Warp Records
本アルバムを発売したレーベル。
棚に出る曲
点の履歴
対象ID: w115-lb-warp-records wave: d043-warp-records collector: claude-sonnet-5/medium 2026-09-27
年表(出典付き。断定は claim のあるものだけ)
- 1989年 シェフィールドのレコード店兼スタジオFONで働いていたスティーヴ・ベケットとロブ・ミッチェル、地元プロデューサーのロバート・ゴードンの3人がWarp Recordsを設立。シェフィールドの裏部屋で始まり、最初のリリースの資金はレコード店の裏の商売(学生組合のチケット転売の現金繰り)で賄ったとFact Magazine(Richard King著書からの抜粋)が記す。(c001, c002, c003, c004 / src-…-factmag)
- 1989年 ロバート・ゴードン、ウィンストン・ヘイゼル、ショーン・マハー(DJ Parrot)の3人がForgemasters名義で「Track With No Name」を制作。ヘイゼル本人談では「その夜、4時間で作った」。白盤で先に流通し、Warp最初の正式リリースになった。(c006-c010 / src-…-vice-forgemasters-hazel, src-…-factmag)
- 1989〜1990年 Warpは設立直後、Rhythm King傘下の実験レーベルOuter Rhythmと契約。ベケット本人談では「世紀の取引をしたと思った」が、実際にはヒット曲の利益がほとんど入らない不利な契約だったと後で気づく。Mute主宰のダニエル・ミラーに相談し、契約解消を仲介してもらったとミラー本人・ベケット双方が語る。(c016, c017, c018 / src-…-factmag)
- 1990〜1991年 LFO(リーズ出身)のシングル「LFO」が大ヒットし、Warpが「本物のレーベル」になる転機になったとベケット本人が回想。1991年、LFOの『Frequencies』がWarp最初のアルバムとしてリリースされた(英国テクノ・アーティスト初のアルバムとも記事は位置づける)。(c011 / src-…-factmag)
- 同時期 ベケット本人談で「Nightmares On Waxが(Forgemastersに次ぐ)2番目の契約だった」。棚(entity.json)に入っている3曲のうち1曲、Nightmares On Waxの「Flip Ya Lid」の名義は、Warp創業から間もない最初期の契約アーティストである。(c012 / src-…-rbma-beckett-lecture)
- 1991年前後(ヴァイナル時代) LFOのマスタリングでは、専属の技師(氏名不明)がカッティングヘッドの限界温度ぎりぎりまでリミッターを外し、クラブのPAで低音を試しながら何度もカットを繰り返したとベケット本人が振り返る。(c020 / src-…-rbma-beckett-lecture)
- 2000年 レーベルがロンドンへ移転し、「第3期」(映画事業や幅広いアーティスト層への拡大)に入ったとRed Bull Music Academyの紹介文が記す。(c005 / src-…-rbma-beckett-lecture)
- 2001年10月8日 共同設立者ロブ・ミッチェルが癌のため死去。Warp自身が公式サイトに掲載した声明をNMEが転載。(c002, c013 / src-…-nme-mitchell-death)
- 2007年時点 ベケット本人談で、自身をWarp RecordsとWarp Films両方の代表(MD)と説明。自社サイトwarprecords.comとダウンロードストアBleep.comの2つで売上の約25%を占めるとも語る。(c014, c015 / src-…-rbma-beckett-lecture)
- 2021年9月 棚の3曲目、Nala Sinephroの『Space 1.8』がWarp Records(WARP324)からリリース(entity.jsonの既存claimより。今回の収集対象外の既存記録)。
- 2024-09-20〜2026-04-23(棚の保存期間) 棚の3曲——Nightmares On Wax「Flip Ya Lid」、Mount Kimbie「Boxing feat. King Krule (DJ Python Remix)」、Nala Sinephro「Space 5」(アルバム『Space 1.8』収録)——はいずれもreleased_byの表示のみでWarp Recordsに帰属する(entity.jsonの既存claim。今回は再確認せず)。
棚との重なり
棚の3曲は、Warp Recordsという35年を超える1つの法人の中で、まったく異なる時代に契約された名義が並ぶ。Nightmares On Waxは1989年の設立直後、Forgemastersに次ぐ2番目の契約アーティストであり、棚の「Flip Ya Lid」(2024年保存)は35年近い付き合いの果ての新曲にあたる(2007年のRBMA講演でもベケットは「17年働いている」と言及しており、少なくとも2007年時点で17年以上の関係だったことになる)。一方、Nala Sinephroの『Space 1.8』(2021年リリース、棚には2026年保存)は、ジャズ/アンビエント色が強い、2010年代以降のWarpの拡張路線(ベケット本人がRBMAで語った「幅広く一見無関係に見えるアーティスト」路線の延長線上)を代表する。Mount Kimbieの「Boxing」DJ Pythonリミックス(2025年リリース)も同様に、レーベルの現行ロスターとしての一面である。
