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2020年12月24日 追加

Beirut Ma Bet Mout

ユクセック / Beirut Ma Bet Mout ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

一曲のつもりが三十組の編集盤になった

フランスのプロデューサー、ユクセック(Yuksek)は、2020年11月の編集盤『For Beirut』に寄せた「Beirut ma bet mout」に、こう書き出す短い文を添えた。

« La musique ne guérit pas, ne reconstruira pas les murs tombés mais elle concentre l’emotion »(音楽は癒やさないし、崩れた壁を建て直しもしないが、感情を一つに集める)1

友人たちの痛みにどう連帯できるかを問うた答えがこの曲かもしれない、と彼は続ける。惨事に押し流されて、今回はいつものディスコから離れたという。1

夏の音楽祭の友人たち

編集盤の頁の説明によれば、2020年8月4日、ベイルートはかつてない規模の爆発に襲われた。夏の音楽祭Decks on the Beachを共同で始めたオリヴィエ(Olivier)は命拾いしたが、住まいを失った。何千人ものほかのレバノンの人々と同じだった。この音楽祭の常連になっていた四人の友人、ブリュッセルのアタリ(ATTARI)、フランスの二人組クラープ!(CLAAP!)、そしてユクセックが手助けを申し出ると、オリヴィエは皆で一曲作ろうと提案し、友人のイラストレーター、ラファエル・マカロン(Raphaelle Macaron)を引き合わせ、ジャケットの絵は彼女が手がけることになった。2

一曲のはずが、話が広がって、レバノンの、あるいはレバノンを愛する30組ほどの作り手の未発表曲を集めた編集盤になった。名簿にはアシッド・アラブ(Acid Arab)、ブレイクボット(Breakbot)、ディミトリ・フロム・パリ(Dimitri From Paris)、ガブリエル・ヤレド(Gabriel Yared)らが並ぶ。利益はすべて、爆発で家を失った人を支えるNGOのBaytna Baytakへ送られ、冬が来る前に建て直す助けにする、と説明は書く。2

6分13秒と3分49秒

編集盤は2020年11月24日に出た。「Beirut ma bet mout」はその2曲目で、6分13秒。頁のクレジットでは、歌はYSF、作曲とプロデュースとミックスはユクセックだ。12 ユクセックの作曲のほかの仕事は、「La Maison」と「Cadenza - Edit」のエッセイにある。

Appleの目録では、12月16日、ユクセックのレーベルPartyfineから3曲入りの単曲盤が出た。1曲目が3分49秒の「Beirut Ma Bet Mout」、3曲目が6分13秒あまりの「(Extended Version)」である。3 編集盤の6分台の版に対し、3分台の版が加わった。

マイクの前に立ったYSFは、曲の頁ではユセフ(Yousef)の名でも示され、編集盤の頁ではDecks on the Beachのもう半分と紹介されている。12

出典・注

[1] YUKSEK - Beirut ma bet mout, For Beirut公式Bandcamp。track released November 10, 2020(曲の頁の日付)、ユクセックの文(仏語。直接引用はここから)とYSFの紹介、クレジット(Vocals by YSF/Written, produced & mixed by Yuksek/Mastering: Pieter De Wagter)。

[2] For Beirut, For Beirut公式Bandcamp。released November 24, 2020、曲目(2. YUKSEK - Beirut ma bet mout 06:13)、仏語・英語の説明(主催側の文。8月4日の爆発、オリヴィエと四人(三組。CLAAP!は二人組)の友人、一曲から編集盤へ、参加者の名簿、Baytna Baytakへの寄付)。爆発の原因や被害の規模は、この頁の説明の範囲を越えて書いていない。

[3] iTunes Search API: Yuksek Beirut Ma Bet Mout, Apple(フランス)。「Beirut Ma Bet Mout - Single」2020-12-16、℗ 2020 Partyfine、3曲(1. Beirut Ma Bet Mout 228,927ミリ秒、3. Beirut Ma Bet Mout (Extended Version) 373,520ミリ秒)。延長版が編集盤の版と同じ録音かは確かめていない。

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