My Music Research10 年分のライブラリを、追加日順に
2024年3月4日 追加

La Camita (Jacques Renault Edit)

RELATIN、Jacques Renault、Traffic Sound / La Camita (Jacques Renault Edit) ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

別の演奏と、録音の編集

同じ曲名を持つ別の演奏と、一つの録音を作り直す編集では、受け継ぐものが違う。「La Camita」にはトラフィック・サウンド(Traffic Sound)とブラック・シュガー(Black Sugar)の録音があり、ジャック・ルノー(Jacques Renault)のエディットには前者の名が残る。その並びから、曲と録音を分けて考えられる。

同じ曲に、二つの録音がある

Vampisoulは「La Camita」を、トラフィック・サウンドがペルーで録音し、その後ブラック・シュガーも録音したラテン・ファンクとして紹介する。同社の盤には、二つの録音が一曲ずつ並ぶ。1

演奏者を替えて曲を録音する場合、曲をもとに、音を新たに鳴らすところから始まる。共通する題名の下に、それぞれの演奏がある。曲を受け継ぐことと、すでに鳴った演奏を受け継ぐことは、この時点で分かれる。

選ぶことも、編集の仕事に入る

ルノーの公式掲載は「Traffic Sound - La Camita (Jacques Renault Edit)」と記す。2 エディットは、既存の録音を編集して別の形にする仕事だ。ここでは元の演者と編集者が、同じ曲目に名を連ねている。

Mushroom Pillowはこのシリーズを、歴史的な重要さや文化的な影響から曲を選び、原曲への敬意を保ちながら、現在の聴き手へ向けて新しい命を吹き込むものと説明する。3 編集の工夫に先立って、どの演奏を今に渡すかという選曲がある。

ブラック・シュガーの名を知ると、ルノー版から戻る先も具体的になる。別の演奏者が曲を鳴らした録音と、トラフィック・サウンドの名を残すエディット。題名だけでは見えなかった、受け継ぎ方の違いが現れる。

出典・注

[1] La Camita, Vampisoul。二つの録音を収めた盤の紹介。掲載発売日は2024年1月12日で、原録音の年ではない。

[2] La Camita / Son De Tambor Y San Juan (Jacques Renault Edits), Jacques Renault公式Bandcamp。掲載発売日は2023年11月22日。使用した原録音、具体的な編集箇所、ライブラリの録音との同一性は確認できていない。

[3] La Camita / Son de Tambor y San Juan, Mushroom Pillow。レーベルによるシリーズ紹介。

← この曲のページへ