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2017年7月3日 追加

All Day I Zama

Stavroz / Gold Town EP ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

旅先の音を、採らない自由

スタヴロズ(Stavroz)の「All Day I Zama」には、メキシコの浜辺で録ったほら貝の音が使われたという。1 旅先で録音することと、その音を曲に採ることの間には選択がある。音を手に入れた後にも、作曲は続いている。

録音があるから、使うのではない

ほら貝は貝殻を吹いて音を出すものだ。スタジオの外の音を録るフィールド・レコーディングでは、偶然の出会いも制作の素材になる。

When We Dipの取材で、本人たちは、旅先で得た音を入れる義務はなく、合えば使い、合わなければほかを試すか、新しい案から始めると説明する。1 録音を残すことと、曲へ入れることを分けておけば、出会いを記憶したまま、曲のためには別の音を選べる。

素材の珍しさから、曲の進み方へ

レーベルMoodfamilyの紹介では、「All Day I Zama」は打楽器のゆっくりしたビートから、力のあるグルーヴへ育つ曲とされる。2 グルーヴは、リズムの組み合わせから生まれる動きやノリを指す。この紹介が描くのは、個々の音の出身地よりも、時間の中で曲がどう進むかである。

録音した瞬間は一度きりでも、曲に入れれば、ほかの音と並び、繰り返し耳に届く。その音が珍しいというだけでは、どこに置き、どこまで続けるかは決まらない。旅先の出来事の紹介から、曲の流れを支える配置へ。録音を使う作曲では、音を見つけた場所に加えて、音を置く時間が選ばれる。

出典・注

[1] When We Dip「When We Dip 184: Stavroz」, 2025年9月19日。バンドの回想。本曲への録音使用と、素材を無理に採用しない一般姿勢。録音年、吹いた人、曲中の位置、加工の内訳は未確認。

[2] Moodfamily「Stavroz – Gold Town」。レーベルの曲紹介。ほら貝の音を同定した評ではない。公式Bandcampでは2017年5月26日発売のEPの2曲目、6:09と掲載される。

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