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KATABUI

TOWA TEI ▶ Spotify

トーク ・ DJ と職業音楽家

TOWA TEI「KATABUI」──作り直した曲の、次の居場所

DJ新しい五曲の中から「KATABUI」を選んだ。ライブラリのTOWA TEIはこの一曲。ここから盤の方へも入ってみたい。
音楽家本人の全曲解説が面白いよ。2013年の『LUCKY』に入っていた「KATABURI」を、自分なりに作り直した曲なんだって。新しい題名から、昔の仕事へ道が伸びる。
DJしかも本人は、リミックスとは書かず、違う曲ということにしたと話してる。同じ作り手が戻っても、曲名には少し違う文字を付けたんだね。
音楽家僕はその名付け方に興味がある。作り直した音を、昔の曲の版として渡すのか、別の一曲として渡すのか。名前にも制作の判断が出る。
DJ最初は配信だけで出していた。それをデスクの人に「あの曲はアルバムに入らないんですか?」と聞かれたのが、『ZAMBIENT』に入ったきっかけだって。
音楽家作る本人の外に、一曲を覚えていた人がいた。その一言で盤の中に場所ができるのがいいね。曲ができたあとにも、組み立て直す仕事がある。
DJアナログの曲順ではSide ZZの四曲目。「KATABUI」「DEW MARIMBA TOUR」「THE PEARL & OYSTER」と続く三曲を、本人は組曲っぽい「エキゾ三連チャン」と言ってる。
音楽家一曲を収録するだけでなく、その先の二曲と組み合わせたんだね。僕は、個々の曲を作る判断と、三曲をどう続けるかという判断を行き来して聴きたい。
DJ僕は「KATABUI」をセットの終盤、最後の数曲へ移るところに置く。盤の三曲の並びを手掛かりに、単曲を選んだあと、もう少し続けて聴く時間を作る。
音楽家僕ならそこで、次の曲を待つ感覚に注意する。同じ一曲でも、単独で終えるときと、その先があるときでは何に耳が向くか。君の並べ方でも試せそうだ。
DJアルバムへの本人コメントは「雑種アンビエントでザンビエントです」。一曲の名前を追った先に、盤全体の呼び方もあった。
音楽家その短い言葉に、混ぜて作ることへの関心を感じる。僕も、最初からきれいに一種類へそろえるより、曲ごとに残したいものを選びたい。
DJ松永良平の盤への推薦文は、ダンスとエキゾなどが混線する音楽として書いてる。本人の呼び方と、外からの言葉を並べて読むのも楽しい。
音楽家本人は新作のインタビューで、スタジオに座ってシンセサイザーに囲まれても、面白い音が出てこないことがあると言う。温泉や旅、人に会うことを挙げる。機材の前を離れることも、作る時間に入ってるんだね。
DJAppleの編集部は、14作目でも革新を続けると紹介してる。その盤に、昔の一曲を作り直した「KATABUI」が入る。新作から古い曲へ戻る掘り方もできた。
音楽家まず「KATABURI」と「KATABUI」を聴き比べ、それから今回の三曲の並びへ進もう。作り直すことと、置き直すこと。その二つを一曲から辿れるのが楽しみだ。

話者は架空です。口にする事実と引用は出典のある記録から取り、ソースで確かめられます。置き場所(どの時間帯に、どの隣に)は話者の意見です。

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