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2020年4月5日 追加

Kuch Kuch Hota Hai

Jatin-Lalit、Udit Narayan、Alka Yagnik / Kuch Kuch Hota Hai (Original Motion Picture Soundtrack) ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

難しい言葉を退けられた表題曲

1998年の映画『Kuch Kuch Hota Hai』の表題曲の詞は、最初の案が退けられている。作詞家サミール(Sameer Anjaan)が共著『Lyrics by Sameer – Stories Behind the Iconic Songs』(Rupa Publications)で振り返った話で、Scroll.inが2024年4月26日に抜粋を載せた。先にジャーヴェード・アクタル(Javed Akhtar)に声がかかっていたと知っていたサミールは、監督カラン・ジョーハル(Karan Johar)が良い詩を求めていると考え、初めて自分のいつもの作風を離れ、難しいウルドゥー語を使った深い詩を書いて持っていった。ジョーハルは2分黙り、若い人として頼んだのに、先輩の大家たちより年寄りに聞こえる、と言った。そして、こう頼んだという。

"Just write very simple poetry."(とても簡単な詩を書いてください)1

自分では気に入らなかった数行

サミールは詩人としての癖を抑えて数行を書いたが、簡単すぎると迷い、自分では気に入らなかった。だがジョーハルは読み上げを聞いて喜び、もっと良く書けると言いかけた彼を止めたという。1

抜粋の冒頭で、サミールは1997年から98年を、父を亡くし、恩人のグルシャン・クマールが殺され、組んできた作曲家デュオのナディーム=シュラヴァンが解散して、仕事の声がかからなくなった時期として語る。最初に電話をくれたのが映画作家ヤシュ・チョープラーで、その家でジョーハルを紹介された。ジョーハルは、撮影や衣装や美術の担当者全員を同席させて、2時間かけて筋を語ったという。1

作曲の側から

Appleのサウンドトラック盤(℗ 1998 Sony Music Entertainment India)では、表題曲は1曲目で4分58秒、名義はジャティン=ラリット(Jatin-Lalit)、ウディット・ナラヤン(Udit Narayan)、アルカ・ヤグニク(Alka Yagnik)。4曲目には、アルカ・ヤグニクとジャティン=ラリットの名義で1分28秒の「Sad Version」もある。2 アイオワ大学のコーリー・クリークマー(Corey Creekmur)の映画解説は、音楽をジャティン=ラリットと記し、この映画の歌がすぐに覚えられるもので、何か月もインドのポップ・チャートを占め、ヤグニクがその歌で二つの大きな賞を得たと書く。3

2023年10月16日、映画評論家スバーシュ・K・ジャー(Subhash K Jha)の取材に、二人組の一人ラリット・パンディット(Lalit Pandit)は、ほかの仕事で忙しい時期だったが、ジョーハルには特別な時間と手間をかけるべきだと二人で考えたと話した。表題曲には時代を超えた、心を引く軽やかな揺れがあると言い、この曲がジョーハルの製作会社Dharma Productionsの作品の冒頭に流れる音楽になったことを誇りに思う、と語っている。4 サミールが自分では気に入らなかった簡単な詞の曲は、その会社の映画が始まるたびに鳴る曲になった。

出典・注

[1] Sameer Anjaan, Shuja Ali, The story behind the 'Kuch Kuch Hota Hai' title track: 'Just write very simple poetry', Scroll.in、2024年4月26日。『Lyrics by Sameer – Stories Behind the Iconic Songs』(Rupa Publications)からの抜粋。サミールの一人称の回想(1997〜98年の出来事、チョープラーとジョーハルとの面会、最初の詞が退けられた話、ジョーハルの言葉。直接引用はジョーハルの言葉としてサミールが書いたもの)。抜粋には詞の一部が載るが、本文では引いていない。映画の年1998年は記事の写真説明による。

[2] iTunes Lookup API: Kuch Kuch Hota Hai (Original Motion Picture Soundtrack), Apple。℗ 1998 Sony Music Entertainment India Pvt. Ltd.、8曲、1. Kuch Kuch Hota Hai(名義 Jatin-Lalit, Udit Narayan & Alka Yagnik。作曲と歌の分担は表示されない)297,867ミリ秒、4. Kuch Kuch Hota Hai (Sad Version)(Alka Yagnik & Jatin-Lalit)87,733ミリ秒。盤の日付1999-01-08は仮置きの可能性があり使っていない。

[3] Corey Creekmur, KUCH KUCH HOTA HAI, Indian Cinema(University of Iowa)。日付の表示なし。映画の解説(筆者の記述)。歌がチャートを占めたことと、ヤグニクの受賞の記述。クレジット欄の「Lyrics: Sameer. Music: Jatin Lalit.」。受賞の名は書かれていない。

[4] Subhash K Jha, Lalit Pandit On Jatin-Lalit's Blockbuster Music In Kuch Kuch Hota Hai, IWMBuzz、2023年10月16日。ラリット・パンディットの言葉(忙しい時期、表題曲、Dharma Productionsの冒頭の音楽)。同じ取材はBollySpiceに2024年10月23日に再掲されており、独立した証言には数えない。

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