Kevin Tuffy
公開資料に表示された候補。seedとの同一性は未確認。
棚に出る曲
点の履歴
マスタリング技師。ロンドンの録音スタジオでキャリアを始め、Metropolis・Alchemyといった英国有数のマスタリング施設を渡り歩いたのち、2022年にベルリンへ移住、2024年に自身のスタジオ Tuff Mastering をベルリン・クロイツベルクに開いた。師と呼ぶのはアルケミー時代の上司バリー・「バザ」・グリント。使い続けるATC SCM150モニターは、アルケミーでレイ・スタッフ→マット・コルトン→本人へと引き継がれてきた個体だと自ら語る。2022年、Music Producers Guildの「UKマスタリング・エンジニア・オブ・ザ・イヤー」受賞。2019年グラミー賞では、彼がマスタリングしたKoffee「Rapture」がベスト・レゲエ・アルバムを受賞している。
台帳のperson-w042-kevin-tuffyは棚(entity.json)に表示された候補ノードであり、seedとの同一性は未確認。ただし本dossierで確認した公式代表作リストに、棚の3曲のうち2組(Alfie Templeman、Barry Can't Swim)の名前が含まれており、少なくともこの人物が棚に現れる文脈と同じ音楽圏で活動していることは裏付けられる(後述)。
年表(claim ID付き)
- 2005年(Pierce Entertainmentのroster bio)または2006年(本人公式サイト): キャリア開始。前者は「ソーホー・スタジオのミックス・アシスタント」、後者は「録音スタジオのエンジニア」と記す(c001, c003)。両資料は統合せず併記。
- 2008年: コヴェント・ガーデンのInflight Studiosで、フリーランスのトラッキング/ミックス・エンジニアとして働く(c002)。
- 2014年: 自身の会社EAB Studios(Pierce roster bioのみが社名を記載)を立ち上げ、マスタリングへ専念する方向へ転換(c003, c004)。
- 2017年: Metropolis Masteringで働く(c005)。
- 2018年: Pierce Rooms(ロンドン)に加入。同年11月16日、マンチェスターのOff The Recordカンファレンスで「The Evolution of Mastering」講演(c006, c016)。
- (時期不明、Alchemy在籍): アルケミー・マスタリング(ハマースミス)のレジデントとして働き、バリー・「バザ」・グリントに師事してヴァイナル用ラッカー・カッティングを学ぶ(c007)。
- 2019年: アルケミーのATC SCM150モニター(レイ・スタッフ→マット・コルトンと引き継がれてきた個体)を自身が引き継ぐ(c011, c012)。
- 2019年(授賞式): 自身がマスタリングしたKoffee「Rapture」がグラミー賞ベスト・レゲエ・アルバムを受賞(c015)。
- 2022年: ロンドンからベルリンへ拠点を移す。コロナ後にリモート・セッションが定着したことが決断の一因(c008)。
- 2022年: Music Producers Guild「UKマスタリング・エンジニア・オブ・ザ・イヤー」受賞(c015)。
- 2024年11月: ベルリン・クロイツベルクの改装コーチハウスに自身のスタジオTuff Masteringを開業(c009)。
- 取得時点(2026年2月インタビュー): 開業から約1年でKylie Minogueの全英1位アルバムとクリスマス・ナンバーワンをマスタリング。スタジオは月一回のレコード試聴会を開くコミュニティ・スペースになりつつあると語る(c018)。
棚との重なり
entity.jsonの棚は3曲、いずれもmastered_by役割: Haich Ber Na「Now We're Strangers」(追加日2022-06-17)、Alfie Templeman「Happiness In Liquid Form」(2022-12-05、Shazam掲載候補で同一性は未確認)、Barry Can't Swim「Kimbara」(2024-05-07、3:09エディット)。
- 本人公式サイトの代表作リストに Alfie Templeman と Barry Can't Swim の名がともに含まれる。これは棚の該当2曲との人物同一性を補強する手がかりになる(ただし曲別クレジットとしての独立裏取りではなく、代表作リストという形での一致)。
