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2024年10月7日 追加

Got To Change

Caribou / Honey ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

祝祭の終曲が、ステージで胸を裂く

2024年10月、カナダの音楽誌 Exclaim! のアルバム評で、ディラン・バーナビー(Dylan Barnabe)はカリブー(Caribou)の新作『Honey』の最後の曲を、楽観的で祝祭のようだと書いた。1 7週間後、同じ Exclaim! に載ったトロント公演の評で、アリー・グレゴリー(Allie Gregory)はその夜の聴きどころに、同じ曲の「とりわけ胸を裂くような」演奏を挙げている。2 盤では明るく聴こえた終曲が、バンドのステージでは別の顔を見せたことになる。

泡立つ終曲

『Honey』は10月4日に City Slang から出た。ダン・スナイス(Dan Snaith)が書き、制作し、録った12曲の、最後の3分11秒がこの曲だ。3

アルバム評の書き手たちは、この終曲を上り調子の曲として聴いた。英国の The Skinny のルイス・ウェイド(Lewis Wade)は、アルバム全体の設計図がスナイスのDJ寄りの別名義ダフニ(Daphni)に負っていると書き、その例に、この曲の「泡立つようなクレッシェンド」を挙げた。4 フランスの Qobuz の評は、アルバムを最初から最後まで離してくれない陶酔の一枚と呼び、この曲にはフレッド・アゲイン(Fred Again)風の声の扱いがある、と書いている。5 Beatport の表示では 128 BPM、D メジャー。6

バーナビーが引いたアルバムの宣伝資料で、スナイスは、何かがとても強く響いて、気づけば跳びはねていたり、腕の毛が逆立っていたりする、あのスリルをいまも追いかけているのだと書いている。1

ステージの二夜

このツアーで彼は、ドラマーを含む三人の演奏者を加え、ダンス・ミュージックでない曲をセットから外した、と Qobuz は伝える。5

11月9日、ポートランドのロズランド・シアター。幕開けは「Volume」だった(「Volume」の稿)。Spectrum Culture のホリー・ヘイゼルウッド(Holly Hazelwood)は、スナイスがときどき鍵盤を離れて小さなドラムセットに座り、ドラマーのブラッド・ウェバー(Brad Weber)と組み合うさまに見入ったと書き、バンドは「Got to Change」や「Broke My Heart」を一気に駆け抜けた、と続けた。7

11月24日、トロントのヒストリー。盤では楽観として聴かれた終曲が、ステージでは胸を裂くものとして聴かれた。二つの評を並べた書き手の読みで、スナイスがそう組み替えたと語ったわけではない。日曜の夜、満員の会場を締めたのは10年前の「Can't Do Without You」だった。その前、後半のジャムを限界まで押し広げられた『Honey』の曲の中で、「Got to Change」はとりわけ胸を裂くように鳴った、とグレゴリーは書いている。2

出典・注

[1] Dylan Barnabe, Caribou Is a Shapeshifter on 'Honey', Exclaim!、2024年10月7日。アルバム評。終曲についての評と、評が引くアルバムの宣伝資料(presser)の本人の言葉に使った。

[2] Allie Gregory, Caribou's Toronto Show Was as Healing as It Was Hype, Exclaim!、2024年11月25日。トロント公演(11月24日、History)の評。「heart-rending rendition」の評、ジャムの様子、締めの曲に使った。この曲がセットのどこで鳴ったかは書かれておらず、「その前」は締めの曲が別だったことからの言い方。

[3] Caribou, Honey, Bandcamp(本人頁)。発売日、曲順と長さ(12曲目、03:11)、作曲・制作・録音がスナイスであること(全曲について)に使った。クレジットではミックスがデヴィッド・レンチ(David Wrench)、マスタリングがマット・コルトン(Matt Colton)。

[4] Lewis Wade, Caribou album review: Honey, The Skinny、2024年10月1日。アルバム評。ダフニとの近さと、この曲の描写に使った。

[5] Chronique : Caribou - « Honey », Qobuz(フランス語の記事)、2024年10月8日。アルバム評。陶酔の一枚という評、この曲の声の扱い、ツアーの編成とセットの方針に使った。署名は頁の本文に無い。

[6] Beatport, Got to Change, 曲のページの表示。BPM・キー。ジャンル欄は Dance / Pop、レーベル City Slang、長さ3:11。

[7] Holly Hazelwood, Concert Review: Caribou, Spectrum Culture、2024年11月11日。ポートランド公演(11月9日)の評。幕開けの曲、ドラムの場面、演奏された曲に使った。記事はこの曲がセットのどこで鳴ったかは書いていない。

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