2013年の曲を作り直した単曲が、元の盤の記念版に載るまで
Appleの表示では、オランダのバンド、マイ・ベイビー(My Baby)の「Out On Gin」は、2013年11月13日のアルバム『Loves Voodoo!』の3曲目で、長さは4分53秒。12 2022年4月8日、サトリ(Satori)はCrosstown Rebelsから、この曲を作り直した「The Gin Song」を出した。2
2022年の作り直し
IhouseUの2022年4月8日の記事(キャット・ベイリー署名。文面は宣伝文に近い)によれば、この曲は「Out On Gin」に着想を得た作り直しで、サトリは2013年の発表以来のファンだった。制作はイビサのSonic Vista Studiosで、マイ・ベイビーの歌手カト・ファン・ダイク(Cato van Dijck)の声が全体に織り込まれているという。4月22日のアルバム『Dreamin' Colours』に先立つ3枚目で最後の単曲だった。記事は、サトリをセルビア人の父と南アフリカ人の母を持つオランダの音楽家、本名ジョルジェ・ペトロヴィッチ(Djordje Petrovic)と紹介する。2 サトリが別の作り手の曲を組み直した例は、「Marimbora - Original」のエッセイで触れた。
アルバムの紹介文(レーベルの宣伝文)に引かれたサトリの言葉では、この盤では70年代と80年代の録音の技法を使い、電子音楽をバンドが演奏しているように聴かせたかった。スタジオのヘンリー・サルミエント(Henry Sarmiento)から当時のやり方を教わり、全曲に当てはめたという。
"we were looking for the take that had the most character"(探していたのは、いちばん個性のあるテイクだった)3
完璧なテイクは目指さなかった、とも話している。3 アルバムでは5曲目に入った。5
記念版と、2019年の公演
2023年12月22日の日付で、マイ・ベイビーは『Loves Voodoo!』の記念版を出した。24曲のうち、3曲目にリマスターされた「Out on Gin」、15曲目に2013年の一発録りのアコースティック版がある。20曲目の「The Gin Song (Satori Remix)」は名義がマイ・ベイビーとサトリで、5分11秒、曲の日付は単曲と同じ2022年4月8日と表示される。1
元の「Out On Gin」には、記念版より前の舞台の記録もある。2019年12月21日、Ugendaのノエマ・ネイボール(Noêma Neijboer)はDoornroosjeでのバンドの公演を伝え、この曲では、カトとドラムのヨースト(Joost)の父、パウル(Paul)が招かれてヴァイオリンを弾いたと書いた。会場が静まり、カトの声は震え、歌い終えると涙をぬぐった。評者はこの客演を、夜のいちばんの見せ場と呼んでいる。4
出典・注
[1] Apple。iTunes Lookup API: Loves Voodoo!(2013-11-13、℗ 2013 Embrace Recordings)。iTunes Search API: my baby out on gin(Out On Gin、3曲目、293,000ミリ秒)。iTunes Lookup API: Loves Voodoo! (Deluxe Anniversary Edition)(2023-12-22、℗ 2023 Embrace Recordings、24曲。15曲目 Out on Gin (Acoustic One Taker 2013)、20曲目 The Gin Song (Satori Remix) 310,946ミリ秒、名義 MY BABY & Satori (NL)、日付2022-04-08)。記念版の「Satori Remix」と[5]の単曲は長さが0.3秒違い、同じ録音かは断定できない。
[2] Kat Bailey, Satori releases latest single 'The Gin Song' featuring My Baby, IhouseU、2022年4月8日。宣伝用の告知文に近い文面(プレスリリースの転載とは明記なし)。「Dutch band My Baby」、発売日、作り直しの経緯、Sonic Vista Studios、カト・ファン・ダイクの声、アルバムとの関係、経歴。
[3] Dreamin' Colours, Satori公式Bandcamp(Crosstown Rebels)。released April 22, 2022、紹介文(レーベルの宣伝文。アルバム全体についてのサトリの言葉〔直接引用はここから〕)。同じ文はMagneticの2022年4月22日の記事にも載る。曲ごとの制作談ではない。
[4] Noêma Neijboer, My Baby: sjamanistisch soleren, Ugenda、2019年12月21日(オランダ語)。Doornroosjeでの公演評(評者の記述)。父パウルの客演と「Out On Gin」。
[5] Apple。iTunes Lookup API: The Gin Song (feat. My Baby) - Single(2022-04-08、℗ 2022 Crosstown Rebels、311,254ミリ秒)。アルバム『Dreamin' Colours』では9曲の5曲目(iTunes Search APIで確認)。二つの表示の長さは0.3秒違い、同じ録音かは音で確かめていない。