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2023年12月22日 追加

Latest Flame

Jose Miguel / Light My Fire ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

平静を装う出会いの曲が、アルバムの最後に置かれるまで

マニラの南側を拠点にするシンガーソングライター、ホセ・ミゲル(Jose Miguel)は、2023年12月、フィリピンのThe Beat Asiaの新人紹介の問答を、こう名乗って始めている。

"Some say I like to sing the blues; some say I like the jazz, but really, I just love to sing."(ブルースを歌うのが好きなんだと言う人もいれば、ジャズだと言う人もいる。でも本当は、ただ歌うのが好きなんだ)1

影響を受けた歌い手を聞かれると、彼はまずフランク・シナトラ、ディーン・マーティン、エタ・ジェイムズ、エラ・フィッツジェラルドといった「黄金期」の人たちを挙げ、いまの音楽ならPREP、HONNE、Laufey、Bruno Major、John Mayer、フィリピンの歌謡の古典、それに70〜80年代の日本のシティ・ポップも好きだと続けた。スタジオでは音楽監督のゲイブ(Gabe)と、先に書いた詞とメロディを手に、いろいろな音を聴いてから編曲に取りかかるという。1

パーティーでの偶然

同じ問答で新しい2曲について聞かれた答えの中で、「Latest Flame」は、パーティーでの偶然の出会いを語る曲と説明されている。会ったばかりの相手に、平静を装いながら内心ではすっかり心を奪われている。実際の出会いから着想を得た曲で、軽やかで気楽な調子を保っている、とも。1 答えの最後で彼は、この曲と「5 Star Overthinker」を「Light My Fire」という二曲組で出し、翌年の初めにはアルバムを出すと予告していた。1

アルバムは2024年2月2日に、もう一方の曲の名を取った『5 Star Overthinker』として出た。Appleの表示では10曲の最後が「Latest Flame」で、長さは3分35秒、曲の日付欄は2023年12月15日のままだ。2 ジャンルの欄は、Appleが「ジャズ」、Deezerが「Jazz, Pop」。34 ブルースかジャズかと言われて、ただ歌うのが好きだと答えた人の曲には、サービスの付ける札も一つに揃っていない。

出典・注

[1] Maureen Basa, Meet Jose Miguel, PH's Rising Blues and Jazz Virtuoso, The Beat Asia(Manila、Up-and-Coming)、2023年12月15日。自己紹介の引用、影響を受けた歌い手、スタジオでの作り方、「Latest Flame」の説明、二曲組とアルバムの予告に使った。「Latest Flame」の説明は問答の答えの位置にあるが、本人の一人称ではなく「the songwriter」という三人称の地の文で書かれているため、本文では記事の説明として扱った。記事の末尾に、長さと分かりやすさのために編集したとの断りがある。

[2] iTunes Lookup: 5 Star Overthinker, Apple(米国)。アルバムの発売日、曲順、長さ(214,555ミリ秒)、曲の日付欄に使った。二曲組「Light My Fire」そのものの掲載は確かめていない。

[3] Latest Flame, Apple Music(日本), 曲のページの表示。ジャンル。MusicKitの登録値ではレーベルはKARPOS。

[4] Latest Flame, Deezer, 曲のページの表示。ジャンル。Deezerの日付欄は2024年2月2日(アルバムの発売日)。

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