つまり棚の3曲は、Warpの「創業期の生き残りアーティスト」(Nightmares On Wax)と「2010〜2020年代に加わった拡張路線のアーティスト」(Nala Sinephro、Mount Kimbie)という、レーベルの2つの時代を橋渡しする組み合わせになっている。1989年のシェフィールドの倉庫・レコード店から始まった話が、2020年代のロンドンのレーベルの現行カタログにそのままつながっている点が、この点の履歴の核心。
まだ分からないこと
- LFOのヴァイナル・マスタリングを手がけた専属技師の氏名・所属スタジオ(本人談に名前が無い)。
- Warp Recordsの現在(2020年代)のロンドン拠点の住所・法人体制(公式Aboutページは連絡先メールのみ)。
- Warp Filmsの設立年・最初の作品(RBMA本人談は「現在の肩書き」を語るのみ)。
- Nightmares On Wax、Mount Kimbie、Nala Sinephroそれぞれの個別の契約時期・経緯(本収集はレーベルという点が対象で、棚の3曲個別のクレジットはentity.jsonの既存claimのまま)。
読めなかった対象
- なし。今回読んだ5本の本文(Warp公式About、Fact Magazine、VICE、Red Bull Music Academy、NME)はいずれも通読できた。WebSearchでのみ見つかった「Rob Mitchellの死とWarp Filmsの発足が同年」という並びは、本文で確認できなかったため claim にも dossier の年表にも採用しなかった。
本人・レーベルの言葉
- 本人の言葉本人(Steve Beckett) — レーベルを立ち上げるつもりはなかった、ダンスフロアで反応を見てみたいだけだったと本人が振り返る。最初の12インチは場合の勢いで出したものだったことが伝わる。“Let's do this 12-inch and see if it can have an effect”
- シーン本人(Steve Beckett) — レコード店の裏で始まったWarpの最初のリリースは、術厂跡地の空きビルが違法パーティ会場化していた当時のシェフィールドの夜の空気を作者の本人が描写。違法の麻薬や管理人のギャングもいたが、人々は検証を楽しんでいたと回想。“The whole thing was crime from the start”
- 本人の言葉本人(Winston Hazel) — サンプラーをうまくトリミングできなかったことがかえって独特の粘りや感覚を生んだと、本人が制作過程を回想。何も考えずに4時間で曲が完成したという。“we developed 'Track With No Name' in 4 hours”
- 本人の言葉本人(Steve Beckett) — 成功の秘訣は、機材や技術が前に出すぎず、アーティストの人格が直接伝わるようなビジョンを持った作り手を選ぶことと、制作面だけでなく支払い等の地味な運営を確実にやることだと本人が語る。“so the instruments and technology don't get in the way of their personality”
- レーベルの紹介Warp Records(公式Aboutページ) — 自社を「30年以上にわたり、音と映像の冒険を象徴する存在であり続けている」独立レーベルとして自己規定。“a synonym for adventures in sound and vision”
台帳の辺 18 件
| In A Space Outta Sound(Warp Records盤) | released_by | 直接の根拠あり | |
| Boxing feat. King Krule (DJ Python Remix)(Mount Kimbie公式Bandcamp) | released_by | 直接の根拠あり | |
| The Sunset Violent(Mount Kimbie公式Bandcamp掲載・原曲収録盤) | released_by | 直接の根拠あり | |
| Space 1.8 | released_by | 直接の根拠あり | |
| has_property | スティーヴ・ベケット | 直接の根拠あり | |
| has_property | ロブ・ミッチェル | 文脈として | |
| has_property | ロバート・ゴードン | 文脈として | |
| active_in | シェフィールド | 文脈として | |
| active_in | ロンドン | 直接の根拠あり | |
| has_property | フォージマスターズ | 文脈として | |
| has_property | エルエフオー | 直接の根拠あり | |
| has_property | Nightmares On Wax | 直接の根拠あり | |
| has_property | ワープ・フィルムズ | 直接の根拠あり | |
| has_property | 自社通販サイトwarprecords.comとダウンロードストアBleep.comを運営 | 直接の根拠あり | |
| has_property | アウター・リズム | 直接の根拠あり | |
| has_property | ダニエル・ミラー | 直接の根拠あり | |
| has_property | FON(シェフィールドのレコード店兼スタジオ) | 文脈として | |
| has_property | 初期のヒット曲『LFO』のマスタリングで、専属技師がリミッターを外し低音を最大化するカッティングを繰り返したと創業者が回想(技師名は本文に無し) | 直接の根拠あり |