トーク ・ DJ と職業音楽家
Don't Forget Your Neighborhood — Cola Boyy / The Avalanches
DJ5月31日は「Don't Forget Your Neighborhood」一曲を選んでる。Cola BoyyとThe Avalanchesの名前を伴う題名が、この日にライブラリに入る。
音楽家Cola Boyy本人は、Beach Boys、フレンチ・ディスコ、ハウスの鍵盤、それに『Cheers』のサウンドトラックのひとひねりを混ぜたかったと話す。かなり具体的な取り合わせだね。
DJNMEのCaleb Triscariは、きらめくディスコ調の曲で、クラブのビートと電子的な音作りを持つと書いてる。本人が挙げた材料と、評者が受け取った感触を並べて読める。
音楽家僕はその取り合わせが、どこで一つの曲になるのかに関心がある。鍵盤とビートだけでなく、本人がテレビ番組の音楽まで挙げる。音を作るときの思い浮かべ方が見えるね。
DJ公式クレジットでは、Matthew UrangoとThe AvalanchesがComposed by。制作にはThe AvalanchesとCorentin ‘nit’ Kerdraonが載ってる。
音楽家僕はその共作を、Cola Boyyが欲しかった取り合わせへの応答として聴きたい。誰がどの案を出したかまで分からなくても、作曲と制作に複数の名前がある仕事なんだね。
DJRobbie Chaterも、この曲を自分たちが手がけた中でもとりわけクールで刺激を受ける一曲だと話してる。制作した側からも、手応えが伝わってくる。
音楽家僕ならまず、本人の挙げるハウスの鍵盤に耳を向ける。クレジットのピアノはJohn Carroll Kirby。鍵盤を思い浮かべた本人の話から、演奏する名前へ進める。
DJ僕ならこの曲は、セットの中盤、共作の曲を聴かせるところに置く。NMEが書くクラブのビートを手掛かりに、一曲の中の人の仕事へ耳を向けたい。
音楽家僕はそこでは、ピアノと声の関係も確かめたい。David Numwamiはバッキング・ヴォーカル、Lewis OfManは追加制作と載る。曲を聴くとき、別の役割が見えてくる。
DJミックスはTravis Ference、マスタリングはBenjamin Joubert。作曲と制作の名前を辿ったあとにも、曲を仕上げる仕事が続いてる。
音楽家僕は、素材の取り合わせから仕上げまで、役割を分けて読むのが面白い。ピアノ、バッキング・ヴォーカル、追加制作。それぞれがどう曲へ入っているか、確かめる対象を持てる。
DJライブラリでAvalanchesの名義が次に現れるのは、2024年8月5日のJamie xxとの「All You Children」。2026年には「Blue Shadows」、「Can't Get Over Losing You」、「Far Away」も選んでる。
音楽家2021年のこの一曲では、Cola Boyyの作りたい音から話を始められる。別の相手と並ぶ後年の曲もあるけど、今日はこの共作に戻って、鍵盤と声の仕事を追いたい。
DJBandcampでは『Prosthetic Boombox』に入る曲として載ってる。一曲を選んだ5月31日から、Cola Boyyの盤へ戻る道もあるね。
音楽家まずこの曲の取り合わせを聴こう。本人が思い描いた四つの音楽と、作曲・演奏・仕上げに並ぶ名前。Cola Boyyの一曲を選んだ日付から、共作の中身へ進める。