- 2022-06-17と2022-12-05にお気に入りへ入った時点で、本人はまだロンドン在籍(ベルリン移住は2022年、正確な月は本文に無い)。2024-05-07に入った時点では、Tuff Mastering開業(2024年11月)前で、ロンドンからベルリンへの移住後という位置づけになる。
- Haich Ber Naについては公式代表作リストに名前が見当たらず、棚のBandcampクレジット(既存台帳のclaim-2015)が唯一の手がかりのまま。
まだ分からないこと
- Alchemy Mastering在籍の正確な時期が、Pierce Rooms(2018)在籍と本文からは整合しない(レイ・スタッフ→コルトン→タフィーというATC 150の引き継ぎが2019年である一方、Pierce roster bioはAlchemyへの言及自体が無い)。leads参照。
- キャリア開始年・最初の肩書が資料により2005年/ソーホー・スタジオか2006年/無名の録音スタジオかで食い違う。
- 本人談に出る「George 'Porky' Peckham」が、既存台帳のポーキーズ・マスタリング(d002-st-porkys-mastering)の設立者と同一人物かは、本文単独では確定できない(同名・同渾名からの推定にとどまる)。
- Haich Ber Na「Now We're Strangers」への関与を、本人側の資料で裏取りできていない。
- 出身地・生年月日を明示する一次資料は見つからなかった。
本人・レーベルの言葉
- 本人の言葉Kevin Tuffy — マスタリングとは自分にとって細部への注意と手当てそのものであり、AIがどれだけ得意なことをこなせても、その正確さでは評価されていないと語る。“Mastering, to me, is about care and attention to the tiniest detail”
- 本人の言葉Kevin Tuffy — AIマスタリングのサービスは2014年から存在するが、ミックスからクリックノイズを識別して除去することすら未だにできず、人間の耳やマスタリング技師の判断からはほど遠いと述べる。加えてこの仕事はクライアントの問題を素早く的確に解決するサービス業でもあると付け加える。“they still can't identify and remove a click from a mix”
- 本人の言葉Kevin Tuffy — タフ・マスタリングのATC 150モニターは、アルケミー時代にレイ・スタッフのものだったのが後にマット・コルトンのものになり、2019年に自分が引き継いだと語り、以来「即座に恋に落ちた」ほど気に入っている。以前にも良いスピーカーで仕事をしてきたが、ATCは1日中作業しても楽しく音楽が聴ける明晰さがあると話す。“I just totally fell in love with them immediately”
- 本人の言葉Kevin Tuffy — タフ・マスタリングの部屋設計で最も悩んだのは音響だったとし、旧上司バザ(バリー・グリント)や建築家の友人カールの助言を得た。改装コーチハウスの壁が平行でないことを活かし、聴取位置背後の吸音壁、コーナーのベーストラップ、GIK Acousticsのパネルで反射・定在波を抑えたうえで、スティーヴ・アルビニのElectric Audio Studiosに倣い、あえてドアを付けず低音を上下階へ逃がす設計にしたと語る。“The room acoustics were probably the aspect of the studio that I lost the most”
- 本人の言葉Kevin Tuffy — 自営でもスタッフ・エンジニアとして働いていた時期でも、常にクライアントに対して同じ誠実さを保ってきたと語る。相性の良いクライアントは10年以上戻ってきてくれ、スタジオを何度も変わっても、国を移っても付いてきてくれたという。人と誠実に向き合っていれば一緒に働いて楽しい人たちに出会えるはずだと話す。“Some clients turn into friends in the long run”
- 本人の言葉Kevin Tuffy — コロナ禍で対面セッションが減っていたが、最近また対面のマスタリング・セッションが増えてきて嬉しいと語る。タフ・マスタリングを単なるマスタリング・スタジオではなく、月一回のクラシック・アルバム試聴会(レコード倶楽部)を含む、ちょっとしたコミュニティ・スペースにしようとしていると話し、人との繋がりが仕事の一番好きな部分の一つだと締めくくる。“The human connection is one of my favourite parts of my job”
