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2022年5月24日 追加

Got to Be a Love (Paul Nice Remix)

Greyboy、Quantic、Sharon Jones、Paul Nice / Soul Mosaic ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

削る人の盤を、他人のリミックスで閉じる

グレイボーイ(Greyboy)のアルバム『Soul Mosaic』について、公式Bandcampの紹介文は、本人の作り方を伝えている。ゲストと録ったパートやソロや歌詞を、ロングビーチの自宅の作業場に持ち帰って分解し、選り分けたという。

"I constantly found myself stripping back the amount of musical layers recorded in session"(セッションで録った音の層を、いつも削っていた)1

同じ紹介文によれば、彼はスタジオのセッションが終わったあとで曲を大きく変える、と前もって共演者に告げていた。ただし、ゲストと過ごした時間が曲の最終的な形を決めるところも大きかったという。1 その盤の最後、16曲目に置かれたのは、グレイボーイ自身の版ではなく、ポール・ナイス(Paul Nice)による「Got to Be a Love」のリミックスだ。12

9曲目と16曲目

Appleの表示では、シャロン・ジョーンズ(Sharon Jones)とクアンティック(Quantic)の名が添えられた「Got to Be a Love」は9曲目で3分27秒、ポール・ナイスのリミックスは16曲目で4分36秒と、1分余り長い。2 Qobuzの名義欄では、原曲と同じくジョーンズが作詞作曲者、盤のほぼ全曲に作曲者として載る名、アンドレアス・スティーヴンス(Andreas Stevens)が並び、リミキサーにポール・ナイスの名が加わる。3 15曲目には、クアンティックによる「Genevieve」のリミックスもある。13

紹介文は、この盤をグレイボーイが初めて歌の入った曲を録ったアルバムとし、2年のあいだの共同作業で生まれたと書く。ジョーンズは2曲で歌い、クアンティックは英国を拠点にする共同プロデューサーの一人として名が挙がっている。1 クアンティックの後の仕事は、「September Blues」や「Atlantic Oscillations」のエッセイにある。

盤の日付と紹介文

Apple、Qobuz、公式Bandcampは、この盤の日付を2000年4月5日と表示する。123 ただ紹介文には2003年の夏のツアーやDC ShoesのミックスCDが出てきて、ジョーンズも近年Daptone Recordsで力強い復帰を果たした人として紹介される。1 音楽データベースMusicBrainzは、この盤の最初の発売を2004年4月6日、UbiquityのCD(URCD144)として記録している。4

評者の聞いた締めくくり

Exclaim!のノエル・ディックス(Noel Dix)は、この盤でジョーンズが盤の最良の瞬間のいくつかをもたらし、クアンティックが手を貸した「Got to Be a Love」は、たやすく盤で最良の曲だと評した。そして、盤を締めくくるために強力なポール・ナイスを呼んで見事なリミックスをさせた、とも書いている。5

層を削ることを繰り返したと語る作り手の盤の最後で、同じ曲は、別の人の手によって1分余り長い形になって置かれている。25

出典・注

[1] Soul Mosaic, Greyboy公式Bandcamp。released April 5, 2000、16曲の曲目と長さ、紹介文(レーベル側の宣伝文。自宅での作業、グレイボーイの言葉〔直接引用はここから。原文は「and even the tools I use to make the music」と続き、文の途中で切っている〕、セッション後に曲を変えること、初めての歌の入った曲、2年間の共同作業、ジョーンズの2曲とDaptoneでの復帰、クアンティックを含む共同プロデューサー、2003年のツアーとミックスCD)。表示の日付(2000年)と紹介文の書かれた時期(2003年以降の出来事を含む)が合わない。

[2] iTunes Search: Got to Be a Love, Apple。盤『Soul Mosaic』(id 1878045578、2000-04-05、16曲)の9曲目 Got to Be a Love (feat. Sharon Jones & Quantic) 207,067ミリ秒、16曲目 同 [Paul Nice Remix] 275,787ミリ秒。

[3] Soul Mosaic - Greyboy, Qobuz(カナダ)。Released on 4/5/00 by Ubiquity Recordings(頁の権利表示には「2004 Ubiquity Recordings, Inc.」も並ぶ)、各曲の名義欄(原曲とリミックスのジョーンズ、クアンティック、ほぼ全曲の作曲者スティーヴンス、リミキサーのポール・ナイス、「Genevieve (Quantic Remix)」)。

[4] Soul Mosaic, MusicBrainz(リリース 26498e81-a391-4224-9d20-d63fafee4a94 のAPI応答)。US、2004-04-06、Ubiquity、URCD144、リリース・グループの最初の発売日 2004-04-06。投稿型のデータベースで、日付の食い違いを示す手掛かりとして使った。

[5] Noel Dix, Greyboy, Exclaim!(頁の日付表示は2006年1月1日。掲載時期は確かめられない)。盤の評。ジョーンズと「Got to Be a Love」、ポール・ナイスのリミックス。

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