The Avalanches
公開資料に表示された人物・活動名義・組織。別の法的同定を含めない。
棚に出る曲
- Don't Forget Your Neighborhood ▶
- All You Children ▶
- Blue Shadows (feat. Karen O) ▶
- Can't Get Over Losing You (feat. Portraits Of Tracy) ▶
- Far Away (feat. John Glacier & Khadija Al Hanafi) ▶
点の履歴
対象: ap-w033-avalanches(オーストラリア・メルボルンのサンプル・コラージュ・グループ)。核はRobbie Chater(d063-p-robbie-chater)とTony Di Blasi(d063-p-tony-di-blasi)の2人。棚には5曲、2021-05-31〜2026-09-16の間に入り、composed_by 1・produced_by 2・credited_artist 5・vocals_by 1として登場する。
年表(日付/出来事/出典 id)
- 1994年: メルボルン近郊の町マリーバラ出身のChaterとDi Blasiが、ノイズパンク・バンドAlarm 115としてパートナーシップを始める(
src-d063-musictech-2020-wewalwaysloveyou、記者の地の文)。パンク・ロック期には複数の名義(Swinging Monkey Cocks、Quinton's Brittle Bones/NME表記ではQuentin's Brittle Bones)を経ており、当初はChater・Darren Seltmann・Di Blasi・DJのDexter Fabayで結成されたという(src-d063-musicradar-2025-wildflower-history、単独資料)。 - 1997年: Chater・Seltmann・Di Blasiの3人がThe Avalanchesを結成(
src-d063-musictech-2020-wewalwaysloveyou)。 - 2000年11月: デビュー作『Since I Left You』。3000超(別資料では3500超)のサンプルから組み立てられ、プランダーフォニックスの代表例と評される(
src-d063-vice-2016-chater、src-d063-soundonsound-2016-wildflower)。ミックスはTony Espie(Tufftones Music、d063-p-tony-espie)。 - 2003年〜2016年(16年間): 2作目に向けた長い制作期間。2006年には発売を予告するも実現せず、2007年頃には「もうすぐ」と思っていたが実際にはまだ程遠かったとChaterが振り返る(
src-d063-musicradar-2025-wildflower-history)。この間、Chaterは10代でのアルコール依存に続き、20代で自己免疫疾患を患い約3年間活動できなかったとされ、Modular Recordingsの解体(Tame Impalaを巡る対立が背景)、King Kongのスコア企画(頓挫)も重なった(src-d063-nme-2020-wewalwaysloveyou、src-d063-soundonsound-2016-wildflower、src-d063-vice-2016-chater)。サンプル・クリアランス専門家Pat Shannahan(My Forte、d063-p-pat-shannahan)が約5年をかけて権利処理を担当し、Beatles「Come Together」使用のためDi BlasiがPaul McCartneyとYoko Onoに手紙を書いた(本人談では「Tonyが書いた」)。 - 2016年: 2作目『Wildflower』(
d063-rel-wildflower)発表。6人編成だったバンドはChaterとDi Blasiの2人組に。制作の大半はAkai S5000サンプラー(ChaterとDi Blasiがそれぞれ1台所有)とOpcode Studio Vision(旧Power Mac G3上、2015年頃まで使用)で行われ、メルボルンのSing Sing Studiosでミックス(Tony Espie担当)、ニューヨークのSterling SoundでJoe LaPortaがマスタリング(既存IDw114-p-joe-laporta)。 - 2020年: 3作目『We Will Always Love You』。Ann DruyanとCarl Saganの恋物語(ゴールデン・レコード)を軸にした作品で、制作期間は前作よりずっと短い約4年。多楽器奏者のAndy Szekeres(既存ID
w108-p-andy-szekeres)と3人で日常的にサンプルを送り合いながら書いたとChaterが語る。Karen O(d063-p-karen-o)が「Dial D for Devotion」でPurple Mountains(David Berman)「Darkness and Cold」の歌詞を歌う。 - 2021-05-31(棚の初出): Cola Boyy「Don't Forget Your Neighborhood」にThe Avalanchesが作曲・プロデュースとしてクレジット(研究順298)。
