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2018年2月27日 追加

Lie Down In Darkness - Kasper Bjørke Remix

Moby、Kasper Bjørke / Remix Crusades (2007-2013) ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

リミックスする側と、される側を聴く

モービー(Moby)の曲をカスパー・ビョーク(Kasper Bjørke)が作り直す。「Lie Down In Darkness」のこの版を収めた『Remix Crusades (2007–2013)』には、その逆向きの仕事もある。ビョークの曲を別の人がリミックスする側まで並べると、作り手が相手から何を受け取り、何を渡すかが曲ごとに入れ替わる。1

原曲への敬意を、組み替える仕事にする

盤の紹介に載るビョークの言葉では、リミックスとは原曲を尊重しながら解体し、自分の音の世界から新しい案を加える仕事だという。1 録音をもとに音の構成や配置を作り直す際、残すものを選ぶことも、変えることと同じくらい重要になる。

アクセル・クンツは、このモービー版を驚きのある再解釈と評する。一方、同じビョークが手掛けたトレントモラー(Trentemøller)の「Shades of Marble」には、要素を絞りつつダンスフロアを強く惹きつける版という言葉を使っている。2 同じ作り手のリミックスでも、原曲が変われば評者が注目する点も変わる。手法の名前だけで揃えるより、何を作り直した曲なのかまで対にしたい。

相手を入れ替えると、仕事の向きが変わる

この盤は、ビョークの曲を他の人がリミックスしたものと、彼が他の人の曲をリミックスしたものを組み合わせている。1 ライブラリにも2018年2月27日、同盤名で二十四曲が追加された。その中には、ビョークが作り直した「Shades of Marble」と、トレントモラーが作り直したビョークの「Doesn't Matter」がある。

二つの曲では、同じ二人の名前が、原曲を渡す側と受け取る側へ入れ替わる。この組み合わせを聴くときは、二人に共通する音だけでなく、相手の曲の何を残し、何を変えたかを比べられる。一人の作風を集めた盤を、他の作り手との応答の記録としても聴けるのだ。

出典・注

[1] Kasper Bjørke公式Bandcamp『Remix Crusades (2007–2013)』。本人の一般的なリミックス観と、hfn musicの盤紹介。モービー版の具体的な加工手順を示す発言ではない。盤の両方向の構成を、追加二十四曲の十二曲ずつという内訳へは換算しない。

[2] Axel Kunz, NBHAP「Kasper Bjørke – Remix Crusades」, 2013年3月11日。モービー版と「Shades of Marble」の評を分けて使用。

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