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2021年10月6日 追加

Donne Moi

KOKOKO! / Donne Moi ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 3 分

ブリュッセルで録った曲が、キンシャサの夜の盤に入る

2021年10月1日、キンシャサの集団ココココ(KOKOKO!)は、デビュー作『Fongola』以来の新曲「Donne Moi」をTransgressive Recordsから出した。Pan African Musicの記事に載った彼らの声明は、こう始まる。この曲はパンデミックが来る直前にブリュッセルで録り、ようやく世に出せてうれしい、と。声明はさらに、曲は与え返すことについての歌で、与えることも受け取ることも、いつも一方通行であるべきではない、と説明する。記事は、ゲーム『FIFA 22』に使われていることも伝えた。1 Appleの表示では単曲のシングルで、4分23秒。2

三年後の盤で

2024年7月5日に出た2枚目のアルバム『BUTU』で、「Donne Moi」は12曲の3曲目に置かれた。公式Bandcampの表示は4分25秒で、2021年のシングルと同じ録音かどうかは、ページからは分からない。3 盤の紹介文(宣伝文)は、題の「BUTU」がリンガラ語で「夜」を意味し、キンシャサの夜のざわめきに着想を得た盤だと書く。3

Grammy.comの記事は、フランスの電子音楽の作り手グザヴィエ・トマ(Xavier Thomas、別名Débruit)がキンシャサを訪れ、歌手のマカラ・ビアンコ(Makara Bianko)に出会ったことから集団が生まれたと紹介する。その取材でトマは、盤の題の由来から話し始め、キンシャサをこう言った。

"It's a very loud and crowded city."(とてもうるさくて、混み合った町だ)4

盤は、赤道直下で急に暗くなるキンシャサの夜、発電機が回り、クラブの音楽と福音派の教会の音楽が張り合う時間の空気から来ているという。洗剤のボトルを叩く打楽器や拾った部品で作る弦楽器を使い、今回は電子音を少し増やした、とも話す。活動全般について聞かれた答えでは、キンシャサの小さな敷地の中のスタジオで、背景の音ごと録ることになり、プロジェクトはほとんど録音スタジオの外で録ってきた、とも話している。4 声明がブリュッセルで録ったと言う曲は、キンシャサの夜から来たと語られた盤の3曲目に入った。

評者たちの聴き方

2024年7月の評では、同じ曲がそれぞれ違って聴かれた。PopMattersのエイドリアン・ポンテコルヴォ(Adriane Pontecorvo)は、「Donne Moi」と「Mokili」にハウスとトランスの官能的な手触りを聴いた。5 Resident Advisorのエメカ・オコンクォ(Emeka Okonkwo)は、反復が曲を予測できるものにしてしまうことがあると書き、「Kidoka」と「Donne Moi」ではシンセ・ベースの短い打撃が、控えめな三弦ギターの爪弾きで鈍り、背景に溶けてしまうと評した。6 Far Outのベン・フォレスト(Ben Forrest)は、曲の骨組みの推進するビートに不気味なほど聴き覚えがあるとしつつ、それもすぐにビアンコの見事な歌と言葉の陰に回る、と書いている。7

出典・注

[1] Pan African Music, KOKOKO! unveils new explosive track "Donne Moi", Pan African Music、2021年10月1日。新曲の発表、『FIFA 22』への収録(記者の地の文)、集団の声明(ブリュッセルでの録音と、曲についての説明)。

[2] iTunes Lookup: Donne Moi - Single, Apple。2021-10-01、℗ 2021 KOKOKO! under exclusive license to Transgressive Records Ltd.、263,250ミリ秒。

[3] BUTU, KOKOKO!公式Bandcamp(Transgressive)。released July 5, 2024、12曲の曲目と長さ(3. Donne Moi 04:25)、紹介文(宣伝文。題の意味、マカラ・ビアンコの歌とXavier Thomas〔Débruit〕の制作)。シングルの曲ページ(Donne Moi)はreleased October 1, 2021。

[4] Ana Monroy Yglesias, Meet KOKOKO! The DIY Electronic Group Channeling The Chaos & Resilience Of Kinshasa, Grammy.com、2024年7月10日。トマの言葉(夜の空気、手製の楽器、電子音、録音の場所)と、記者の地の文(集団の成り立ち)。「Donne Moi」への言及はない。

[5] Adriane Pontecorvo, KOKOKO! Electrify on the Intensely Innovative 'Butu', PopMatters、2024年7月8日。盤の評(評者の記述)。

[6] Emeka Okonkwo, KOKOKO! - Butu, Resident Advisor、2024年7月10日。盤の評(評者の記述)。

[7] Ben Forrest, Kokoko! – 'Butu' album review, Far Out Magazine、2024年7月4日。盤の評の曲ごとの項(評者の記述)。

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