- 2024年: Jamie xxのアルバム『In Waves』に「All You Children」「Every Single Weekend」で参加。Jamie xx(Jamie Smith)本人によれば、その10年ほど前、彼のメルボルン公演の本編前に本人たちの知らぬところで彼が『Since I Left You』のメガミックスを流していたのが初対面のきっかけで、「かなり舞い上がった」と振り返る(既存出典
src-d040-rollingstone-uk-inwavesを再利用)。 - 2024-08-05(棚): 「All You Children」(Jamie xxとの共作、研究順775)。
- 2026年: 4作目『No Bad Memories』(2026年10月16日発売予定、31曲)に向けて「Together」「Every Single Weekend(Jamie xxとの再共作)」「Blue Shadows(Karen Oとの2度目の共演)」「Can't Get Over Losing You」「Far Away」を先行公開。ゲストにMike Patton、Rivers Cuomo、Carly Simon、Panda Bear、Barry Can't Swim、Haruomi Hosono、Ryoji Ikeda、Erick the Architectら。
- 2026-07-28(棚): 「Blue Shadows (feat. Karen O)」(研究順1143)。Karen Oは「参加のチャンスに飛びついた」と語り、Chaterは「奇妙で独特な雰囲気のデモだった」と振り返る。
- 2026-08-20(棚): 「Can't Get Over Losing You (feat. Portraits Of Tracy)」(研究順1150)。
- 2026-09-16(棚): 「Far Away (feat. John Glacier & Khadija Al Hanafi)」(研究順1162)。ロンドンの夏にJohn Glacierと制作し、「ブリスト・アウトした幻覚的な感覚」を捉えたと表現。Khadija Al Hanafiのサンプル操作へのアプローチが「制作中の自分を再びインスパイアした」とChaterが語る。
棚との重なり
棚の5曲はすべて『No Bad Memories』(2026年10月16日発売予定)に向けた助走期の中にあり、年表側で確認できる長い蓄積——1994年のAlarm 115からの出発、16年を要した『Wildflower』(2016年)、そこから4年で作られた『We Will Always Love You』(2020年)——のさらに先、すなわち2作目・3作目より制作が速まった「今のAvalanches」を映している。5曲のうち最初の1曲(2021年Cola Boyy「Don't Forget Your Neighborhood」)だけは4作目のキャンペーンより前で、ゲスト・プロデューサーとしての単発仕事にあたる。残る4曲(Jamie xxとの「All You Children」、Karen Oとの「Blue Shadows」、「Can't Get Over Losing You」、「Far Away」)はすべて2024年以降の同時代進行の活動で、いずれも4作目のトラックリストに直結する。特にKaren Oとの共演は『We Will Always Love You』の「Dial D for Devotion」に続く2度目であり、Jamie xxとの共作も『In Waves』(2024年)に続く2度目(「Every Single Weekend」)にあたる——棚に入った曲の背後には、すでに一度組んだ相手との「再演」の積み重ねがある。
まだ分からないこと
- バンド名の経緯(Alarm 115→Swinging Monkey Cocks/Quinton's(Quentin's)Brittle Bones→The Avalanches)は資料ごとに綴り・順序の粒度が異なり、本人談での確認は取れていない(dig)。
- Modular Recordingsの創設・運営体制については、台帳に同名の候補ノードが2つ存在する(
w169-lb-modular-recordingsとw173-lb-modular)。統合の要否は別途確認が必要(dig)。 - 4作目『No Bad Memories』の「Every Single Weekend」は、Jamie xxの『In Waves』(2024年)に収録された同名曲の延長線上にあると本人(Jamie Smith)が語るが、両者が同一録音か別バージョンかは本文で確認できていない(候補、dig)。
- Karen Oが歌った「Dial D for Devotion」でのPurple Mountains「Darkness and Cold」歌詞使用について、原曲側(cover/edit_of関係)としての正式なclaim化は本束では行っていない(版の確認が必要)。
- 第三者による評論・レビュー記事(本人・レーベル以外の視点)は今回の探索では中心に据えられておらず、感触の材料はほぼ本人談とプレス記事に偏っている(gap)。
本人・レーベルの言葉
