エッセイ ・ 約 2 分
初めての共作にも、それ以前の時間がある
クアンティック(Quantic)とコニー・コンスタンス(Connie Constance)の「Get In The Ride」は、二人にとって初めての共作だという。1 初めて一緒に作るという出来事にも、聴き手として積み重ねた時間が含まれている。
シンセと声を、衝突として説明する
クアンティックは、この曲を硬いシンセのパターンと声がぶつかるものと説明し、でこぼこした乗り物の後部座席にいるようだとたとえる。1 シンセサイザーは電子的に音を作る楽器で、パターンは音の並びを指す。ここでは音の材料に加えて、組み合わさったときの感覚まで言葉にしている。
聴いていた音楽家へ、声を持ち寄る
コニーが回想する曲は「Time is the Enemy」だ。自分の録音を始めた頃によく聴いていた作品の作り手と共作することを、一周して戻ってきたように感じると話す。1
作品を聴く経験が、同じ作り手と共に曲を作る経験へ変わった。その距離の変化も、この共作の一部である。
出典・注
[1] Djordje Miladinović, Thoughts Words Action「Quantic Shares New Single “Get In The Ride” Featuring Connie Constance」(2023年10月20日)。クアンティックとコニーの発言を分けて採用。「Time is the Enemy」の素材流用や、本曲の具体的な加工・録音順序を示す話ではない。