ポテトをミルクシェイクに浸す、という直感
SOFYは、デビュー・シングル「Strawberry Milkshake」の考えの核を、ポテトをストロベリー・シェイクに浸す食べ方にたとえた。
"yeah it looks kinda weird but if it works for you then why not!"(そう、ちょっと変に見えるけど、自分に合うならそれでいいじゃない)1
音楽雑誌Notionでのインタビューで、彼女は曲を、考えすぎず自分の直感に従い、ほかの人に伝わらなくても楽しむ歌だと話している。1 Haste Magazineでも同じ話を、しばらく前から頭にあった着想として語る。考えすぎず、周りが乗らなくても自分にとって正しいと感じるならそれでいい、という内容で、舞台は恋愛関係でも、人生のいろいろな場面に当てはまると思う、と。2
一時帰休のあいだに
SOFYが曲を書き始めたのは、パンデミックで一時帰休になったときのことだ。Hasteでは、それまで音楽は好きでも書いたことがなく、試しにやってみたら夢中になった、と振り返る。最初はSplice(サンプル素材のサービス)の素材に歌詞を重ねていて、いまはいろいろなプロデューサーと組んでいるという。2 Notionでは、一時帰休のあいだに自分がどんな音楽をやりたいのかを考える時間ができ、失うものは何もないと思って踏み出せた、と語る。1
この曲のデモはBBC Introducingで流れ、BBC Live Loungeの新人発掘企画の次点に進んだ。本人はそれを大きな出来事に数え、デモがRadio 1ほか多くの局でかかったことも挙げている。1 完成版が出たのは2021年9月9日。Record of the Dayの紹介文は、この曲を、現代英国の活気と退屈を描く観察のきいたデビューと呼び、このあとのラジオでの後押しの見込み、翌週のFoundation.FMの番組の担当、土曜のロンドン東部でのポップアップの開催を告げていた。3
雨のステージ
9月30日、BBC Introducingと組んだThe Scoopでのライブ。Haste Magazineは、バンドを従えた彼女が雨のなかでも見事だったと書いた。2 本人はこのライブを、その年のハイライトのひとつで、一番いいのはバンドの仲間と楽しむことだと話している。2 初のEPは翌年1月に出す予定だった。2
出典・注
[1] Stevie Carter, SOFY: "It's Hip-Hop Inspired Indie-Pop Bangers All The Way", Notion、2021年10月15日。曲の着想と、デモ、Live Loungeの次点に関する本人の言葉に使った。ページには2024年12月24日の日付も併記されている。引用の一文は本人の発言。
[2] Sophie Wyatt, Singer-songwriter SOFY on her newest track Strawberry Milkshake, Haste Magazine、2021年10月11日。曲についての本人の言葉、一時帰休と作曲の始まり、ライブの報告に使った。記事は9月30日のライブで曲が演奏されたかどうかは書いていない。
[3] SOFY – Strawberry Milkshake, Record of the Day、2021年9月10日。発売日と、翌週以降の予定に使った。音楽業界向けの紹介サイトで、末尾に宣伝担当とマネージャーの連絡先が載る宣伝寄りの文。2021年9月9日の発売は、Deezerの表示とも合う。Apple Musicに載る『Bored in Colour (Pt. 1)』EPは2022年の権利表記で、同じ録音かは確かめていない。