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — コラボレーターは友人経由や直接のメールなど様々な形で見つかるが、ボーカルが取ってつけたように聞こえないよう、深いレベルで音楽的に通じ合える相手かを慎重に見極めていると語る。“We make really careful considerations before approaching collaborators”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — Tony Di Blasiとの創作関係を「特権的なこと」と語り、互いに率直に言い合える近さがあるからこそ、5分で作った曲が1ヶ月かけた曲より良いと言われても受け止められると振り返る。“I feel privileged to have had this working relationship with Tony”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater / Tony Di Blasi) — アルバム題を当初『Pink Champagne』にしようとしたが「Drakeみたいに聞こえる」と断念し、最終的に「愛」というテーマを選んだと語る。人生のバイブレーションについての作品だと説明する。“We were gonna call the album 'Pink Champagne'”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — デビュー作『Since I Left You』は「若かった自分が作った音」に聞こえ、ナイーブで飾らず、クールぶらず、情熱的でその瞬間の喜びに満ちていたと今では思えると語る。“It sounds like a very young me made it”
- 本人の言葉本人 (Tony Di Blasi) — ゲストを迎える際は「フィーチャリング曲を並べただけ」のアルバムにしたくないと語り、Chaterがコラボレーターに自身の道のりを説明することで全員を「同じ空気」に乗せるのが重要だったと述べる。“album where it’s just a song featuring a guest”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — アルバムのコンセプトの核である「ゴールデン・レコード」の逸話——Ann DruyanがCarl Saganのプロポーズ直後の自分の心拍を録音し宇宙に送った話——を知った時、皆で「溶けた」ほど感動したと語る。“When we found out we were all melting”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — 「今の僕たちはただの普通のバンド。あの見事なデビュー作を作ったバンド、ではなく」と語り、Di Blasiが3年ごとに普通にレコードを出したいと言っていたのを振り返る。“Now we're just a regular band instead of”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — 膨大なサンプルの倉庫を抱え込むことがかえって足かせになっていたと気づき、『Wildflower』後にレコード・コレクションのほとんどを手放したと語る。今は1枚のレコードから1日で曲を作るという「less is more」の姿勢に戻ったという。“After Wildflower, I got rid of my whole”
- 本人の言葉本人 (Tony Di Blasi) — ChaterとDi Blasiは制作の細部まで感覚が一致しており、「その音は0.5秒長すぎる」といった些細な点まで意見が揃うと語る。長年一緒にやってきたことでお互いのリズムに馴染んだのだという。“we just fit each other's rhythms”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — 何千ものサンプルから複雑なパッチワークを作る行為は「いささか正気ではない」と自ら笑いながら認めるが、10代の頃からテープレコーダーで音を操作するのが好きだったと語る。“It's quite insane. It definitely drove us mad”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — 『Wildflower』完成までの長い道のりを「映画を作るようなものだった」と振り返り、私生活の出来事に加え、単純にプロジェクトの規模の大きさがあったと語る。“It was like making a movie”
- 使われた場本人 (Robbie Chater) — アルバムの雰囲気を掴んでもらうため、ゲスト・ボーカリストにも「同じ頭の中の世界に入ってもらう」ことを重視し、完成版だけでなくその日録音した全テイクを送ってもらうよう頼んだと語る。“trying to get the collaborators into the same”
