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2019年9月17日 追加

Swing

SOFI TUKKER / Swing ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

題は、曲の中で起きること

2019年7月11日、NYLONでビデオを初公開したとき、ソフィ・タッカー(SOFI TUKKER)は、この曲はずっと壮大な戦いの歌のように感じていて、歌というより詠唱に近いと話し、題の由来をこう説明した。

"we literally swing the song after Tuck says that"(タックがそう言ったあと、文字どおり曲をスイングさせる)1

二人の説明では、題はタッカーの一言のあとで曲に起きることの名前でもある。どう揺らすのかまでは、この一言からは分からない。二人はニューヨークを拠点にするソフィー・ホーリー=ウェルド(Sophie Hawley-Weld)とタッカー・ハルパーン(Tucker Halpern)の二人組だ。2

言葉についての言葉

曲は全編ポルトガル語で歌われ、リオの詩人シャカウ(Chacal)の詩「Uma Palavra」が歌詞になっている、とブラジルのJovem Panは伝えた。3 二人はNYLONに、言葉は言葉についてのもので、シャカウとの多くの仕事と同じく、意味の一部はそのナンセンスさにあると話した。1 9月のEntertainment Voiceでホーリー=ウェルドは、「Swing」は彼の詩を自分が繰り返しているだけで、ブラジルの人たちは歌詞をおかしがっていると思う、と答えている。2 同じ月のIsolated Nationの取材に二人は、自分たちの曲には意味より音の繰り返しの方が大事な、マントラのような曲があり、言葉が分からない人が多いこともその一部だと答えている。4

2017年、ブラジルのEscotilhaのヘナン・ゲーハ(Renan Guerra)は、シャカウをブラジルの周縁文学の中心的な詩人で、謄写版で作品を配った最初期の一人と紹介し、当時の二人の最大のヒット「Drinkee」も彼の詩句を翻案したものだと書いた。シャカウ本人は、ハーヴァードでの朗読とワークショップの帰りに、ボストンに近いプロヴィデンスで、ブラウン大学を終えようとしていたホーリー=ウェルドに会ったと語っている。5 Apple Musicの曲のクレジットでは、作詞・作曲者の欄にホーリー=ウェルド、ハルパーン、ジョン・ヒューム(Jon Hume)の三人が並び、ヒュームは制作とミックス、ピアノも担う。6

声が入れ替わるところ

Entertainment Voiceでハルパーンは、ビデオをメキシコシティ郊外の高地にある遺跡Centro Ceremonialで撮り、その場所から壮大な戦いの構想を立てたと話した。曲そのものも、ソフィの声から自分の声へ移るところが決闘のように感じられたという。2 Isolated Nationでは二人が、戦いの像は歌詞の意味より音から来ていて、劇的な弦と行き来する声が二人の決闘のようだと答えている。4

7月の時点で、曲は9月20日に出るEP『R.I.P. Shame, Pt. 1』に入ると告知され、先に出た「Fantasy」「Playa Grande」も同じEPに入るとされた。17 9月20日に出たEPの題は『DANCING ON THE PEOPLE』で、「Swing」はその1曲目に置かれた。28 「R.I.P. Shame」の名は、秋からのツアーの名R.I.P. Shame World Tourに残った。2 8月には、トロップキラーズ(Tropkillaz)、マフムト・オルハン(Mahmut Orhan)、クラッシュ・クラブ(Crush Club)によるリミックスが一つずつ出ている。9

出典・注

[1] Allison Stubblebine, Sofi Tukker Battle It Out In New Music Video "Swing", NYLON、2019年7月11日。二人の発言(題の由来、戦いの歌、言葉とナンセンス。直接引用はここから)、EPの告知(記者の地の文)。同じ発言は[7]のThe Line of Best Fitにも同文で載っており、同じ声明とみられる。

[2] Adi Mehta, Sofi Tukker Talk 'Dancing on the People' and Their Quest to Resuscitate the Nightclub Experience, Entertainment Voice、2019年9月20日(URLの日付)。二人の紹介(記者の地の文)、ホーリー=ウェルドの詩についての答え、ハルパーンのビデオと決闘についての答え、EPの題と発売日、R.I.P. Shame World Tour。取材日は記されていない。

[3] Caio Menezes, Exclusivo: SOFI TUKKER lança o clipe do single em português 'Swing'; assista, Jovem Pan、2019年7月12日。全編ポルトガル語であること、シャカウの詩「Uma Palavra」を歌詞にしていること(記者の地の文)。

[4] Nicholas Ponzio, INTERVIEW: Sofi Tukker discuss their new 'Swing' music video, Isolated Nation、2019年9月5日(URLの日付)。マントラのような曲、戦いの像と音についての回答(答えた人の名は付いていない)。

[5] Renan Guerra, Poesia e música: a obra de Chacal nas canções do Sofi Tukker, Escotilha、2017年12月11日。シャカウの紹介と「Drinkee」との関係(記者の地の文)、ホーリー=ウェルドとの出会い(シャカウが記者に語った言葉)。

[6] Swing - SOFI TUKKER, Apple Music。ページ内のクレジット(Songwriter: Sophie Hawley-Weld, Tucker Halpern, Jon Hume/Producer: SOFI TUKKER, Jon Hume/Mixing Engineer, Piano: Jon Hume/Vocals, Programming: Hawley-Weld, Halpern)。シャカウの名はクレジットに表示されていない。

[7] Cerys Kenneally, SOFI TUKKER announce new EP with huge new single "Swing", The Line of Best Fit、2019年7月12日。EPの告知と発売予定日、「Fantasy」「Playa Grande」も同じEPに入るという記述(記者の地の文)。[1]と同文の二人の発言を載せる。

[8] iTunes Lookup API: Swing, Apple。『DANCING ON THE PEOPLE - EP』の1曲目、2019年7月12日の日付、179658ミリ秒。

[9] iTunes Search API: SOFI TUKKER Swing, Apple。Tropkillaz Remix(2019年8月9日)、Mahmut Orhan Remix(8月16日)、Crush Club Remix(8月30日)の各シングル。

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