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2016年10月20日 追加

Fingerprint

Lane 8 / Fingerprint ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

最初の一曲と、聴く条件

レーン8(Lane 8)の「Fingerprint」は、自分のレーベルThis Never Happenedの第一弾として紹介された曲だ。1 音楽を出すための名前を作るとき、本人は聴く人がクラブでどんな時間を過ごすかも考えていた。一曲の発表と、音楽に注意を向けるための場づくりが、同じ出発にある。

客席の画面が、聴く時間を分ける

2016年のDancing Astronautの取材で、本人は「Diamonds」や「Hot As You Want」を演奏したツアーを振り返る。客席に録画する携帯が並び、そこにいる人がその瞬間を十分に経験していないと感じたという。携帯を使わない方針は、その体験を助けるためのものだった。2

曲の変化を受け取るには、前の音を覚えながら次の音を待つ時間が要る。イベントの方針は、その時間を聴き手へ渡す試みと読める。

レーベルとイベントに、別々の仕事がある

最初の発表記事は、This Never Happenedを音楽とイベントのための場と紹介している。1 レーベルは音楽を届ける仕事を持ち、イベントの方針は、届けられた音楽を人が受け取る条件に関わる。

「Fingerprint」は、同年の『Anjunadeep In Ibiza 2016』にも6:44の曲として掲載される。3 一つの曲は別の盤にも移れるが、客席の携帯についての方針は、曲目や尺だけからは伝わらない。レコードの発行と、音楽を聴く場の運営は、曲の外にある二つの仕事なのだ。

出典・注

[1] Adrien, Lane 8 – Fingerprint, 2016年4月27日。第一弾と音楽・イベントの紹介。本人のFacebook投稿も引用する記事だが、投稿本体は未確認。

[2] Alex Hitchcock, Lane 8 invites human connection back into the club with This Never Happened, 2016年8月29日。イベント一般の動機と別曲の演奏回想。「Fingerprint」の制作法や実使用を示す発言ではない。

[3] Anjunadeep, Anjunadeep In Ibiza 2016。公式曲目の四曲目。掲載盤は2016年7月29日付。ライブラリの6:44との尺一致だけで、各版の音源の対応は確定していない。

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