二人組のミックスの17曲目から、単曲へ
2020年3月27日、マリボー・ステイト(Maribou State)の『fabric presents Maribou State』が出た。公式Bandcampの曲目では、その17曲目に「Shire Tea - Hackney Birdwatch」が6分7秒で並ぶ。1 この盤の流れは「Disco Dancer」と「Yefikir Engurguro」のエッセイにある。
ミックスの中で
4月28日、音楽ブログのArcanaはこのミックスを評し、3分の2ほど進んだところで曲が長くなり、シャイア・ティーの「Hackney Birdwatch」のぐしゃりと湿ったファンクにたどり着くと書いた。評者はそれを、名前の響きどおりイングランドらしい曲と聞き、ここがマリボー・ステイト自身の新曲「Mother」と「Strange Habits」へ入る合図になっているとした。ミックスは、シャイア・ティーのもう1曲「Gentleman's Whistle Club」で締めくくりへ向かう、とも書いている。2
単曲として
7月10日、同じ題で同じ長さの曲がDama Damaから単曲として出た。Bandcampの頁では、6分7秒の原曲と6分8秒の「Dub Version」の2曲が並び、番号はDAMA009。3 同じ頁の紹介文(宣伝文)は、Dama Damaから出る9作目で、正体の知れない新しいアーティストのデビュー作だとし、最近ミックスに収められた曲だと記す。ハートフォードシャーの静かな森の出身とも書き、原曲とダブ版を収めた、手押しのスタンプの入った100枚だけのアナログ盤があると告げている。3
名前の向こう
翌年のアルバム告知を載せたNinja Tuneのアーティスト頁(宣伝文)は、シャイア・T(Shire T)をマリボー・ステイトの片割れクリス・デイヴィッズ(Chris Davids)の別名とし、Dama Damaを二人自身のレーベルと紹介する。4 同じ頁によれば、この名義は2017年に、二人のDJセットのためのクラブ向けの道具を作る手段として始まった。『fabric presents』の準備が進むうちに重みを増し、「Hackney Birdwatch」と「Gentlemens Whistle Club」の2曲は、ミックスに並ぶさまざまな曲調とテンポのうち、より踊れる側をまとめるのに使われたという。4
出典・注
[1] fabric presents Maribou State, Maribou State公式Bandcamp。released March 27, 2020、曲目と長さ(17. Shire Tea - Hackney Birdwatch 06:07、21. Shire Tea - Gentlemen's Whistle Club 05:28)、L24「fabric Records」。
[2] Switched on – Fabric presents Maribou State (Fabric), Arcana、2020年4月28日(署名は「Arcana」)。ミックスの評(評者の記述、L52–72)。評では曲名が「Gentleman's Whistle Club」と綴られる。
[3] Hackney Birdwatch [DAMA009], Shire T公式Bandcamp。曲目(L164–170)、about欄(L173–175。レーベル側の宣伝文。名義は「Shire Tea」)、released July 10, 2020(L177)。
[4] Shire T, Ninja Tune(レーベルのアーティスト頁。宣伝文、日付の表示なし)。本文は2021年の『Tomorrow's People』発売告知(L27「on 20th August」。年は公式Bandcampの作品一覧「Tomorrow’s People / Aug 2021」とAppleの日付欄2021-08-20で確認)。L27(別名、Dama Dama)、L32(2017年の始まり、『fabric presents』の2曲)。