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2020年12月2日 追加

Pygmy Love Song

Francis Bebey / African Electronic Music (1975-1982) ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

一つの音しか出ない笛と、英語と仏語の二つの題

カメルーン出身の音楽家フランシス・ベベイ(Francis Bebey、1929〜2001)1は、Real World Studioで撮られた取材映像の中で、中央アフリカのピグミーの人々の竹笛の、呼びかけと応答の技法を実演している。2025年6月13日のBandcamp Dailyで、メーガン・イアコビーニ・デ・ファツィオ(Megan Iacobini de Fazio)はその言葉を書き留めた。

"You ask the flute to speak to you, and you reply to the flute."(笛に話しかけてくれと頼み、笛に答える)1

この笛でできる音楽はすべて人と楽器の会話だ、とベベイは続ける。記事によれば、鳥の声をまねる小さな竹笛ンデフ(n'dehou)は、ユネスコでの仕事で中央アフリカを回り、ピグミーの共同体を何度も訪れた彼の曲の特徴になった。息子のパトリック・ベベイ(Patrick Bebey)は、父はいつもピグミーの音楽を聴けと言っていた、と振り返る。1 同じ年の5月のAfropop Worldwideの取材でパトリックは、この笛は一つの音しか出さず、ほかの音はすべて声で足さなければならない、と説明している。2

1982年の盤から、2012年の編集盤へ

Bandcamp Dailyによれば、ベベイは1974年にユネスコを辞め、翌年に自分のレーベルOzilekaを興して、1997年までに20枚以上のアルバムを出した。1 Appleの目録では、「Pygmy Love Song」は1982年の同名のアルバム(℗ 1982 Ozileka、13曲)の4曲目にあり、同じ盤には「Pygmy Divorce」「King Of The Pygmies」も並ぶ。3

フランスのBorn Bad Recordsが2012年6月に出した編集盤『African Electronic Music 1975-1982』では、この曲は14曲の8曲目に置かれた。仏国立図書館の目録の表示で3分49秒。45 同じレーベルが2年後に出したサンザ(親指ピアノ)の編集盤と、父の仕事場を研究室と呼んだパトリックの文は、「Bissau」のエッセイにある。

仏語の版

2025年5月、レーベルAfrica Sevenは、ベベイの家に残されていたテープから未発表の20曲を集めた『Trésor Magnétique』を出した。12 その14曲目「Chant D'Amour Pygmée」を、イアコビーニ・デ・ファツィオは1982年の「Pygmy Love Song」の仏語版と書く。そこではンデフが、曲の底にある哀しみに対して軽やかで明るい対旋律を添え、ときにベベイのヨーデルとこだまし合うという。ヨーデルは彼がピグミーの人々から学び、研究して書き、西洋の歌の形に取り入れもした歌い方だ。16 評が語るのは仏語の版の響きで、英語の題の版の響きについては書かれていない。

ベベイが映像で語った笛との会話は、この仏語の版では、笛と彼自身のヨーデルの呼び交わしとして評されている。1

出典・注

[1] Megan Iacobini de Fazio, The Visionary Sound of Francis Bebey, Bandcamp Daily、2025年6月13日。生年(1929年、ドゥアラ生まれ)と「24年前」の死去(生没年は[2]の「1929-2001」とも一致)、Real World Studioでのベベイの取材映像の言葉(直接引用はここから。映像の年は書かれていない)、ンデフとユネスコでの旅、パトリックの回想、Ozilekaの設立と20枚以上のアルバム、『Trésor Magnétique』の紹介、「Chant D'Amour Pygmée」を1982年の「Pygmy Love Song」の仏語版とする記述とその響きの評(評者の記述)、ヨーデル。

[2] Banning Eyre, New Revelations from the Late Francis Bebey, Afropop Worldwide、2025年5月27日。パトリック・ベベイへの取材。笛が一つの音しか出さないという説明、『Trésor Magnétique』が未発表の20曲を集めた盤であること。

[3] iTunes Search API: Francis Bebey Pygmy Love Song, Apple(フランス)。アルバム『Pygmy Love Song』(1982-01-01、℗ 1982 Ozileka、13曲、4. Pygmy Love Song 230,000ミリ秒、9. King Of The Pygmies、11. Pygmy Divorce)。原盤の形や曲順が配信の表示と同じかは確かめていない。

[4] African Electronic Music 1975-1982, Francis Bebey公式Bandcamp(Born Bad Records)。released June 3, 2012、クレジット。頁には曲目が表示されない。Appleでは同じ盤が2012-06-12、℗ 2012 Ozileka、14曲、8曲目「Pygmy Love Song」229,880ミリ秒。

[5] African electronic music. 1975-1982, フランス国立図書館 目録(CD、Born bad records BB039、[DL 2012])。14曲の曲目と長さ(8. Pygmy love song 3分49秒)。

[6] iTunes Search API: Francis Bebey Tresor Magnetique, Apple(フランス)。『Tresor Magnetique』2025-05-23、20曲、14. Chant D'Amour Pygmee 230,965ミリ秒。

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