トーク ・ DJ と職業音楽家
Calindia — Nickodemus, Quantic & George Cruz
DJ6月24日は「Calindia」と、Jamie xxの「Treat Each Other Right」を選んでる。二曲の日に、NickodemusとQuanticが並ぶ一曲が入った。
音楽家Wonderwheelの紹介は、2008年に二人がニューヨーク、コロンビアのカリ、プエルトリコを動きながら作っていた時期へ戻る。そのセッションの話から、この曲を紹介してる。
DJ紹介文はそこで「Calinda」という題名を使って、限定七インチには出たけれどデジタルには出ていなかった曲、と書く。『Sun People』十五周年のデジタル・ボーナスになったんだね。
音楽家僕は、作った仕事を後からどんな形で届けるかにも関心がある。曲を完成させることと、聴ける場所を増やすこと。発表の形を辿ると、音を作った後の仕事が見える。
DJ今のBandcampでも「Calindia」はDIGITAL ONLYと書かれてる。十五周年盤のヴァイナルには、この曲を入れないという案内もある。
音楽家同じ企画でも、盤とデジタルでは聴ける曲が違うんだね。僕はこの一曲を聴いてから、アルバムの曲へ進みたい。企画の名前だけでなく、曲ごとに辿れる。
DJNickodemusはSceneNoiseで、Wonderwheelを始めた理由を話してる。予算や「その音楽は盤にできない」という声に縛られず、好きに試せる場所が欲しかった。当初は車のトランクから盤を売っていた、と。
音楽家フルカラーのジャケットやテーマを持つリリースも、自分で実現したかったんだね。作った音をどう見せ、どこへ運ぶかまで、自分たちの仕事にしてる。
DJ盤を出す判断も、まず自分が音楽を好きか、どこかでかけたいか。その次に、その人へお金と時間を賭けたいか、と本人が話す。
音楽家曲を選ぶ耳と、一緒に仕事をする相手を選ぶ目が並んでる。レーベルを辿ると、作り手同士の関係を聴きたくなるね。
DJ僕なら「Calindia」は、セットの序盤、Quanticの曲から共作を辿るところに置く。ライブラリの三分二十九秒を一曲として聴かせて、Nickodemusの仕事へ進む。
音楽家僕はそこで、一人の名前を追ってきた耳を、他の人と作る音へ向けたい。Quanticが誰と組んでいるかを手掛かりに、曲を聴く範囲を広げられる。
DJライブラリのQuanticは、2019年10月の「September Blues」から十四曲ある。2023年10月にはConnie Constanceを迎えた「Get In The Ride」を選び、今回はNickodemusと並ぶ曲へ戻ってる。
音楽家同じ人に戻っても、組む相手は変わるんだね。僕は「Get In The Ride」からこの一曲へ進んで、Quanticが相手とどんな組み合わせを作るかを聴きたい。
DJNickodemusは、古いカタログが新しいリリースと同じくらいうまくいくこともある、と話してる。レーベルを続ける話の中に、過去の曲を届ける仕事もある。
音楽家今日はその仕事が見える「Calindia」を聴こう。Quanticとの一曲から『Sun People』へ進み、曲を届けてきたNickodemusの仕事も掘る。6月24日の選曲は、その両方へ向かえる。