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2023年5月23日 追加

Bumayé - Voilaaa Disco Remix

Lass、Voilaaa / Bumayé (Voilaaa Disco Remix) ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 4 分

「レゲエだけじゃなく」と言った人が、題の曲を組み直す

2022年6月15日、トゥールーズの音楽祭リオ・ロコ(Rio Loco)。その年の幕を開けたのは、セネガル出身でフランスに住む歌い手ラス(Lass)だった。気温38度のなか、まだ彼を知らない客まで、若い人も年配の人も巻き込んだと、フランスのアフリカ音楽メディアPAMのヴラディミール・カニョラリ(Vladimir Cagnolari)は書いている。最初のアルバム『Bumayé』はその2日後、6月17日に出た。12

「行け」という言葉

アルバムの題について、ラスはカニョラリにこう説明している。「Bumayé」は1974年、モハメド・アリがフォアマンと戦ったとき、ザイールの観客がアリに叫んだ言葉で、リンガラ語では「殺せ」の意味になる。けれど本当は「行け」の方が近い。客は必ずしもアリがフォアマンを殺すことを望んでいたわけではない。勇気をくれる言葉、自分を越えていけと励ます言葉なのだ、と。1

彼はこの言葉を、アフリカを育てるのは古い政治家ではなく若い世代だ、という呼びかけに使ったと言う。

« Bumayé c'est une message de fierté, d'émancipation et d'espoir dont tout le monde peut s'inspirer. »(「Bumayé」は誇りと解放と希望のメッセージで、誰もがそこから力をもらえる)1

ここまではアルバムの題の話で、アルバムでは同じ題の曲が1曲目に置かれている。12

リヨンで会った人

ラスがフランスで初めてステージに立ったのは2009年、ヴィルフランシュ=シュル=ソーヌのサウンドシステムで、マイクを離さなかったのが始まりだった。昼は警備の仕事をしていた。やがてリヨンで、ヴォワラ(Voilaaa)の名で作品を出す制作者ブルーノ・"パッチワークス"・オヴァール(Bruno "Patchworks" Hovart)に会う。13 オヴァールは彼に言ったという。

« ce serait tellement bien que tu fasses aussi d'autres choses, pas que du reggae »(レゲエだけじゃなく、ほかのこともやったらすごくいいのに)1

ラスはヴォワラの2作目『Des Promesses』で3曲を歌い、オヴァールは『Bumayé』の曲の半分を制作した。1 レーベルFavorite Recordingsの紹介文も、ヴォワラの過去のアルバムの常連の歌い手としてラスの名を挙げ、オヴァールが長く組んでいる歌い手の一人に数えている。3 ヴォワラの名義の使い分けは、「Tu Mens Devant Moi」のエッセイに詳しい。

2か月後の作り直し

その人が、題の曲を組み直した。「Bumayé (Voilaaa Disco Remix)」は、アルバムから2か月あまり後の2022年8月26日に、ラスとヴォワラの連名の単曲として出た。アルバムの「Bumayé」が3分08秒なのに対し、こちらは4分27秒ある。24

これがアルバムの曲を作り直していく連作の最初で、9月にiZem、10月にEl Buho、11月にArat Kilo、12月にCaptain Planet Clubと続き、2023年1月13日にSynapsonとAlekosの版を加えた『Bumayé Remix EP』にまとまった。Synapsonは、ラスが名を知られるきっかけになった「Souba」を一緒に録った二人組だ。EPの1曲目はこの曲だった。12

ジャンルの付け方はサービスで分かれる。Beatportは110 BPM、Aマイナーで「Afro House」、Qobuzは「World」と表示する。54

EPがまとまった翌日の2023年1月14日、DJのYoshi HorinoがBeatportに載せた10曲のチャートに、この曲が入った。6

二人の連名の曲には、「System System」もある。リオ・ロコで幕を開けた2日後にアルバムが出て、その題の曲を最初に別の形にしたのは、リヨンでレゲエ以外もやってみたらと勧めた、あの制作者だった。

出典・注

[1] Vladimir Cagnolari, Lass : le jeune homme et la mer, PAM(Pan African Music)、2022年6月20日。リオ・ロコの出番(写真説明の日付は6月15日)、アルバムの発売日、言葉の意味と題に込めた考え、2009年の初ステージ、昼の仕事、オヴァールとの出会いと助言、『Des Promesses』の3曲、アルバムの半分の制作、Synapsonとの「Souba」に使った。フランス語の取材で、訳は書き手による。本人の言葉は題のアルバムについてのもので、この作り直しについては語っていない。記事は歌い手の戸籍名にも触れるが、ここでは書かない。

[2] iTunes Lookup: Bumayé/Bumayé Remix EP, Apple(米国)。アルバム『Bumayé』(2022年6月17日、1曲目「Bumayé」187,693ミリ秒)と、『Bumayé Remix EP』(2023年1月13日、7曲、各曲の日付欄は2022年8月26日〜2023年1月13日)の曲目と日付に使った。連作の月の並びは、この日付欄による。

[3] Favorite Recordings, Voilaaa, Favorite Recordings(レーベルの頁)。オヴァールの名義、過去のアルバムの常連としてのラス、『Des Promesses』(2017年)、最新作の紹介でオヴァールが長く組む歌い手にラスを挙げることに使った。レーベルの宣伝文。

[4] Bumayé (Voilaaa Disco Remix), Qobuz(米国)。2022年8月26日、Wagram Music - Chapter Two Records、1曲 00:04:27、ジャンル欄「World」、名義欄(Lass、Voilaaaがリミキサー)に使った。作曲の欄はBoris Fort。

[5] Bumaye - Voilaaa Disco Remix, Beatport, 曲のページの表示。BPM・キー・ジャンル。Beatportでは『Bumaye Remix EP』(2023年1月13日)の曲として載る。

[6] Yoshi Horino, Yoshi Horino(UNKNOWN season) chart Jan 2023, Beatport、2023年1月14日。10曲の一覧にこの曲が入ることに使った(曲のページの「Appears On」にも出る)。Beatportの店の中でDJが作る推薦の一覧で、実際にどこでかけたかの報告ではない。

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