述、9枚目)と、L586–590のバガヨコの答え(通訳による英訳)。L600以降の演奏部分は歌詞のため使っていない。『Dimanche à Bamako』の年は、[6]と[3]は2005年とする。