- 本人の言葉The Avalanches(プレス声明) — 「Far Away」について、ロンドンの夏にJohn Glacierと制作したと述べ、夕暮れの光と音楽と友情がもたらす「ブリスト・アウトした、幻覚的な感覚」を捉えた曲だと表現する。“blissed out lysergic feeling”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — Khadija Al Hanafiのサンプル操作へのアプローチが、レコード制作中の自分を「再びインスパイアしてくれた」と語る。““re-inspired” him during the making of the record”
- 本人の言葉本人 (Robbie Chater) — 「Blue Shadows」のデモをKaren Oに聴かせた際、ボーカルが乗るとは想像していなかったほどデモの雰囲気が「奇妙で独特」だったと明かす。仕上がりを何ヶ月聴いても、なぜあんな歌が録れたのか分からないほど驚いていると語る。“the demo had such a peculiar, singular mood”
- 本人の言葉本人 (Karen O) — 『We Will Always Love You』を「人類への贈り物」で自分のオールタイム・ベスト10入りだと語り、The Avalanchesの「波動は高い」、そこに参加できて嬉しいと述べる。“The Avalanches frequency is high”
- 本人の言葉Jamie xx (Jamie Smith) — Jamie xxが、The Avalanchesと初めて楽屋で対面した時のことを「かなり舞い上がった」と振り返り、『Since I Left You』は自分が11歳の時に出て、それが自分にプロデュースを教えてくれたアルバムだったと語る。当時の彼らは今よりずっと情報のない、謎めいた存在だったとも述べる。“They used to be so much more elusive”
台帳の辺 16 件
| Don't Forget Your Neighborhood | composed_by | 直接の根拠あり | |
| Don't Forget Your Neighborhood | produced_by | 直接の根拠あり | |
| All You Children | produced_by | 直接の根拠あり | |
| Far Away (feat. John Glacier & Khadija Al Hanafi) | vocals_by | 文脈として | |
| Jamie xx | has_property | 文脈として | |
| has_property | メルボルン近郊の町マリーバラ出身。1994年、ノイズパンク・バンドAlarm 115としてパートナーシップが始まり、1997年にRobbie Chater・Darren Seltmann・Tony Di Blasiの3人でThe Avalanchesを結成した。 | 文脈として | |
| has_property | パンク・ロック期には複数の名義を経ており、Swinging Monkey CocksやQuinton's Brittle Bonesという名前も使っていた。当初はChater・Darren Seltmann・Di Blasi・DJ Dexter Fabayで結成されたという。 | 文脈として | |
| ロビー・チェイター(Robbie Chater) | member_of | 文脈として | |
| トニー・ディ・ブラジオ(Tony Di Blasi) | member_of | 文脈として | |
| ダレン・セルトマン(Darren Seltmann) | member_of | 文脈として | |
| デクスター・ファベイ(Dexter Fabay) | member_of | 文脈として | |
| アンディ・セケレス | member_of | 直接の根拠あり | |
| has_property | 初期はModular Recordingsからのリリースだったが、Tame Impalaとの対立を背景にModularが解体しつつある時期があり、その後EMIに移籍したと本人(Chater)が語る。 | 直接の根拠あり | |
| has_property | デビュー作『Since I Left You』(2000年11月)は3000超(別資料では3500超)ものサンプルで構成される。 | 文脈として | |
| has_property | 4作目のスタジオ・アルバム『No Bad Memories』(2026年10月16日発売予定、31曲)。Mike Patton、Rivers Cuomo、Carly Simon、Panda Bear、Barry Can't Swim、Haruomi Hosono、Ryoji Ikeda、Erick the Architect、Suzanne Cianiら幅広いゲストを迎える。前作『We Will Always Love You』(2020年)の続編。 | 文脈として | |
| has_property | Jamie xxとは、Jamie xxがメルボルンでのライブ本編前に本人たちの知らないところで『Since I Left You』のメガミックスを流したのがきっかけで対面。10年ほど後、2024年アルバム『In Waves』で「All You Children」「Every Single Weekend」を共作した。 | 直接の根拠あり |