リズムを控えめにして、和音を前へ
「Last Day」のデイヴィッド・オーガスト(David August)によるRevisionを、Resident Advisorのアンドリュー・ライス(Andrew Ryce)は、リズムを控えめにして和音進行へ注意を集めた版と評した。1
残るリズムと、際立つ和音
ライスは、コレクティフ・トゥルムシュトラーセ(Kollektiv Turmstrasse)の原曲にあった、とがった身振りが取り去られたと記す。そして控えめなリズムの部分を残し、震えるような和音進行が前へ出る、と描いた。1
和音進行は、和音が時間に沿って移っていく並びだ。リズムも和音も曲の時間を作るが、同じ役目を担うわけではない。この評では、残ったリズムは和音の変化を際立たせる足場と読める。支えと焦点の配分が、再解釈の違いになる。
二曲を並べる、再訪の盤
Diynamic公式の『Diynamic Revisited (By David August)』は、「Last Day」を一曲目、「Der Schmelz」を二曲目に載せている。2 異なる題の二曲を、オーガストの名義で同じ盤へまとめている。
ライスはこのシリーズを、レーベルの過去の曲を再解釈へ開くものと紹介した。一方、「Last Day」の感情表現は、人によっては過剰に感じるほどだとも述べる。1 構成の焦点と、その表現をどこまで受け止めるかという評価を、別々に読む批評になっている。
リミックスで扱う素材や判断の広がりは特集で詳しく考えた。
出典・注
[1] Andrew Ryce, David August — Diynamic Revisited, Resident Advisor、2014年9月12日。原曲との違いとRevisionについての批評。
[2] Diynamic Revisited (By David August), Diynamic公式Bandcamp。個別曲名にはRevisionの語が省略されている。