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2020年2月6日 追加

Bani

Susso / Keira ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

フォデイ・クンダの歌と、スクタの語り

4分51秒の「Bani」には、ガンビアの二つの場所で録られた声が入っている。Soundway Recordsの販売ページに載った曲ごとの注によれば、歌はジャブ・クヤテ(Jabou Kuyateh)が歌う伝統の歌で、甥のユスファ・スソ(Yusupha Suso)がバラフォン(木琴の一種)で伴奏し、村フォデイ・クンダで録られた。そこには、スクタで録られた、ウォロフのグリオ(歌と語りを受け継ぐ家の音楽家)デンバ・ダンジョ(Demba Danjo)の語りも入っている。注は、彼がこの歌の意味を説明していると書き、その英訳をしたアルフォ・サイニー・スソ(Alfo Sainey Suso)の名まで記している。1

名前を記すという約束

作り手のスッソ(Susso)は、英国のベース奏者でプロデューサーのヒュー・ベネット(Huw Bennett)と、ガンビアのスソ家、クヤテ家というグリオの家の人々の共同の名義だ。同じページの紹介文(宣伝文)によれば、ベネットは2013年、音楽家として視野を広げようとガンビアへ渡り、マンディンカの伝統の曲目を教えたのがユスファ・スソだった。彼はグリオとして知られるマウド・スソ(Mawdo Suso)の息子で、バラフォンの名手だという。ベネットはベースを用意してもらい、ユスファの母と姉妹が前に立つ一家のバンドで演奏するよう頼まれた。1

盤の曲は、現地の録音と、ベネットが持ち帰った21鍵のバラフォンや太鼓、彼のベースで組み立てられた。紹介文は、二か月の旅の録音のたびに、すべての演奏者とその家族に正当な報酬を払ったこと、彼らの役割を曲の中で名指せることをベネットが誇りにしていること、盤の印税も彼らに渡すことを書いている。1 冒頭の、歌い手から訳者までの名前の列は、この約束の形でもある。

村の名の曲

盤『Keira』の10曲の中で、「Bani」は3曲目にあり、公式Bandcampの発売日は2016年9月16日だ。2 表題曲の注でベネットは、フォデイ・クンダを、伝統の強さと人々に惹かれて何度も戻った村と呼んでいる。1

2016年11月、Record Collectorのアルン・ハムネット(Alun Hamnett)はこの盤をこう呼んだ。

"An audio-travelogue of sorts"(一種の、音の旅行記)3

彼は、現地の録音と楽器に、主題を呑み込まないよう注意深く作られた控えめな電子音が合わさると書き、「Foday Kunda」を、声の詠唱を低めのグルーヴとリズムの飾りが持ち上げる曲として挙げた。3 注によれば、「Bani」と同じ村の音は2曲目「Mamadou」や7曲目「Alagi」にもあり、村の名を題にしたその5曲目では、ニマ・クヤテ(Nyima Kuyateh、16歳)が率いる村の女子生徒たちの声が聞こえる。1

出典・注

[1] Susso – Keira, Soundway Records(販売ページ、2024年2月26日のWayback Machine保存版。現行ページは本文が取れなかった)。カタログ番号 SNDWD094、Release Date October 28, 2016。紹介文(宣伝文。2013年の録音、ユスファ・スソ、21鍵のバラフォン、報酬と印税)と「Credits and featured artists」の曲ごとの注(Bani、Keira、Mamadou、Alagi、Foday Kunda。表題曲の注はベネットの一人称)。語りの内容(意味の説明の英訳)は本文で言い換えていない。

[2] Keira, Susso公式Bandcamp。曲目と長さ(2曲目 Mamadou、3曲目 Bani 04:51、5曲目 Foday Kunda 04:39、7曲目 Alagi)、released September 16, 2016、名義の紹介。[1]の10月28日とは日付が異なる。

[3] Alun Hamnett, Keira, Record Collector(460号)、2016年11月4日。アルバム評(評者の記述、直接引用はここから)。「Bani」への言及はない。

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