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2019年11月17日 追加

Both Sides Of The Moon

Celeste、Gotts Street Park / Both Sides Of The Moon ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

地下室の二日間

2022年8月5日掲載のwhynowの取材で、リーズの三人組ゴッツ・ストリート・パーク(Gotts Street Park)の鍵盤奏者トムは、セレステ(Celeste)とはロンドンの一度きりのセッションで出会ったと振り返った。楽器のない小さな作曲部屋で、ほぼ無名だった彼女が生のバンドとジャムをしたがっているのがはっきり分かり、リーズへ来るよう誘ったという。数週間後、彼女はベースのジョシュの家の地下室へやってきた。ジョシュはこう話す。

"We wrote ‘Both Sides of the Moon’ and ‘Lately’ in two days."(「Both Sides of the Moon」と「Lately」を二日で書いた)1

部屋で書くバンド

同じ取材で三人は、ギターのジョー、鍵盤のトム、ベースのジョシュと名乗る。トムとジョーはリーズ音楽大学(Leeds College of Music)のジャズ課程で出会い、始まりは、頭の中にあるヴィンテージのブレイクビーツのようなドラムの音を得るための実験だったという。ジョシュは、古いレコードが少ないマイクでどう録られたかを調べ、ドラムに一、二本のマイクでどこまで良い音が録れるかを試したと話す。歌い手には一人で曲に向き合う人も、部屋で一緒に鳴らす熱から着想を得る人もいて、自分たちは同じ部屋にいる方が書くことに関われて良い曲になると思う、とトムは言う。1 セレステは、その部屋へ来た歌い手だった。

Qobuzの曲ごとのクレジットでは、歌と作詞はセレステ、作曲はゴッツ・ストリート・パーク。制作、録音、ミックス、ホーンと弦の編曲にジョシュ・クロッカー(Josh Crocker)の名が並び、同じ名に「Bass (Vocal)」の表記も付く。鍵盤はトム・ヘンリー(Tom Henry)、ドラムはアダム・ゴードン・ニコル(Adam Gordon Nicolle)、フレンチホルンとホーン・弦の編曲にトッド・サイモン(Todd Simon)、バス・トロンボーンにジュリアン・グラル(Julianne Gralle)。2

「Live」と付いた単独盤

曲はAtlas ArtistsとPolydorから、2018年9月28日付の1曲入りの盤として出た。Appleではこの盤と曲の題に「(Live)」が付き、長さは4分13秒。Qobuzの1曲入りの盤は「(Live)」なしで、同じ4分13秒だ。32 2019年3月の5曲入りEP『Lately』では、この「(Live)」の版が1曲目に置かれ、同じ二日間で書かれた「Lately」が2曲目に続く。4 2021年のアルバム『Not Your Muse』のデラックス版には、「(Live)」の付かない4分17秒の版が入っている。5

2020年1月9日、NMEのニック・ライリー(Nick Reilly)は、セレステがBBCの「Sound of 2020」に選ばれたと伝えた。記事によれば、彼女はロサンゼルスで生まれ、ブライトン近郊のソルトディーンで育った。2017年にリリー・アレン(Lily Allen)のレーベルから最初のEPを出し、その一年後にPolydorと契約している。前年の終わりには、ブリット・アウォーズのライジング・スターにも選ばれた。6 トムがほぼ無名だったと振り返る頃に書かれた曲の単独盤から、この選出までは、一年三か月余りだった。

出典・注

[1] Teddy Coward, Gotts Street Park: ‘There’s a cinematic thread that runs through our music’, whynow、2022年8月5日。三人の自己紹介と結成の経緯、録音の方法、歌い手との書き方、セレステとの出会いと地下室での二日間(本人たちの回想、直接引用はジョシュの言葉から)。取材日は記されていない。取材は三人を名だけで呼び、姓を書いていないため、クレジットの人物と同じかは確かめていない。

[2] Both Sides Of The Moon, Qobuz。1曲入りの盤、00:04:13、曲ごとのクレジット(Josh Crocker の演奏の表記は「Bass (Vocal)」)、Polydor Records、℗ 2018 Universal Music Operations Limited。

[3] iTunes Lookup API: Both Sides of the Moon (Live) - Single, Apple。盤の日付 2018年9月28日、Atlas Artists / Polydor Records、曲 253,547ミリ秒。曲の行の日付は2019年3月22日と表示される。

[4] iTunes Lookup API: Lately - EP, Apple。2019年3月22日、5曲の曲順(1曲目 Both Sides of the Moon (Live) 253,547ミリ秒、2曲目 Lately)。

[5] iTunes Lookup API: Not Your Muse (Deluxe), Apple。2021年2月5日、デラックス版の追加曲の3曲目 Both Sides of the Moon 257,240ミリ秒。単独盤の版との関係は確かめていない。

[6] Nick Reilly, Celeste wins the BBC's Sound of 2020, NME、2020年1月9日。選出、生まれと育ち、最初のEPとPolydorとの契約、ブリット・アウォーズのライジング・スター(記者の地の文)。

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