トーク ・ DJ と職業音楽家
Heaven — Kasper Bjørke / Nicolas Jaar Remix
DJ2月27日は『Remix Crusades』から二十四曲を選んでる。「Heaven」はNicolas Jaarのリミックス。同じ日のMoby「Lie Down In Darkness」と、作る人と作り替える人の位置が逆になる。
音楽家Mobyの曲ではBjørkeが手を入れ、この曲ではBjørkeの曲をJaarが受け取る。僕はその往復を聴きたい。作り手の名前が、二つの仕事を辿る道になるね。
DJhfnの紹介も、盤の半分はBjørkeの作品を他の人がリミックス、残り半分は彼が他の人の作品をリミックスする構成だと書いてる。片方だけを選んだ日じゃない。
音楽家自分の曲を渡す仕事と、他の人の曲を預かる仕事が一枚にある。僕は「Heaven」から、曲を渡した側の仕事へも戻ってみたい。
DJBjørkeは自分のリミックス群を、原曲の制作と並んで進む制作日誌のようなものだと言ってる。その時々の影響が入り、自分の曲にも音やアイデアが返ってくる、と。
音楽家他の人の作品へ出かけた仕事が、自分の制作へ戻ってくる話なんだね。Jaarに任せた「Heaven」と、Bjørke自身が作り替えた曲。その二方向を盤の中で聴く理由ができる。
DJ僕なら「Heaven」のJaar版は、リミックスを続けて聴かせるセットの中盤に置く。Bjørkeが手を入れたMoby版から、今度はBjørkeが曲を渡した方へ切り替える。
音楽家その並びなら、同じ名前を残したまま、仕事の向きを変えられる。僕は二人が選び直したものを探したい。元の曲とこの版を聴き比べるところから始めよう。
DJライブラリのJaarは、その前に「Mi Mujer」を2017年5月16日、「El Bandido」を6月5日に選んでる。二つの日付を経て、Bjørkeとのこの一曲が加わる。
音楽家一人の名義の曲から、他の人の題名に入る仕事へ進んだんだね。僕はその違いを確かめてから、「Heaven」の五分十七秒を聴きたい。
DJ後のライブラリには、2023年9月22日のAli Sethiとの「Muddat」もある。FADERは、SethiがJaarの『Telas』を部分ごとにループし、歌を重ねたデモを持ってきたことから、二人の盤『Intiha』が始まったと書いてる。
音楽家そこではJaarの音が、他の人の歌を受け取る足場になる。Jaar自身も、それは『Telas』に欠けていたものだったと話す。作品を他の人が使うことで、作った本人にも発見が返ってくるんだね。
DJ「Heaven」と「Muddat」で、Jaarは違う位置にいる。ライブラリの六曲には、自分の名義の曲、リミックス、共作がある。同じ人を辿っても、相手と仕事が変わる。
音楽家僕はリミックスの一曲から、そんな仕事の行き来を掘りたい。『Intiha』の話を持って「Heaven」へ戻れば、他の人の作品を受け取ったJaarの仕事へ耳を向けられる。
DJ「Heaven」は公式の曲順では二曲目。その前はSlow Handsによる「Sunrise」で、ライブラリにはその版も同じ日にある。
音楽家今日はJaarの一曲から始めて、盤の前の曲へ進もう。Bjørkeの作品を他の人が受け取る側を聴き、それからMobyの曲へ戻る。二十四曲の日は、その往復まで選んでる。