- 使われた場Steve Jones (Silent Radio) — マンチェスターのCentral Methodist Hallで開催されたOff The Recordカンファレンス(満席)で、若い聴衆が詰めかけた部屋でタフィーがスライドとワイヤレスマイクを使って「The Evolution of Mastering」と題した講演を行った様子を、第三者のライターが描写する。タフィーはマスタリングを取り巻く「神話と神秘のヴェール」への言及から始めたという。“the mythology and shroud of mystery around mastering”
台帳の辺 17 件
| Now We’re Strangers | mastered_by | 文脈として | |
| Happiness In Liquid Form (Shazam掲載候補) | mastered_by | 文脈として | |
| Kimbara(Barry Can't Swim、3:09版) | mastered_by | 文脈として | |
| has_property | ソーホー・スタジオ | 文脈として | |
| has_property | インフライト・スタジオ | 文脈として | |
| has_property | 2006年に録音スタジオのエンジニアとしてキャリアを開始、その後リマスタリング案件のテープ専門技師を経て、2014年以降はマスタリングに専念している。 | 直接の根拠あり | |
| has_property | EABスタジオ | 文脈として | |
| active_in | Metropolis Mastering(ロンドン) | 直接の根拠あり | |
| has_property | ピアス・ルームズ | 文脈として | |
| has_property | アルケミー・マスタリング | 直接の根拠あり | |
| active_in | ベルリン(クロイツベルク) | 直接の根拠あり | |
| has_property | タフ・マスタリング | 直接の根拠あり | |
| uses_equipment | タフ・マスタリング(ベルリン)の機材構成: Mytek Brooklyn DAC、Burl B2 Bomber ADC、Crane Song Avocet、RME ADI-2 Pro FS、ATC SCM150(アルケミー由来の同一個体)、Sony MDR-Z7M2ヘッドフォン、Sontec MES-432D9、ステレオ・マッチドPultec EQM-1A3×2、Manley Massive Passive、API-2500+、Rupert Neve Designs Portico II、Undertone Audio 670M II Unfairchild、オリジナルFairchild限定器、Piotr Predkiewicz製カスタム・マスタリング・デスク。WaveLab・iZotope RX・SonorisをMac Studio上で使用。 | 直接の根拠あり | |
| has_property | 2022年、Music Producers Guild「UKマスタリング・エンジニア・オブ・ザ・イヤー」受賞。2019年グラミー賞では、自身がマスタリングしたKoffee「Rapture」がベスト・レゲエ・アルバム部門を受賞。 | 直接の根拠あり | |
| has_property | オフ・ザ・レコード・カンファレンス 2018(マンチェスター)ケヴィン・タフィー講演 | 直接の根拠あり | |
| has_property | 本人公式サイトが挙げる代表的なマスタリング先(一部): Kylie Minogue、Chaka Khan、Matt Maltese、Headie One、Kelly Rowland、Professor Green、Barry Can't Swim、Yazmin Lacey、Bob Vylan、Kula Shaker、Tiana Major9、Laura Marling、Sinead Harnett、Bruno Major、Declan McKenna、HONNE、CKay、spill tab、Nines、Eloise、Alfie Templeman、Orla Gartland、Crystal Fighters、The Big Moon、Jason Derulo、Sugababes、Pa Salieu、Wes Nelson。 | 直接の根拠あり | |
| has_property | タフ・マスタリング開業から約1年で、Kylie Minogueの全英1位アルバムとクリスマス・ナンバーワンをマスタリングしたと本人が語る。スタジオはレコード鑑賞会も開くコミュニティ・スペースになってきているという。 | 直接の根拠あり |