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2019年9月26日 追加

Cumbia En Bahia

Bosq / Celestial Strut ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

住む前に撮った、窓越しのコロンビア

2015年11月6日、ボスク(Bosq)は自分のサイトで、初めての公式ビデオを「Cumbia En Bahia」に付けたと知らせた。映像の多くは、コロンビアのコーヒー地帯(Eje Cafetero)とメデジンの間を走るバスや車の窓越しに本人が撮ったという。彼は、物語ではなく自分の一番好きな国への献辞で、この曲に添える映像だと書き、曲をこう呼んだ。

"a track that fully owes it's lineage to Colombia"(その系譜をすっかりコロンビアに負う曲)1

ボスクがコロンビアに住み始めるのは、翌2016年のことだ。2

旅を巡る盤の一曲目

ボスクの本名はベン・ウッズ(Ben Woods)。マサチューセッツ州ケープコッドのブルースターで育ち、ボストンで15年、DJと制作を続けた。2021年の地元紙の取材で本人は、楽器は必要に迫られて覚えたと話し、記者は、そこから管楽器や歌い手を呼んで曲を組み立てるようになったと書く。2

「Cumbia En Bahia」は、2015年10月16日にUbiquity Recordsから出たアルバム『Celestial Strut』の1曲目で、長さは4分20秒。3 発売の日、ボスクは盤を、クンビア、サルサ、アフロビートからディスコ、ソウル、ハウスまで、自分の好きな音楽を巡る旅だと書いた。共演者の名を並べ、ヤコボ・ベレス(Jacobo Velez)にはコロンビアから、と添えている。4 Bandcampのクレジットでは、ベレスの担当はクラリネット、ギター、サックス、パーカッションで、付いている曲番号は1だけだ。3

レーベルの紹介文(宣伝文)は、この曲をラテンのリズムの曲に数え、アルバムをDJのセットのように考えた盤だと説明する。同じ紹介文に引かれた本人の言葉では、この盤には旅と、よその文化の中で過ごした時間が表れていて、それは路上でも、恋人とその家族と一緒のときでもあったという。3

窓に電話を押し当てて

ビデオを紹介したFlavorwireのマシュー・イスマエル・ルイス(Matthew Ismael Ruiz)は、作り手が南米での休暇中に撮った家庭用ビデオ風の映像が、曲の讃える文化の故郷を目に見える形にしている、と評した。5 ボスクの説明では、窓に電話を押し当てて録る癖は、数年前、チリ出身の恋人の故郷を訪ねた最初の南米旅行で付いたものだという。1

9年後の録音

2021年の取材でボスクは、コロンビアにはアフリカ、南米、キューバの影響がかき混ぜられた、そこにしかない音楽の坩堝があると話している。2 2024年、元Egypt 80のカレタ(Kaleta)との共作アルバムについての取材では、いくつかの曲でメデジンの友人二人が彼のコンガとベースを弾き直し、ボゴタのマルコ・ファハルド(Marco Fajardo)が彼の鼻歌のメモを管の譜に起こしたと説明している。6

奏者に自分のパートを弾き直してもらうやり方は、2015年の盤にもあった。紹介文では、ヘスス・パガン(Jesus Pagan)らが彼のパートを生演奏で録り直したと本人が語っている。3 2024年の盤で同じ役を担ったのは、メデジンの友人たちと、ボストンの旧友の鍵盤奏者だった。6 ボスクによるガッツ(Guts)の曲のリミックスは、「San Lázaro」のエッセイで扱った。

出典・注

[1] Bosq, Cumbia En Bahia video premier & giveaway!, bosqmusic.com(本人のサイト)、2015年11月6日。Wax Poeticsでの公開の告知、撮影の場所と方法、最初の南米旅行、編集者。直接引用はここから(原文の綴りのまま)。

[2] Andre van der Wende, Bosq: From Cape Cod to Colombia and Back, The Provincetown Independent、2021年8月25日。経歴(ブルースター、ボストンでの15年)と、2016年からコロンビアが住まいという記述は記者の地の文。楽器を必要に迫られて覚えた話(L62)、坩堝の話は本人談。奏者を呼んで曲を組み立てるようになったという流れは記者の地の文。

[3] Celestial Strut, Bosq公式Bandcamp。released October 16, 2015、曲順と長さ(Cumbia En Bahia 04:20)、曲番号付きのクレジット、紹介文(宣伝文。Ubiquity Recordsの販促資料と同じ文面)。紹介文中の本人の言葉(旅と恋人・家族との時間、Jesus Pagan y Conjunto Barrioによる録り直し)は盤全体についてのもので、この曲についてではない。パガンらの録り直しがどの曲かは書かれておらず、クレジットでパガンの名があるのは3曲目。

[4] Bosq, Celestial Strut LP out today on Ubiquity Records, bosqmusic.com、2015年10月16日。本人の発売告知。

[5] Matthew Ismael Ruiz, The 5 Best Songs We Heard This Week: Grimes, Logic, 8-Inch Betsy, Flavorwire、2015年11月6日。ビデオについての評者の記述。URLの文字列と記事の題は一致しないが、このURLで本記事が表示される。

[6] Dream Chimney, Bosq Interview, Dream Chimney、2024年6月22日の取材。アルバム『No Be Today』の録音についての本人談(L106-110、メデジンのErlyn CorreaとWilton Bravo、ボストンのYuki Kanesaka、ボゴタのMarco Fajardo)。この曲の録音についてではない。

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