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2019年10月20日 追加

Voyaging Bird

Guts、Jowee Omicil / Philantropiques ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

1982年の太鼓の盤から

2019年5月の記事で、Pan African Music(PAM)はガッツ(Guts)に、新作『Philantropiques』の14曲それぞれの背後にある話を尋ねた。1曲目「Voyaging Bird」について彼が挙げたのは、ガヤップ・リズム・ドラマーズ(Gayap Rhythm Drummers)の盤『The Challenge』だった。アルバムの制作に入る数週間前に掘り当てたレコードで、1982年にカナダ芸術評議会(Canada Council for the Arts)の探索プログラムの助成で作られた企画だという。熱帯のリズムの大きな着想源になった盤で、この曲の出発点だったと彼は答えている。

"the starting point of the track"(この曲の出発点)1

助成で録られた盤

2021年2月、ゴールドファーブ・ギャラリーの対談で、この盤の制作に関わったメディア・アーティストで出版者のクライヴ・ロバートソン(Clive Robertson)が当時を振り返った。彼は家の頭金にするはずの金で機材を買って自宅にスタジオを作り、そこに住みながらダブ・ポエトたちを録った。一方ガヤップ・リズム・ドラマーズの録音は、カナダ芸術評議会の助成を受けて、ケンジントン・サウスの24トラックのスタジオで行われたという。対談では、その1982年の助成の通知を画面に映している。1981年には、雑誌Fuseでこのグループに取材してもいた。ギャラリーの解説は、この盤の制作の後、ロバートソンらの芸術家のレーベルVoicespondenceが、リリアン・アレン(Lillian Allen)らのダブ・ポエトの12インチを1983年に出したと書き、これを有色の人々の関わりがトロントの芸術の場を変えた一例に数えている。2

7分33秒の編成

『Philantropiques』は公式Bandcampでは2019年3月29日の発売で、「Voyaging Bird」は7分33秒だ。3 PAMはガッツを、90年代にアリアンス・エトニック(Alliance Ethnik)の制作で重要な役を担った人で、本名をファブリス・アンリ(Fabrice Henri)と紹介し、この盤を名義の6枚目、14の手作りの制作と書く。1 Qobuzのクレジットでは、ドラムはシリル・アテフ(Cyril Atef)、ベースはケニー・ルビー(Kenny Ruby)、鍵盤はフロリアン・ペリシエ(Florian Pellissier)、ギターはセクー・クヤテ(Sékou Kouyaté)、管はバリトン・サックス、トロンボーン、そしてジョウィー・オミシル(Jowee Omicil)のソプラノ・サックスで、オミシルはリード・ボーカルと作曲者の欄にも名がある。4

オミシルについて、2021年のPAMの記事は、1977年にモントリオールで生まれ、ハイチにルーツを持ち、父が務める教会で音楽をした、パリを拠点にするサックス奏者と紹介している。5配信店Beatportはこの曲をNu Disco / Discoに分類し、128BPMと表示する。6

ガッツとペリシエの別の仕事は「Le Sud (Acoustic Version)」のエッセイに、ガッツの曲がリミックスで楽器を減らした例は「San Lázaro」のエッセイにある。

出典・注

[1] Kino Sousa, Guts, inner journey of a modest and funky beat-digger, PAM、2019年5月9日。ガッツの紹介(記者の地の文)、「Voyaging Bird」の項のガッツの答え(直接引用はここから)。

[2] Riddim an' Resistance: Lillian Allen, Clive Robertson, respondents Britta Badour and Klive Walker, The Joan and Martin Goldfarb Gallery、2021年2月26日の対談の記録。ギャラリーの解説(1982年の盤、Voicespondence、1983年のDe Dub Poets)、ロバートソンの発言(自宅スタジオでの録音、ガヤップの録音は助成を受けてKensington Southの24トラックのスタジオで、助成の通知、Fuseでの取材)。対談の時点での回想。

[3] PHILANTROPIQUES, Guts公式Bandcamp。released March 29, 2019、1曲目 Voyaging Bird 07:33。

[4] Philantropiques, Qobuz。1曲目の曲別クレジット(Drums: Cyril Atef/BassGuitar: Kenny Ruby/Keyboards: Florian Pellissier/Guitar: Sékou Kouyaté/BaritoneSaxophone: Ben Abarbanel-Wolff/Trombone: Adelaïde Songeons/Jowee Omicil: Composer, FeaturedArtist, LeadVocals, SopranoSaxophone/Composer: Fabrice Henri, Sylvain Ruby, Ben Abarbanel wolff)。00:07:33。

[5] Jacques Denis, Jowee Omicil, le « grenadié » à la racine, PAM、2021年1月7日。オミシルの紹介(本人の言葉と記者の地の文)。「Voyaging Bird」への言及はない。

[6] Voyaging Bird (feat. Jowee Omicil) (Original Mix), Beatport。Heavenly Sweetness、ジャンル表示、128 BPM、G# Minor、7:33(配信店の分類)。

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