メドレーの中で、部屋の空気を変えていた曲
クルアンビン(Khruangbin)のドラマー、ドナルド・“DJ”・ジョンソン(Donald "DJ" Johnson)は、ライブでこの曲にたどり着く瞬間を、こう振り返っている。
"it just did something to the room, everywhere."(どこでやっても、部屋の空気が変わったんだ)1
2020年10月28日、Stereogumのピーター・ヘルマン(Peter Helman)の記事に載った談話だ。ジョンソンによれば、クーリー&ザ・ギャング(Kool & The Gang)の1974年の曲「Summer Madness」は、バンドが演奏するメドレーの定番になっていた。いちばん好きなのはベースの音色で、ローラ・リー(Laura Lee)のベースの、ずっしりとピーナッツバターのようにこっくりした音を思わせるのだという。1
メドレーから録音へ
この「Summer Madness」は、クルアンビンが選曲した『Late Night Tales』のために録ったカバーで、Stereogumは「新しいクルアンビンの曲」として紹介している。盤は12月4日の発売と発表された。23 曲目表では15曲のうち12曲目に置かれている。1 バンドはこの選曲で、世界のできるだけ広い範囲と、地元ヒューストンの宝物を並べたかったと話している。1
音楽ブログStereofoxは、予告に添えられたこのカバーを「トリッピーなカバー」と書いた。3
2013年には、ボノボ(Bonobo)が手がけた同じシリーズの巻に、クルアンビンの「A Calf Born In Winter」が入っていた。Stereogumはこれを、ひと回りして戻ってきた出来事として書いている。1 選ばれる側だったバンドが選ぶ側に立ち、メドレーで鳴らしてきた曲を、自分たちの選曲の12番目に置いた。
出典・注
[1] Peter Helman, Khruangbin – "Summer Madness" (Kool & The Gang Cover), Stereogum、2020年10月28日。ジョンソンの談話(メドレー、ベースの音色、部屋)、選曲の方針、曲目表、2013年の経緯に使った。記事中の「full-circle」は記者の地の文。ローラ・リーが誰かは記事に書かれていない。
[2] Khruangbin, Summer Madness (Exclusive Track), Bandcamp(本人頁)。『LateNightTales: Khruangbin』の収録であること、同盤の発売日2020年12月4日に使った。コメント欄の書き込みは使っていない。Deezerの表示では、2020年10月28日に「Summer Madness (Exclusive Cover Version)」が単曲として先行している。
[3] Khruangbin - Summer Madness, Stereofox、2020年。「awesome trippy cover」の評に使った。署名は頁から分からない。