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2025年6月4日 追加

やまんばマンボ

折坂悠太 / やまんばマンボ ▶ Spotify

エッセイ ・ 約 2 分

子どもだった者同士で、歌に集まる

子どもの番組へ歌を届けるとき、作り手はどんな立場でそこへ集まるのだろう。折坂悠太の「やまんばマンボ」から、歌を届ける側も遊びに参加する、という関係を考えてみたい。

取り合わせを、演奏する人が組み立てる

「やまんばマンボ」はNHK「みんなのうた」のために書き下ろされた曲だ。紹介記事は、日本の民話に登場するやまんばと、キューバ発祥のラテン音楽であるマンボを組み合わせたと説明している。1

その発想を音へ組み立てる仕事の一つが、管楽器の編曲だ。OTOTOYによると、折坂作品として最多の10管のホーン・セクション、つまり管楽器をまとめた編成のアレンジを、サックスとフルートでも参加するハラナツコが担当した。1

編曲には、複数の楽器へどんな役割を渡すかという仕事がある。10管という規模を知ると、音の数だけでなく、その数を一つの歌にまとめる人の仕事にも目が向く。

子どもに向ける前に、子どもだった自分へ

折坂のコメントは、アニメーションの絵を担当した絵本作家・長谷川義史と、公演後の楽屋で会った話から始まる。長谷川の目を見て、大人のふりをして話すのはやめようと思ったという。そして、国や立場を越えて、子どもだった者同士の感覚が交わされてほしいと願っている。2

その言葉に照らせば、この歌に集まる大人も、遊びを分け合う側として考えられる。

歌を届ける側が遊びに参加するなら、受け取る側にも、子どもと子どもだった大人の両方を思い描ける。子どもが歌を聴く時間を、そのそばにいる大人も一緒に参加できる時間として考えられるのだ。

出典・注

[1] OTOTOY「折坂悠太、『みんなのうた』書き下ろし楽曲『やまんばマンボ』リリース」(2025年6月4日)。曲の紹介と配信シングルの編成・編曲担当。10管は10人という意味ではなく、個別の楽器割当や録音方法は未確認。

[2] BARKS「折坂悠太、NHK『みんなのうた』への書き下ろし楽曲『やまんばマンボ』本日配信リリース」(2025年6月4日)。折坂本人コメント。歌詞や未視聴のアニメーションの表現は扱わない。

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