トーク ・ DJ と職業音楽家
Domino — Myd
DJ6月10日に選んだのはMydの「Domino」一曲。FindYourSoundsに載ったプレス文は、JungleのTom McFarlandとの共同制作を伝えてる。
音楽家その紹介は、声のチャント、スライドギター、ファンキーなリズムを並べてる。僕はギターの動きと声が、ビートの上でどう組み合わさるかを聴きたい。
DJプレス文の感触は、太陽を浴びて舞い上がるようなアンセム。僕なら夏の夕方のセットで、声を一曲通して聴かせるところに置く。
音楽家僕は声の言葉より、音として残る短い形を追いたい。ギターがそれに寄り添うのか、違う動きを作るのか。その組み方が気になる。
DJQobuzの「Domino」の欄を見ると、ComposerはMyd、Tom McFarland、Sam Tiba、Carlos Loverboy。Producerの表示はMydに付いてる。
音楽家紹介文から知った相手だけでなく、作る仕事の欄には四つの名前があるんだね。僕はまずその四つを覚えて、ギター、声、ビートが一曲になるところを聴く。
DJその前年、CULTRの取材でMydは『Born A Loser』の作り方を話してる。EPでは言いたいことを収めきれず、リビングの真ん中に自分の理想のスタジオを作った、と。
音楽家そこにはギター、アンプ、ヴィンテージシンセ、テープレコーダーを置いたと話す。演奏を始める前に、スタジオを自分の求める音にしたかったという順序が面白い。
DJ「Domino」の紹介にもギターやシンセが出てくるから、前の盤の話へ寄り道したくなる。でも僕が今聴きたいのは、この一曲で声とリズムがどうまとまるか。
音楽家僕も、道具の名前を追う前に曲の組み方を聴く。前の盤では部屋の音から考えた本人が、ここでは別の作り手と一曲を出してる。その違いを掘りたい。
DJライブラリには2021年4月の「Together We Stand」のWuh Oh Remixと、7月の「We Found It」もある。そこから翌年6月の「Domino」へ戻ると、リミックスと自分名義の曲を行き来してる。
音楽家僕ならその三曲を並べて、別の名が加わった曲と、Mydの名で選んだ曲を聴き比べる。題名だけで作り方を決めず、声や楽器の置き方を追える。
DJ「Domino」を選んだ一週間後には、「Whether the Weather」のLaurent Garnier Remixも選んでる。一曲を追加したところで、Mydへの寄り道が終わってない。
音楽家入力の尺も「Domino」は三分三十六秒、そのリミックスは九分五十九秒。僕は短い一曲のまとまりを聴いてから、長い版で何を待つかへ進みたい。
DJ「Domino」の紹介とQobuzには、Ed Bangerの名前がある。CULTRではMyd本人が、音楽の助言をし合うだけでなく、スタジオの外でも一緒に過ごすレーベルを求めていたと話してる。
音楽家その作り手同士の距離も頭に置いて、今日は「Domino」のギターと声から聴こう。紹介文の印象が、どのリズムや音の組み合わせから来るのか。一曲を通して確かめたい。