外出制限の家で書いた、二つ目のフランス語の歌
2020年4月、フランスのレゲエ専門サイトReggae.frは、フラヴィア・コエーリョ(Flavia Coelho)の「La Bonne Nouvelle」を紹介して、詞も曲も録音もビデオの撮影と編集も、すべて外出制限の間に行われたと書いた。1 配信の目録では、この曲は4月4日に[PIAS] Le Labelから3分19秒の単曲として出ており、作曲者にはコエーリョとヴィクトル・ヴァグ=ヴァインマン(Victor Vagh-Weinmann)の名が並ぶ。2
家からのライブ
5月14日、ウェブ誌Weculteのヴィクトル・アッシュ(Victor Hache)の取材で、記事がブラジルの歌手と紹介するコエーリョは、その春の過ごし方を話している。記事によれば、彼女はすべてのアルバムを一緒に作ってきた音楽家でプロデューサーのヴィクトル・ヴァグ(Victor Vagh)と、3月14日の時点で、家からFacebookで配信するライブ「Le Live de la raison」を思い立った。家にいるしかない人たちに、ひとときの息抜きを届けたかったという。3 記者は「La bonne nouvelle」を、彼女にとって二つ目のフランス語の歌で、闇に沈まず、人の心に日の光を届け続けるために書かれた曲だと説明する。3 取材の題にもなった言葉を、彼女はこう話している。
« La musique m’a vraiment sauvée »(音楽に、本当に救われた)3
いちばんつらく悲しい時にこそ、作り手は創造的になれると思う、とも言う。3
同じ日の、もう一つの映像
その取材のきっかけは、同じ日に公開された前作『DNA』の曲「Cidade Perdida」のビデオだった。記者がボルソナーロ(Jair Bolsonaro)当選後のブラジルを描く曲と紹介したこの曲を、リオに生まれた彼女は、自分が書いたうちで最も政治的な曲と呼んだ。書いたのは二年近く前だという。3
家からの配信について、彼女は、照明や画面で飾った舞台と違って、家の演奏では何にも隠れられないと話す。ピアノ・バーやダンス・パーティー、路上で演奏してきた経験が、こういう場で生きるのだという。3
出典・注
[1] La bonne nouvelle de Flavia Coelho, Reggae.fr(署名「Par Reggae.fr」)、2020年4月21日。仏語の短信。制作の経緯(記事の地の文)、外出制限中の毎日のFacebookでの配信への言及。
[2] Bonne nouvelle, Flavia Coelho, Qobuz(フランス)。「Paru le 04/04/2020」、[PIAS] Le Label、1曲 00:03:19、作曲者表示、「2020 VAGH & WEINMANN music, sous licence exclusive LE LABEL-PIAS」。Appleでは3分20秒の表示(iTunes Search)。
[3] Victor Hache, Entretien. Flavia Coelho : « La musique m’a vraiment sauvée », Weculte、2020年5月14日。仏語の取材。前書き(配信ライブ、「La bonne nouvelle」の位置づけ、「Cidade Perdida」のビデオ、「ブラジルの歌手」という紹介。記者の地の文)、コエーリョの言葉(直接引用はここから。ヴァグとの配信の始まり、創造性、「Cidade Perdida」を書いた時期と位置づけ、家での演奏)。