4時間でできた曲と、それを囲む曲
2020年7月17日、NMEは、17歳のアルフィー・テンプルマン(Alfie Templeman)が4枚目のEP『Happiness In Liquid Form』を曲ごとに解説した記事を載せた。記事の前書きによれば、ベッドフォードシャー生まれの彼にとって、この2年で4枚目になる6曲入りのEPだ。1 表題曲について彼は、最初のころのEPはかなりインディー寄りだったが、子どもの頃からずっとファンクが好きだったと話し始める。ユニバーサル・スタジオでザ・ヴァクシーンズ(The Vaccines)のジャスティン・ヤング(Justin Young)と、ヤングのプロデューサーのウィル・ブルームフィールド(Will Bloomfield)に会い、簡単なコードから始めてファンキーなドラムとベースを入れ、ブルームフィールドがピアノとシンセサイザーを足した。隅に座っていたヤングは、10分後に立ち上がって、歌詞は全部できたと言ったという。
"It was literally completed on the same day, about four hours start to finish."(本当にその日のうちに仕上がった。始めから終わりまで4時間くらいだ)1
できあがってからフェニックス(Phoenix)の曲に似ているかもしれないと気づいたが、意図したものではない、とも付け加えている。1
4月の単曲
曲は、EPより先の2020年4月に公開された。DIYはこれを、ディスコの色をまぶしたポップと紹介し、テンプルマンの言葉を載せている。これまで出したなかでいちばん色鮮やかで甘いディスコ・ポップで、スタジオでとても簡単にでき、その日の終わりには特別なものができたと分かった。誰にとっても大変な時期だから、少しでも幸せを運べたら、という。2
EPの中の位置
NMEの解説でテンプルマンは、EPの2曲目「Things I Thought Were Mine」を、自分ひとりでミックスとプロデュースをした、残響のない乾いた音の曲と説明する。表題曲はとても色鮮やかで大きな曲なので、そこからなめらかでくつろいだ空気へうまく移れるという。4曲目「Obvious Guy」については、表題曲と並んで、これまで作ったなかでいちばんファンキーな曲だと話している。1
2026年4月24日、EPの5周年を記念した版がデジタルで出た。公式Bandcampのクレジットでは、1曲目の表題曲の共作と共同プロデュースに、ジャスティン・ヘイワード=ヤング(Justin Hayward-Young)とウィリアム・ブルームフィールド(William Bloomfield)の名がある。3
EPが出た日、雑誌Coup de Mainは、ヤングと曲を書いて何を学んだかを尋ねた。テンプルマンは、一つの言い回しを曲全体の軸にして回す方法を学んだと答えている。その短い一文に注意を集めたから、ごく短い時間で、そこから百ほどの言葉が歌詞になったという。4
出典・注
[1] Jenessa Williams, Here's Alfie Templeman's track-by-track guide to his ace new EP 'Happiness In Liquid Form', NME、2020年7月17日。前書き(記者の地の文)と、テンプルマンによる曲ごとの解説(表題曲の制作の経緯〔直接引用はここから〕、フェニックスの話、2曲目と4曲目の説明)。
[2] Alfie Templeman shares disco-infused pop bop 'Happiness In Liquid Form', DIY、2020年4月8日(URLの日付)。単曲の公開の記事。紹介(記者の地の文)と、記事に引かれたテンプルマンの言葉(出どころは記事に明記がない)。
[3] Happiness in Liquid Form (Deluxe Anniversary Edition), Alfie Templeman公式Bandcamp(Chess Club Records)。released April 24, 2026、紹介文(5周年、Record Store Dayの盤のデジタル化。レーベル側の文)、クレジット(Track 1 co-written by Justin Hayward-Young & William Bloomfield、co-produced)。1曲目の長さは03:32。ページ内の歌詞は使っていない。
[4] Interview: Alfie Templeman on his new 'Happiness In Liquid Form' EP., Coup de Main Magazine、2020年7月17日。ヤングとの共作から学んだことについての回答。