最初の編集盤で再発見され、次の編集盤の冒頭に置かれた1977年の録音
レーベルBBEのアーティスト紹介は、エボ・テイラー(Ebo Taylor)の「Heaven」がSoundwayの編集盤『Ghana Soundz』で再発見されたことを、彼が欧米で独自の作り手として認められていく始まりだったと書く。その盤はSoundwayの最初のリリースでもあったという。1 公式Bandcampでは、『Ghana Soundz』は2002年8月2日の日付で、「Heaven」は10曲の3曲目、6分5秒。2
2017年のAfropop Worldwideで、タシャ・ゴールドバーグ(Tasha Goldberg)は、Soundwayのミルズ・クレレ(Miles Cleret)が2000年代初めにテイラーの古いレコードと出会い、ヒット曲よりB面寄りの曲を選んだと書く。クレレは、編曲も空気もありがちなファンクの模倣と違い独創的だったと振り返る。アッシャー(Usher)の「She Don't Know」の制作者は、この編集盤から「Heaven」のギターのリフを選んだという。3
1977年の盤と、作った人の説明
テイラーは1950年代にハイライフの楽団で名を上げ、60年代前半にロンドンで音楽を学んだガーナのギタリストだ。1 Strutが再発した1977年の盤『Ebo Taylor』の紹介文は、これをEssiebonsのレーベルに録音した、彼の最初のソロLPと呼び、当時は見過ごされたが、「Heaven」などでDJや収集家の間でカルト的な存在になったと書く(宣伝文)。「Heaven」はB面の2曲目で、6分5秒と表示される。4
2011年、Blues & Soulのピート・ルイス(Pete Lewis)に、テイラー本人がこの曲を説明している。録音には、すでに亡くなった親友二人、トランペットのアーサー・ケネディ(Arthur Kennedy)とテナー・サックスのアボヌア(Abonuah)が加わった。曲は、子どもたちが文の最後の語を繰り返す童歌に根ざしている。そしてイントロに管のリフを置いたことについて、ブラッド・スウェット&ティアーズ(Blood, Sweat & Tears)のような西洋のグループを聴いたあとで、
"I was basically trying to express my work in a jazz form"(自分の作品をジャズの形で表そうとしていた)5
と話した。
2011年の編集盤で
取材の機会はStrutの編集盤『Life Stories』で、記者は1977年の「Heaven」を目玉に挙げ、解説はクレレが書いたと伝える。5 この盤のパット・トーマス(Pat Thomas)との録音をヘンリク・シュヴァルツ(Henrik Schwarz)が組み替えた版は「ハウスを修飾する言葉」に、テイラーの管の書き方にならったというロンドンのバンドの曲は「Abusey Junction」のエッセイにある。
公式Bandcampでは、2枚組CDの1枚目の1曲目、LPのA面1曲目に「Heaven」が置かれ、CDでは6分6秒と表示される。6 長さの表示は盤によって6分5秒と6分6秒で、1秒違う。Appleで配信中の同名の『Life Stories』は、℗ 1977 Essiebons Enterprisesの表示で15曲、そこに「Heaven」は入っていない。7 Spectrum Cultureのダニー・ジェリョセヴィッチ(Danny Djeljosevic)は2011年5月、この冒頭曲を、抗いがたく踊れるだけでなく、盤全体の調子を決める完璧な曲だと評した。8
出典・注
[1] Ebo Taylor, BBE Music 公式のアーティスト紹介(日付表示なし)。経歴、「Heaven」の再発見の記述(レーベルの文)。『Ghana Soundz』を「2003年」とするが、[2]の表示は2002年。
[2] Ghana Soundz: Afro-Beat, Funk & Fusion in 70's Ghana, Soundway Records公式Bandcamp。released August 2, 2002、3曲目「Ebo Taylor - Heaven」06:05。紹介文は最初の編集盤であることと、クレレがガーナ中を旅して集めた3部作の最初の一枚であることを記す。
[3] Tasha Goldberg, Ebo Taylor: Still Life in Highlife, Afropop Worldwide、2017年4月12日。クレレの出会いと選曲、クレレの言葉、「She Don't Know」のリフの話(記者の地の文)。
[4] Ebo Taylor, Ebo Taylor公式Bandcamp(Strut Records)。LPの曲目(B2. HEAVEN)、デジタル版5曲目06:05、紹介文(宣伝文)。ページの日付表示は「released October 15, 2015」、権利表示は2025年で、再発の年は確定していない。
[5] Pete Lewis, Ebo Taylor: Taylor made, Blues & Soul 1073号(Internet Archiveの2015年の保存版で読んだ)。『Life Stories』の紹介と「Heaven」の位置づけ(記者の地の文)、「Heaven」の録音と由来についてのテイラーの言葉(直接引用はここから)。号の日付表示はないが、『Life Stories』発売直後の2011年の記事(本文の「last year」の『Love And Death』は2010年)。
[6] Heaven, Ebo Taylor公式Bandcamp。『Life Stories』のLP曲目(A1)とCD曲目(CD 1の1曲目 6.06)、released January 1, 2011(仮置きの日付の可能性がある)。同盤の紹介文は1970年代の録音の編集盤と説明する。
[7] iTunes Lookup: Life Stories, Apple。℗ 1977 Essiebons Enterprises Ltd、15曲(2026年9月30日に米・英・仏・日・独の各ストアで確認)。
[8] Danny Djeljosevic, Ebo Taylor: Life Stories: Highlife and Afrobeat Classics 1973-1980, Spectrum Culture、2011年5月10日。盤の評と冒頭曲への言及(評者の記述)。