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2021年10月6日 追加

Comedown

Joesef / Does It Make You Feel Good? ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

ギターのループと、息の聞こえる声

グラスゴーの歌い手ジョーセフ(Joesef)は、EP『Does It Make You Feel Good?』のApple Musicのページに載った曲ごとの解説で、最後の曲「Comedown」の作り方をこう話した。ギターをループさせ、その上で、感じていることを思いつくままに歌った。曲全体が囁きのようで、よく聴けば、泣き出しそうな自分の息が聞こえる。そして、

"It was all coming out."(全部あふれ出ていた)1

同じ解説で彼は、題の「comedown」には、飲み過ぎたあとの落ち込みと、表題曲を書いたときの怒りが引いたあとの落ち込みの両方がある、とも言う。そしてこれが、聴いた人からいちばん多く連絡をもらった曲だという。1

六曲目の4分21秒

EPは2020年10月9日に出た6曲入りで、「Comedown」は6曲目、4分21秒。権利表示はBold CutとAWAL Recordingsだ。2 Appleの解説の地の文によれば、EPに至る時期、彼は年の初めの別れから立ち直る途中で、パンデミックの中でツアーが中止になり、ロックダウンを一人で過ごしていた。1

2020年10月15日、NMEのケイトリン・オライリー(Caitlin O'Reilly)はEPを評し、ジョーセフを、デビュー・シングルを出す前にグラスゴーのキング・タッツ・ワウ・ワウ・ハットを売り切った25歳と紹介した。そして最後の「Comedown」を、悲しげで映画のような曲と書いた。3 ループしたギターの上の囁きとして本人が語った曲を、評者は映画にたとえている。

一か月後の11月9日には、「Comedown - A COLORS SHOW」と題された4分23秒のシングルが出た。4

二年後の振り返り

2022年、デビュー・アルバム『Permanent Damage』を録り終えたころの広報用の紹介文で、ジョーセフは、紹介文がおそらくアルバムでいちばん静かと書く「Borderline」の話の途中で、いちばん反響の大きかった曲の一つとして「Comedown」の名を挙げ、それはギターと声だけだと言った。5

同じ文章で、彼は二枚のEPも振り返っている。あれを聴くと自分はちっちゃな赤ん坊みたいで、寝室で静かに歌っていた。いまは歌も、制作も、曲の組み立ても前よりうまくなった、と。それでも、知識が限られているときは、かえって誰もやっていないことをするものだと言い、もし制作をもっと知っていたら、あの曲たちはきれいになり過ぎていただろう、と話した。5

出典・注

[1] Does It Make You Feel Good? - EP, Apple Music。EPの紹介(Apple Musicの地の文とジョーセフの言葉)と曲ごとの解説。掲載日の表示はない(EPは2020年10月9日)。「Comedown」の項はジョーセフの一人称(直接引用はここから)。歌詞や曲の中の場面を語った部分は使っていない。

[2] iTunes Search: Joesef Comedown, Apple。EP 2020-10-09、6曲中6曲目、261秒。権利表示「℗ 2020 Bold Cut under exclusive license to AWAL Recordings Ltd」は[1]のページの表示。

[3] Caitlin O'Reilly, Joesef – 'Does It Make You Feel Good?' EP review, NME、2020年10月15日。EPの評(評者の記述)。キング・タッツの話と年齢は記者の地の文。

[4] 同[2]。「Comedown - A COLORS SHOW」2020-11-09、263秒。

[5] Joesef, Grandstand Media(広報会社のアーティスト紹介。日付の表示なし)。『Permanent Damage』の録音を2021年末から2022年初夏と書き、アルバムを「来年早く」出す予定とするので、2022年の文面とみられる。EPについての振り返りと、「Borderline」の話の中の「Comedown」への言及(ジョーセフの言葉)。文中は「Comedown」を「2021年の曲」と書くが、Appleの表示ではEPは2020年10月。

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