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2020年3月5日 追加

Una Mezcla Costeña (feat. Darwin Escorcia)

Atropolis、Darwin Escorcia / Transitions ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

ネット越しの歌と、現地で録った笛

2013年8月30日、音楽制作の学校Dubspotのブログに、講師でもあるアトロポリス(Atropolis)ことアダム・パートリッジ(Adam Partridge)の取材が載った。出たばかりのアルバム『Transitions』の共演者について問われた彼は、録り方を二つに分けて答えている。三つの歌ものは、ネット越しだった。曲を送り、歌い手が録って送り返し、彼が手を入れた。二つの器楽曲では、奏者の演奏を自分で録った。その一つがこの曲だ。

"we had the honor of working with Darwin Escorcia, who is an amazing gaita player"(すばらしいガイタ奏者、ダーウィン・エスコルシアと一緒にやれて光栄だった)1

ガイタはコロンビアの先住民の笛で、コロンビアを仲間のクンバ・メラ(Cumba Mela)らと回ったときの演奏が「Una Mezcla Costeña」に収められた、と彼は説明する。1

集めた音から組む

同じ取材で、彼は制作の手順も語っている。アルバムの曲の85〜90%は、何もないところから、リズムとテンポと目指す様式を決めて始める。コロンビアの旅で集めたシェイカーを自分で録って使い、一緒に仕事をした現地の伝統音楽の奏者たちの音素材も大量に持っている。マリンブラという楽器の一音をサンプラーに入れて太いサブベースを作るように、生の楽器の音からパッドやリード、ベース、太鼓の音を形作るのがいちばん好きなやり方だという。アルゼンチンやコロンビアの笛も自分で吹き、サンプリングして使う。1

アルバムの制作には一年半ほどかかった。1 Appleのデータでは、盤は2013年8月13日付で、権利表示は℗ 2013 Cumba Mela、「Una Mezcla Costeña (feat. Darwin Escorcia)」は12曲の7曲目、約3分48秒だ。2

ブルックリンの倉庫から

BroadwayWorldが8月15日に載せた宣伝文によれば、クンバ・メラは2010年、アダムと、いとこのトール・パートリッジ(Thor Partridge、別名ソルナート Thornato)、マイク・トゥモロ(Mike Tummolo、2melo)がブルックリンの倉庫パーティーの場で始めたDJの集まりで、三人はコロンビアを三か月かけて回り、現地の奏者と共作した。3 ソルナートは2017年の取材で、クンバ・メラが資金を集めたコロンビアの旅で自分は二か月を過ごし、ボゴタに小さなスタジオを置いて、カリ、カルタヘナ、サンタ・マルタ、パレンケを回ったと話している。4 ブルックリンの倉庫で始まったDJの集まりが、旅の録音を経てレーベルとして最初に出したのが、この『Transitions』だった。3

出典・注

[1] Atropolis (Cumba Mela / Dutty Artz) Talks New Album 'Transitions' and Teaching @ Dubspot!, Dubspot blog、2013年8月30日(「by admin」、聞き手の表示は「NM」。2015年6月3日のWayback Machine保存版。現行URLは一覧へ転送される)。アトロポリスの言葉(直接引用はここから)。

[2] iTunes Lookup API: Transitions, Apple。盤の日付2013年8月13日、℗ 2013 Cumba Mela、12曲、7曲目 228,000ミリ秒。

[3] BWW News Desk, Atropolis Tour Stops at San Francisco's Elbo Room Tonight, BroadwayWorld、2013年8月15日。プレスリリースの転載(宣伝文)。クンバ・メラの成り立ち、コロンビアの旅、『Transitions』の発売日(August 13, 2013)と、エスコルシアがガイタを吹くという曲の紹介。

[4] Marco Canepari, To Be Honest, I Love To Dance: An Interview with Thornato, Sounds and Colours、2017年5月11日。ソルナートの言葉(クンバ・メラが資金を集めた旅、自身の滞在期間、ボゴタの拠点、回った町)。[3]の旅と同一かは書かれていない。

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