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2022年4月18日 追加

J'aimerais tant

Ezéchiel Pailhès / Oh ! ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

詩人の言葉を歌う盤の、詩人の名がない1曲目

エゼキエル・パイエス(Ezéchiel Pailhès)の3枚目のアルバム『Oh !』は、詩を歌にする盤として紹介された。公式Bandcampの紹介文によれば、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)、ヴィクトル・ユゴー(Victor Hugo)、パブロ・ネルーダ(Pablo Neruda)、そして3曲でマルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール(Marceline Desbordes-Valmore)の詩に曲をつけたという。1 ところが、同じページのクレジットで詩人の名が並ぶのは2曲目以降の6曲で、1曲目の「J'aimerais tant」には、パイエスとレーベルの出版社の名しかない。1

前作から続く詩

紹介文は、2017年の前作『Tout va bien』でパイエスがシェイクスピアのソネットを二つ歌にし、その一つ「Eternel été」がよく知られるようになったと書く。そこに引かれたパイエスの言葉は、こう始まる。

"Poetry, and its musicality, have always been part of my universe."(詩と、その音楽性は、いつも自分の世界の一部だった)1

今作では詩の翻案をさらに進めたかったと続け、シェイクスピアの「Bien certain」、ネルーダの「Tu te rappelleras」、ユゴーの「Oh ! Pourquoi te cacher ?」、デボルド=ヴァルモールの3曲を挙げている。本人が挙げた詩の曲に、1曲目の名はない。1

先に出た1曲

Bandcampの曲のページでは、「J'aimerais tant」の発売日は2020年4月3日と表示される。アルバムが出たのは5月15日で、曲は11曲の1曲目、4分8秒に置かれた。21 7月3日には、同じ曲のArchil & Leonによるリミックスも出ている。3

アルバムが出て二日後、Les Oreilles Curieusesは、二人組ノーズ(Nôze)の片方であるパイエスの新作を取り上げ、ノーズが休止して5年になると書いた。評者は、幕開けの「J'aimerais tant」のような壮麗な曲で、すぐにまたパイエスの詩的な作風に馴染むと書いている。4 詩人の名が並ぶ盤の最初の一曲と、先に単独で出た一曲は、同じ「J'aimerais tant」だった。

出典・注

[1] Oh !, Ezechiel Pailhès公式Bandcamp(Circus Company)。released May 15, 2020、11曲の曲目と長さ(1. J'aimerais tant 04:08)、紹介文(公式ページの紹介文。詩人の一覧、前作と「Eternel été」、本人の言葉〔直接引用はここから〕と、本人が挙げた詩の曲)、クレジット(曲ごとの作者表示。「J'aimerais tant」は「Ezéchiel Pailhès / Circus Company Publishing」、2・3・5・7・9・11曲目に詩人の名)。クレジットは作者の表示で、「J'aimerais tant」の言葉が誰のものかを本文で説明した箇所はない。ページ内の歌詞は使っていない。

[2] J'aimerais tant, Ezechiel Pailhès公式Bandcamp。track released April 3, 2020。

[3] J'aimerais tant (Archil & Leon Remix), Ezechiel Pailhès公式Bandcamp。track released July 3, 2020、CCS114。

[4] Ezechiel Pailhès – Oh !, Les Oreilles Curieuses、2020年5月17日(署名はサイト名のみ、フランス語)。アルバムの評(評者の記述)。ノーズの休止と前作、「J'aimerais tant」を幕開けとする記述。

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