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2020年4月5日 追加

Chaiyya Chaiyya (From "Dil Se")

Sukhwinder Singh、Sapna Awasthi / Bollywood's Musical Extravaganza - Sonu Nigam & Sukhwinder Singh ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

アルバムから外した曲が、列車の上へ

1998年の映画『Dil Se』の公開から25年を迎えた2023年8月21日、Scroll.inに載ったナンディニ・ラムナート(Nandini Ramnath)の取材で、作曲家A・R・ラフマーン(A.R. Rahman)はサウンドトラックの成り立ちを語っている。すでにあった曲を使ったかと問われ、「Chaiyya Chaiyya」の元は「Thaiyya Thaiyya」という曲で、スタジオ・アルバム『Vande Mataram』のために持っていたが、盤に合わず外したと答えている。監督マニ・ラトナム(Mani Ratnam)に曲を求められたとき、彼はこう切り出したという。

"I have this tune from a jam session with Sukhwinder Singh."(スクウィンダー・シンとのジャム・セッションから出た曲がある)1

ラトナムはそれを気に入り、シャー・ルク・カーン(Shah Rukh Khan)を列車の上で踊らせたい、と言った。1

残った元の題

記事によれば、ラトナムがイライヤラージャに代えてラフマーンを起用したのは1992年の『Roja』からで、『Dil Se』は二人の5作目の共作である。詞はグルザール(Gulzar)で、サウンドトラックの6曲には「Chaiyya Chaiyya」の再演版も入り、その題が「Thaiyya Thaiyya」だった。1 盤の中で、外された曲の元の題は別の版の名として残ったことになる。Appleのサウンドトラック盤では、1曲目の「Chaiyya Chaiyya」は6分47秒で歌はスクウィンダー・シンとサプナ・アワスティ(Sapna Awasthi)、5曲目の「Thayya Thayya」は4分34秒でスクウィンダー・シンの名だけが並ぶ。のちの編集盤の多くも、同じ6分47秒の録音を「From "Dil Se"」と添えて収める。2

列車の上の二日間

撮影監督サントシュ・シヴァン(Santosh Sivan)は、The Hollywood Reporter Indiaの2025年5・6月号でこの撮影を振り返った。ラトナムと何度も列車で移動して撮影地を探し、なぜ列車の上なのかを二人で問い続けた。最初の列車の旅の懐かしさと熱狂を写すため、と理由が定まってから、ニルギリ山地のウーティ行きの列車に決めたという。振付のファラー・カーン(Farah Khan)は約4日で振りを作り、マライカ・アローラ(Malaika Arora)は裸足で踊った。ダンサーは命綱を付けたが、カーンとアローラは付けていない。照明はトンネルの中で使った一灯だけで、撮影は二日で終えた。3

海を渡った版

Scroll.inの記事は、2006年、スパイク・リー(Spike Lee)監督の米映画『Inside Man』のオープニング・クレジットでこの曲が流れ、インドで驚きと誇りをもって受け止められたと書く。その2年前には、ラフマーンが音楽を書いたアンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)のミュージカル『Bombay Dreams』にも使われていた。リーは教え子からこの曲のことを聞いた、とラフマーンは話している。1 Appleで『Inside Man』のサウンドトラック盤を見ると、最後の27曲目に入っているのは、パンジャビ・MC(Panjabi MC)を迎えた「Chaiyya Chaiyya Bollywood Joint」で、長さは6分11秒。『Dil Se』のサウンドトラックの6分47秒の版とは、題も長さも違う。4

出典・注

[1] Nandini Ramnath, AR Rahman interview: The inspiration and imagination that went into the 'Dil Se' soundtrack, Scroll.in、2023年8月21日。『Dil Se』が「turned 25 on Monday」という記述(公開25年の日の取材記事と読んだ)、『Inside Man』と『Bombay Dreams』、『Roja』以来の共作と6曲の記述(記者の地の文)、ラフマーンの答え(「Thaiyya Thaiyya」と『Vande Mataram』、ジャム・セッション、ラトナムの言葉。直接引用はここから)。『Vande Mataram』の発売年1997年は記事中の編集部の補足で、本文では書いていない。25年後の回想。

[2] iTunes Lookup API: Dil Se (Original Motion Picture Soundtrack), Apple。℗ 1998 Ishtar Music Pvt. Ltd.、盤の日付1998-07-08、6曲(1. Chaiyya Chaiyya 406,849ミリ秒、5. Thayya Thayya 274,267ミリ秒)。編集盤での収録はiTunes Search APIで見た(『Bollywood's Musical Extravaganza - Sonu Nigam & Sukhwinder Singh』ほか、いずれも406,849ミリ秒)。

[3] Santosh Sivan, Through the Lens | Santosh Sivan Recalls Shooting SRK in 'Chaiyya Chaiyya' From 'Dil Se..', The Hollywood Reporter India、2025年5・6月号(ページ末尾の表記)。ウェブ版の聞き書きの筆者はAnushka Halve、更新日2025年6月24日。シヴァンの一人称の回想。撮影地の選び方、振付の日数、命綱、照明、撮影日数。撮影の年は本人が「'97 or '98」と留保しているため本文では書いていない。

[4] iTunes Lookup API: Inside Man (Original Motion Picture Soundtrack), Apple。℗ 2006、27曲、27. Chaiyya Chaiyya Bollywood Joint (feat. Panjabi MC) 370,627ミリ秒。映画のオープニングで流れたのがこの版かは確かめていない。

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