トーク ・ DJ と職業音楽家
Yves Larock & Jaba「Rise Up」──同じ題名へ、違う長さで戻る
DJこの日は「Rise Up」一曲を選んでる。二分四十八秒、その前の11月27日にも同じ題名があって、そちらは七分三十三秒だった。
音楽家The Nocturnal TimesのCaroline O'Keefeは、2007年の原曲をソウルフルなグルーヴと、Jabaの熱のある歌声で紹介してる。僕は、その二つがどう支え合うのかを聴きたい。
DJ12月の入力にはYves LarockとJabaが並んでる。題名から戻った先に、声の人の名前も見えるね。
音楽家グルーヴだけを追うときと、声へ注意を向けるときで、曲の聴き方を変えられる。僕なら最初は歌声を追って、それからリズムとの合わせ方へ戻る。
DJ2021年の取材でYvesは、原曲を好む人には、それが思い出を呼び起こすからという人も多い、と話してる。作り手が、聴く人の時間まで見ている。
音楽家作り直す仕事には、すでに誰かが持っている曲への愛着も関わるんだね。僕は、音を更新するときに何を残すか、という方へ関心が向く。
DJYvesはSteff Da Campoとの2021年版で、原曲のスピリットを保ちながら当時の音にした、と言ってる。
音楽家その言い方なら、残したいものは曲全体をそのまま固定することではないんだと思う。声とグルーヴをどう受け渡すか、僕も作る側として考えてみたくなる。
DJQobuzの『The Remixes』には、Yves Larock Remixという名前の五分五十九秒も載ってる。ライブラリの二つの長さとは、また別の掲載だ。
音楽家自分の名前を付けたリミックスもある。同じ題名を追うだけで、作り手が曲へ戻る仕事と、聴く側が曲へ戻る動きが重なって見えるね。
DJライブラリでは七分三十三秒を選んだ十九日後に、二分四十八秒へ戻ってる。今回は短い方を取り出して聴こう。
音楽家僕は二つを比べて、声が入る場所や曲の進み方を確かめたい。長さの違いから、どこに注意を置くかを決められる。
DJ僕はこの二分四十八秒を、セットの前半、歌声へ耳を向けてもらう一曲に置く。Jabaの声を手掛かりに、次の選曲へつなぐ。
音楽家その置き方なら、まず歌声を受け取ってからリズムへ移る聴き方ができそうだ。短い枠の中で、どこへ耳を向けるかがはっきりする。
DJ2007年の原曲を振り返る記事を読むのは、2025年末に選んだこの一曲からだ。昔の曲へ戻ったライブラリが、後年の作り直しへも道を開いた。
音楽家同じ題名でも、長さと作り直す人の名前を辿ると枝が増える。今日はJabaの声とグルーヴを聴くところから、その違いを探してみよう。