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2020年5月25日 追加

Plage isolée (soleil levant)

Polo & Pan / Caravelle ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

出来事への答えとして、何を音楽に選ぶか

深刻な出来事へ音楽で応答するとき、どんな感情を作品へ渡すかも一つの選択になる。ポロ&パン(Polo & Pan)の「Plage isolée」をめぐる言葉から、二人が人に音楽を届ける仕事と、作品へ残したいものを選ぶ時間の関係を考えたい。

人に音楽を渡す、二人の背景

KALXの紹介文は、二人がパリのクラブLe BaronでレジデントDJ、つまり継続的にDJを務めていたと記す。また、活動の初期には、エレクトロやディスコを好む近しいDJ仲間の間で評価されたという。1

DJには、録音を選び、組み合わせて、人へ渡す仕事がある。二人の背景を知ると、曲を作る活動のそばに、聴き手を前に音楽を選ぶ活動もあったと分かる。作品を届ける相手は、抽象的な大勢だけではなく、音楽を分け合う身近な仲間でもありうる。

その二人が、ある曲については、人が集まるクラブを離れた場所での時間を語っている。

田舎で、愛と楽観を優先する

Cafébabelの記者マチュー・アマレは、「Plage isolée」が2015年11月のパリの襲撃への直接的な応答として作曲されたと説明する。続く本人たちの言葉では、田舎へこもり、愛と楽観を優先したという。2

出来事を受け止めたうえで、作品にどんな感情を残すかを選んでいる。その選択は、音楽に何を描くかだけでなく、音楽を受け取る人に何を手渡すかという問いにもつながる、と読める。

「Plage isolée (soleil levant)」は、2017年発売の『Caravelle』の曲目に載っている。3

DJとして人へ音楽を渡す仕事と、制作時に愛と楽観を選ぶこと。二つを並べると、音楽を届ける仕事には、音を選ぶことに加えて、受け取る人へどんな時間を差し出すかを考えることもある。この曲の背景は、楽しさを持つ音楽にも、出来事に対する作り手の選択を読み取れることを示している。

出典・注

[1] KALX「Polo & Pan Interview」(2018年11月19日)。プレス紹介文の背景説明。レジデントの在籍期間や、本曲のDJ使用は未確認。放送音源は扱わない。

[2] Matthieu Amaré、英訳Margaret Morrison, Cafébabel「Polo and Pan in wonderland」(2017年6月28日)。襲撃への応答という説明は記者、田舎での選択は本人談。本文中の曲題は「Plage isolée」で、「soleil levant」表記の版との具体的対応は未確認。歌詞は扱わない。

[3] Ekler公式Bandcamp『Caravelle』。掲載発売日は2017年5月19日、曲目9。曲別の制作担当や録音工程は示さない。

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