My Music Research10 年分のライブラリを、追加日順に
2024年5月13日 追加

Sabi Lulu

Cuarto Mundo / Sabi Lulu ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

一曲の別版から、二人組の別曲へ

「Sabi Lulu」の追加記録には、同じ曲の別版と、同じ名義の別曲が並んでいる。ポロコープ(Polocorp)のリミックスが2024年5月11日に追加され、二日後にはクアルト・ムンド(Cuarto Mundo)の三曲が加わった。同じ曲を作り直す広がりと、二人組の曲を増やす広がり。その中心に「Sabi Lulu」がある。

伝統的な旋律と、電子音

フランソワ・ベルタンの紹介記事によれば、「Sabi Lulu」はインドネシアの西ジャワの伝統的な旋律に着想し、電子音を重ねた曲だ。二人の背景も紹介されている。トマ・ラヴェルニュはソロやグループで音楽活動を重ね、コスモ・ゴニクは2018年のアーケイド・ファイアのツアーにDJとして同行した。1

旋律をもとに曲を作ることと、録音された曲を選び組み合わせること。制作とDJという二人の経歴を並べると、異なる音楽を結び付ける仕事が、曲の内側にも曲と曲の間にもあると分かる。ただし、この紹介をそのまま「Sabi Lulu」の担当表にすることはできない。公式ページのクレジットも二人の名前を並べている。2

同じ題名を比べ、別の曲を増やす

5月13日に追加された三曲は、「Sabi Lulu」「Sirocco」「Yapurutú - Rework」だった。これは聴いた順番を示す記録ではないが、ライブラリには一曲のリミックスだけでなく、二人組の別の曲も残っている。

リミックスは、一曲の録音をもとに音の構成や配置を作り直す仕事だ。同じ題名を比べると、曲を共有しながら作り手が何を変えたかが焦点になる。「Sirocco」や「Yapurutú - Rework」を並べると、比較する曲そのものが変わる。ポロコープの「Sabi Lulu」とクアルト・ムンドの「Sabi Lulu」を対にし、さらに別の二曲を置く。この四つの記録には、曲の別版と、名義の別曲という二種類の広がりが具体的に残っている。

出典・注

[1] François Bertin, ActuaNews「‘Sabi Lulu’, le premier single de Cuarto Mundo va vous faire voyager !」, 2021年9月28日。記者の紹介。着想元の旋律名、サンプリングか再演か、二人の曲別役割は未確認。

[2] Cuarto Mundo公式Bandcamp「Sabi Lulu」。掲載クレジットはThomas Lavernhe & Cosmo Gonik。役割別の表記はない。

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