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2019年9月4日 追加

We All Have Rhythm

PillowTalk / Je Ne Sais Quoi ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

B面の曲が、アルバムの二曲目になるまで

2013年9月23日、Data Transmissionのレイス・ブルーイン(Reiss Bruin)は、サンフランシスコの三人組ピロウトーク(PillowTalk)の新しいEP『Lullaby』を評した。頭から離れなくなったのはB面の「We All Have Rhythm」で、ここしばらく聴いた中で指折りの、耳にこびりつく曲だと書いた。表題曲の沈んだ気分から離れ、踊って楽しもうと誘う曲だ、とも。1 B面で出た曲は半年後にアルバムの二曲目になり、一年足らずのちには、メンバーのサミー・Dが盤でいちばん好きな曲と呼んでいた。

二枚の盤の上で

公式Bandcampによれば、『Lullaby』は2013年9月16日に出た二曲入りで、8分12秒の表題曲に4分53秒のこの曲が続く。2 2014年3月17日のデビュー・アルバム『Je Ne Sais Quoi』では、1分の「Our Story...」に続く二曲目に置かれ、長さは4分55秒と表示される。3

RAのアーロン・コールテイト(Aaron Coultate)は2014年1月のアルバム告知で、三人をサミー・D(Sammy D、歌)、ライアン・ウィリアムズ(Ryan Williams、ギターと鍵盤)、マイキー・テロ(Mikey Tello、シンセ)と紹介した。2011年から80年代の影響を受けたシンセポップとハウスを出し、その間ずっとWolf + Lambと近い関係にあったので、同じレーベルから最初のフルアルバムが出るのは驚くことではない、と書いた。4 Wolf + Lambは、ニコラス・ジャー(Nicolas Jaar)が17歳で最初の作品を出したレーベルでもある(「El Bandido」のエッセイ)。

Deep House Amsterdamが2014年3月に別の曲の先行公開に添えた紹介は、宣伝文と同じ言い回しを含む段落で、「Lullaby」の80年代風シンセポップ、「Devil's Run」のロックンロールと並べて、この曲をサイケデリックなファンクと呼んだ。5

フロアへ向けて削る

2015年2月26日、Deep House Londonのマーカス・バーンズ(Marcus Barnes)は、英国南岸のマキシ・サウンドシステム(Maxxi Soundsystem)による、この曲のリミックスを先行公開した。前年のアルバムの曲を作り直す無料のリミックス集の一曲で、3月4日にSoundCloudで出ると記事は告げる。記事に寄せた言葉で、サミー・Dはこの曲を

"hands down our favorite tune off our album"(文句なしに、アルバムでいちばん好きな曲)6

と呼んだ。マキシはメランコリックなポップの魅力を剥ぎ取り、クラブで本格的にかけられるよう音を太くして、まっすぐダンスフロアを狙った、とも述べている。6 公式Bandcampには、この版を含む7曲の『Je Ne Sais Quoi (Remixes)』が2015年5月4日付で載り、長さは6分55秒と表示される。7

2013年の評者は、表題曲の沈んだ気分から抜け出す曲としてこれを聴いた。2015年の作り手は、同じ曲の魅力をメランコリックなポップと言い表し、それを外した版をクラブ向けと呼んだ。一つの曲の気分をめぐる二つの言い方が、B面の評とリミックスの紹介に残っている。

出典・注

[1] Reiss Bruin, PillowTalk - Lullaby, Data Transmission、2013年9月23日。EPの評。B面の曲についての評者の記述。

[2] Lullaby, PillowTalk公式Bandcamp。released September 16, 2013、二曲の曲目と長さ。

[3] Je Ne Sais Quoi, PillowTalk公式Bandcamp。released March 17, 2014、13曲の曲目と長さ、Wolf + Lamb Recordsの表示。

[4] Aaron Coultate, PillowTalk have Je Ne Sais Quoi, RA、2014年1月29日。アルバムの告知、三人の担当とレーベルとの関係(記者の地の文)、曲目。

[5] Full Premiere: PillowTalk ft. Thugfucker - Home Sick (Original Mix), Deep House Amsterdam、2014年3月2日(ページの公開日データ)。バンド紹介の地の文。同じ段落にRAが宣伝文から引いた言い回しと同じ文言があり、宣伝文に拠る記述を含む。

[6] Marcus Barnes, Full Premiere: PillowTalk – We All Have Rhythm (Maxxi Soundsystem Remix), Deep House London、2015年2月26日(ページの公開日データ)。リミックスの紹介(記者の地の文)とサミー・Dのコメント(直接引用はここから)。

[7] Je Ne Sais Quoi (Remixes), PillowTalk公式Bandcamp。released May 4, 2015、7曲目「We All Have Rhythm (Maxxi Soundsystem Remix)」06:55。

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