トーク ・ DJ と職業音楽家
El Layali — Barry Can't Swim
DJ6月12日に追加した「El Layali」。StereofoxのLuは、鍵盤のアレンジをずいぶん買ってる。上品さと音楽的な豊かさがある、と書く。
音楽家アレンジという言い方がいいね。僕なら、どんな鍵盤を使ったかより、素材に対してどこへ音を置いたかを考えながら読む。
DJ素材の方も、同じ記事に名前がある。Hamid Al Shaeriの1988年の「Ouda」をサンプルに使うとStereofoxは伝えてる。
音楽家鍵盤の評と、その素材の名前。二つ揃うと、作る側としてはどちらを先に思いついたのかが気になる。
DJ本人が2022年にMusicTechで話した始め方ならある。気分が乗らない時はサンプルから転がし始める。反対に、ほぼ出来上がったアイデアが浮かぶ時は鍵盤へ向かう、と。
音楽家『More Content』期の話だったね。一方向の作り方じゃないのが面白い。この曲の順番はまだ分かってないけど、鍵盤とサンプルを別々の入口にしている本人の言葉は読める。
DJ僕なら夕方のセット、夜へ切り替える前の一枠に置く。Luが書く上品さを、その時間に選ぶ理由にする。
音楽家僕は、何かを足す前に素材から始められるという話を持って帰る。アイデアが全部揃うのを待たずに作り始められるのは、いい。
DJ本人の背景も少し。2021年のThe Skinnyでは、エディンバラ出身で、当時はロンドンを拠点にしてると話してる。
音楽家その後のMusicTechでは、自分の音を説明するのは難しいと言いつつ、ジャズやピアノが通っていて、処理しすぎないものが好きだと話す。Luが目を留めた鍵盤と、本人が好きだと語るものを、並べて読めるね。
DJ盤を探すと、Redeyeの『Amor Fati EP』には「El Layali」まで四つの題名が並んでる。ところが今の本人のBandcampの曲目は三曲で、この題名が無い。
音楽家そのBandcampの紹介文は四曲の盤と書いたままなんだ。盤を作る側としては、曲目と紹介がずれている、その箇所まで残しておきたい。
DJライブラリの入力も『Amor Fati』。同じ題名の盤を一つ見つけて終わりにせず、四曲の掲載と三曲の掲載を両方手元に置くことになる。
音楽家音の作り方を掘る時にも、まずどの収録版の話をしているかが大事になるね。Luの曲評は曲の話として、盤の表示は盤の話として読める。
DJこの追加日には、Jungleの「Dominoes」とGroove Armadaの「Easy - Confidence Man Remix」も入ってる。6月12日のライブラリに、三曲が並ぶ。
音楽家そこには、評者が気に入った鍵盤、名前の分かるサンプル、同日に追加された別の曲がある。制作と選曲で、持って帰るものが違うね。
DJ僕の選曲メモには、Luの名前と夕方の一枠。素材を辿る時には「Ouda」の題名を別に書いておく。
音楽家僕の制作メモは、本人の二つの始め方。サンプルから転がす日も、鍵盤へ急ぐ日もある。曲評を読んでいたら、作業を始める具体的な姿勢まで見つかった。