ミームから始めて、ミームの人物からは離す
ダブドッグス(Dubdogz)によれば、この曲の着想は、ドラマ『ナルコス』の放送中に広まった有名なミームから来ている。1
"We wanted to transform the meme into a song"(わたしたちはそのミームを曲に変えたかった)1
だから麻薬テロリストの生涯ともドラマとも関係はない、と言葉は続く。1 題にその人物の名を掲げながら、題の人物の話ではないと、作り手の側から先に断っている。
この言葉は、2020年7月14日にEDM Sauceが載せた記事の中にある。記事の署名はニック(Nick)。記事はダブドッグスを、ブラジルでいちばん勢いよく伸びているダンスのアクトと紹介し、前の曲「Infinity」の再生数を2,400万回以上と書く。1 ダブドッグスが後に立ち上げた自分たちのレーベルと共作の話は、「ブラジルとの接点」の特集にある。
隔離の時期の気分
同じ言葉の後半でダブドッグスは、とくにこの隔離の時期には、誰もがひとりで悲しみや退屈を表に出す時間を持つと話す。そして、合った音楽があれば、そうした後ろ向きの考えから頭を晴らし、気持ちを切り替えられることを示したい、と続けている。1
記事の地の文は、ミームを、Netflixのドラマでワグネル・モウラ(Wagner Moura)が演じたパブロ・エスコバルが三つの場面写真でぼんやり宙を見ているものと説明する。曲については、深いリズムと堅いハウスのキック、踏み鳴らすようなベース、明るい和音を、チャーロット・ボス(Charlott Boss)の歌が導くと書き、アフロジャック(Afrojack)、R3HABらがすでに支持していると伝える。1
2分33秒の版
Appleのデータでは、単曲『Pablo Escobar (feat. Charlott Boss) - Single』は2020年7月10日の日付で2曲入り、権利表示はSpinninRecords.comだ。1曲目が2分33秒の「Pablo Escobar (feat. Charlott Boss)」、2曲目が約4分10秒の「Extended Mix」になっている。2 記事も、Spinnin' Recordsから出ていると書く。1
記事がDJたちの支持を伝えたのは、Appleの日付で単曲が出た4日後だった。12 そのDJたちが支持したのが2分33秒の版か、1分半ほど長いExtended Mixかは、記事には書かれていない。
出典・注
[1] Nick, Dubdogz – Pablo Escobar (ft. Charlott Boss), EDM Sauce、2020年7月14日(頁の表示。同じ頁に Updated Aug 19, 2026 の表示あり)。紹介記事。宣伝文に近い体裁。地の文の紹介(ブラジルのダンスのアクト、「Infinity」の再生数)。ダブドッグスの言葉(直接引用はここから。原文は「, so it has nothing to do with」と続き、文の途中で切っている。ミームからの着想、生涯やドラマとは無関係、隔離の時期の気分と音楽)、地の文(ミームの説明、曲の音の記述、支持したDJの名、Spinnin' Records)。記事の後半にある「Rising Fast Out of Brazil's Dance Scene」以下の二つの段落は、二人の名を別の出典と食い違う形で書いており、掲載時の本文か確かめられないため使っていない。
[2] iTunes Search: dubdogz pablo escobar, Apple(ブラジル)と iTunes Lookup: 1518781805。単曲(2曲、2020-07-10、℗ 2020 SpinninRecords.com)、1曲目 153,000ミリ秒、2曲目 Extended Mix 250,308ミリ秒。